明石市でもインフルエンザが流行中|例年より早い増加と全国注意報レベルの今、受診の目安と予防策を解説

こんにちは。
JR明石駅・山陽明石駅の南口から徒歩5分、明石やまだ内科歯科クリニックです。
10月16日、厚生労働省の発表として、全国のインフルエンザ患者数が1医療機関あたり12.81人となり、前年の同じ時期のおよそ5.4倍に達したと報道されました。2週連続で注意報の基準である10人を超えています。明石市でも、あかし保健所の週報で患者数の増加が続いており、当院でもこの二週間で3倍以上の陽性者が出ています。
今回はこの機会に、明石市の最新データをもとに、今シーズンのインフルエンザの特徴、受診の目安、ご家庭でできる予防策について詳しく解説いたします。
■ 全国の状況 前年の約5.4倍、28都道府県で注意報レベル

報道によると、10月11日までの1週間に全国約3,000の医療機関から報告されたインフルエンザ患者数は、1医療機関あたり12.81人で、前の週の約1.1倍でした。
・最も多いのは沖縄県の31.34人で、全国で唯一、警報の基準である30人を超えています
・続いて神奈川県21.60人、埼玉県20.99人など、28の都道府県で注意報の基準10人を超えています
・全国1,703の学校などで、休校や学級閉鎖が起きています
都内のクリニックからは、発熱で受診した方の半数近くがインフルエンザだったという声や、夏に多いヘルパンギーナの患者が同時に増えていて異常事態だという声も紹介されています。
■ 明石市の状況 8.82人まで増加、例年より早い立ち上がり

あかし保健所の感染症発生動向調査によると、明石市内の定点医療機関あたりのインフルエンザ患者数は、2026年第41週(10月5日〜11日)に8.82人となりました。流行の目安とされる1人を大きく上回っています。
あかし保健所管内感染症発生情報
・第37週(9月7日〜)3.27人 → 第38週 4.82人 → 第39週 2.18人 → 第40週 6.36人 → 第41週 8.82人
昨年は11月に入る第43週ごろから急に増えたのに対し、今年(緑線)は9月から増え始めています。例年よりかなり早い時期から流行が始まっていることが分かります。全国の数値(12.81人)よりはまだ低いものの、増加傾向が続いているため、今後さらに患者が増える可能性があります。
また、せき・のどの痛み・鼻水などの急性呼吸器感染症全体の報告も増えており、年齢別では1〜4歳、5〜9歳の子どもが特に多くなっています。子どもが家庭に持ち帰り、ご家族に広がるケースにも注意が必要です。
なお、全国ニュースで話題のヘルパンギーナは、明石市では第41週時点で0.14人と低い水準にとどまっています。新型コロナウイルス感染症も0.55人と落ち着いています。
■ インフルエンザの症状 風邪との違い

インフルエンザは、インフルエンザウイルスによる感染症です。普通の風邪と比べて、急に症状が出て、全身の症状が強いのが特徴です。
・38度以上の急な発熱
・強いだるさ(倦怠感)、関節痛、筋肉痛、頭痛
・のどの痛み、せき、鼻水
高齢の方、持病(糖尿病、心臓病、呼吸器の病気、腎臓病など)のある方、妊娠中の方、小さなお子さんは、肺炎などの合併症を起こして重症化することがあります。糖尿病の方は、感染をきっかけに血糖値が乱れやすいため、特に注意が必要です。
■ 受診の目安と検査のタイミング

急な発熱やだるさがある場合は、早めに医療機関に相談しましょう。インフルエンザの治療薬(抗インフルエンザ薬)は、発症から48時間以内に飲み始めると、熱が下がるまでの期間を短くする効果が期待できます。
一方で、一般的な迅速検査キットは、発症直後でウイルス量が少ないと、感染していても陰性と出ることがあります。そのため、発熱から12〜24時間ほど待ってから検査することが多いのが実情です。
次のような場合は、早めの受診をおすすめします。
・38度以上の熱が急に出た、または強いだるさや関節痛がある
・持病のある方、65歳以上の方、妊娠中の方
・息苦しさ、胸の痛み、水分がとれない、意識がぼんやりするなどの症状がある(この場合はすぐに受診してください)
■ 当院の発熱外来 発症早期でも約6時間で判定

当院の発熱外来では、専用の受付と動線を設け、一般の患者さまと分けて診療しています。
インフルエンザの検査には、ウイルス量が少ない発症初期でも高い精度で検出できる検査機器を導入しており、発症から約6時間で判定が可能です。新型コロナウイルスや肺炎マイコプラズマなどの検査にも対応しています。
例えば、朝から急に熱が出て、仕事を休むかどうか早く判断したいという方も、当日のうちに検査を受けられる可能性があります。
急な発熱の際は、来院前にまずお電話(078-969-6565)でご相談ください。ご来院の際はマスクの着用をお願いいたします。
■ 予防の基本 ワクチン接種と日常の対策

インフルエンザワクチンは、感染を完全に防ぐものではありませんが、発症や重症化を防ぐ効果が期待できます。ワクチンの効果が出るまでには、接種後2週間ほどかかります。今年は流行の始まりが早いため、まだ接種していない方は早めの接種をご検討ください。
当院では、小学生以上の方を対象にインフルエンザワクチンの接種を行っています。明石市・神戸市の助成の対象となる方は、費用が無料または軽減される場合があります。
あかし保健所も、次のような日常の対策を呼びかけています。
・手洗い:帰宅時や食事の前に、手首まで丁寧に洗う
・マスク:人混みを避け、人の多い場所ではマスクを着用する
・換気:30分に1回を目安に、定期的に空気を入れ替える
・十分な睡眠とバランスのよい食事で、体調を整える
■ お口のケアも感染予防の味方です

意外に思われるかもしれませんが、お口の中を清潔に保つことも感染予防につながると考えられています。口の中の細菌が出す酵素には、インフルエンザウイルスが粘膜に入り込むのを助ける働きがあるとされ、高齢者施設で歯科衛生士による専門的な口腔ケアを行ったところ、インフルエンザの発症が少なかったという研究報告もあります。
当院は内科と歯科が同じクリニック内にあります。発熱などの内科の診療とあわせて、歯科での定期的なクリーニングや口腔ケアもご相談いただけます。内科と歯科が連携して、皆さまの健康を総合的にサポートいたします。
■ よくあるご質問

Q1. インフルエンザにかかったら、何日休めばよいですか?
- 学校保健安全法では、学校や幼稚園は、発症した後5日(発症日をday0としてday5まで)を経過し、かつ熱が下がった後2日(幼児は3日)を経過するまで出席停止とされています。大人の場合は法律の決まりはありませんが、この基準を目安に、勤務先の規定もご確認ください。
Q2. 熱が出てすぐに受診しても、検査はできますか?
- 当院では、発症初期でも検出しやすい検査機器を導入しており、発症から約6時間で判定が可能です。受診のタイミングに迷う場合は、まずお電話でご相談ください。
Q3. 今からワクチンを打っても間に合いますか?
- 効果が出るまで約2週間かかるため、できるだけ早い接種をおすすめします。流行が続く冬に向けて、接種しておく意味は十分にあります。
■ まとめ 早めの予防と早めの相談を

今シーズンのインフルエンザは、全国でも明石市でも例年より早く流行が始まっています。特に子どもの間で呼吸器の感染症が増えており、ご家庭内での感染にも注意が必要です。
ワクチン接種、手洗い、換気、お口のケアなど、できる対策を早めに始めましょう。急な発熱など気になる症状がある方は、明石やまだ内科歯科クリニックの発熱外来へ、まずはお電話でご相談ください。