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健康診断で気になる「コレステロール」の数値〜善玉(HDL)と悪玉(LDL)の正しい見方と改善法〜

皆さま、こんにちは。

JR明石駅南口より徒歩5分、明石やまだ内科歯科クリニック院長の山田恭孝です。

健康診断の結果表で、「HDLコレステロールが低い」「LDLコレステロールが高い」と指摘され、不安を感じたことはありませんか? コレステロールと聞くと「体に悪いもの」というイメージがあるかもしれませんが、本来は細胞膜やホルモンを作るために欠かせない大切な成分です。問題なのは、その「バランス」が崩れることにあります。

今回は、動脈硬化や心臓病のリスクを予測する重要な指標である、善玉(HDL)と悪玉(LDL)コレステロールについて詳しく解説します。

■ HDL(善玉)とLDL(悪玉)の役割と基準値

コレステロールには、大きく分けて2つの役割があります。

  • LDL(悪玉)コレステロール: 肝臓で作られたコレステロールを全身の血管へ「運ぶ」役割。
  • HDL(善玉)コレステロール: 血管壁に溜まった余分なコレステロールを「回収」し、肝臓へ戻す役割。

LDLが多すぎると血管の壁にドロドロのプラークとして沈着し、血管を狭く硬くしてしまいます(動脈硬化)。一方で、HDLはこのプラークのお掃除をしてくれるため、HDLが低いと回収作業が追いつかず、やはり動脈硬化が進行してしまいます。

【HDLコレステロール(善玉)の判定区分】

判定

数値

正常値

40 mg/dL以上

低HDLコレステロール血症

40 mg/dL未満(※要改善)

理想的な値

60 mg/dL以上(心臓保護効果が期待できる)

【LDLコレステロール(悪玉)の判定区分】

判定

数値

適正値

120 mg/dL未満

境界域

120〜139 mg/dL

高LDLコレステロール血症

140 mg/dL以上(※要治療検討)

重症高LDL

180 mg/dL以上(家族性の可能性を検討)

冠動脈疾患がある方の目標

70 mg/dL未満

※高血圧・糖尿病・喫煙習慣・ご家族に心疾患の方がいる場合は、より厳しい数値管理が必要になります。

■ コレステロール値を改善する生活習慣のポイント

コレステロール値の異常は、遺伝的な要因もありますが、多くは日々の生活習慣が深く関わっています。

食事の「脂」の質を変える

LDLを上げる最大の原因は、飽和脂肪酸(バター、肉の脂身、生クリームなど)とトランス脂肪酸(マーガリンやショートニング)です。これらを控え、HDLを維持・上昇させる不飽和脂肪酸(オリーブオイル、青魚、アボカド、ナッツ類)に置き換えましょう。また、野菜や海藻などの食物繊維は、余分なコレステロールを体外へ排出する働きがあります。

有酸素運動を習慣化する

HDL(善玉)を増やす有効な方法は「有酸素運動」です。1日30分以上のウォーキングや水泳などを週3〜4日継続することで、HDLが上昇し、LDLや中性脂肪の低下にもつながります。

禁煙と適度な飲酒

タバコはHDLを低下させ、血管を傷つけて動脈硬化を一気に加速させます。禁煙するだけでHDLの改善が期待できます。お酒は適量であればHDLに好影響を与えることもありますが、飲み過ぎは中性脂肪を急増させるため逆効果です。

■ よくあるご質問(Q&A)

Q1:コレステロールを含む食品(卵など)は一切避けるべきですか?

A1: 以前は食事からのコレステロール摂取制限が厳しく言われていましたが、現在は「食事から摂るコレステロール量」よりも「飽和脂肪酸(肉の脂やバター)」を控えることの方が重要とされています。卵は栄養価が高いため、1日1個程度であればバランスの良い食事の中で召し上がっていただいて問題ありません。なお、健康な人には卵1日1個という制限はありません。

Q2:HDL(善玉)は高ければ高いほど良いのでしょうか?

A2: 一般的には高いほど心臓病リスクが低いとされますが、100 mg/dLを極端に超える場合は、まれなHDL代謝異常の可能性があり、逆に心血管リスクが上がることがあります。数値が高すぎる場合は一度医師にご相談ください。

Q3:コレステロール値に異常があると、何か自覚症状は出ますか?

A3: 脂質異常症の最も注意すべき点は、初期の自覚症状が「全くない」ことです。痛みも不調もないまま静かに血管の老化(動脈硬化)が進行し、ある日突然、心筋梗塞や脳梗塞といった命に関わる病気につながるため、「サイレントキラー(静かなる殺し屋)」と呼ばれています。

Q4:コレステロールを下げる薬を飲み始めたら、一生やめられないのですか?

A4: 必ずしも一生飲み続けるわけではありません。食事や運動などの生活習慣が大きく改善し、数値が安定すれば、薬の減量や休薬ができるケースもあります。ただし、遺伝的素因(家族性高コレステロール血症)が強い方や、すでに心疾患のリスクが高い方の場合は、再発予防のために長期間の服薬が必要になることが多いです。自己判断での中断は危険ですので、必ずご相談ください。

Q5:コレステロールや動脈硬化は、お口の健康と関係があるのでしょうか?

A5: 大いに関係があります。お口の中の「歯周病菌」が歯茎の血管から全身の血流に乗ると、血管の壁に炎症を引き起こします。この炎症が、LDLコレステロールがプラークとなって血管にへばりつくのを加速させ、動脈硬化を悪化させることが近年の研究で明らかになっています。

■ おわりに:ご自身の血管を守るために、今できることから始めませんか?

健康診断でコレステロール値の異常を指摘されても、「どこも痛くないから」「まだ若いから大丈夫」と放置してしまう方は非常に多くいらっしゃいます。しかし、脂質異常症は自覚症状がないまま静かに血管を蝕み、将来の心筋梗塞や脳卒中のリスクを高めていく病気です。健康診断の結果は、ご自身の血管が発している大切な「SOS」のサインとして受け止めてください。

当院が大切にしている安心サポート

  1. 丁寧な血液管理と正確な評価 当院では、詳細な血液検査による脂質管理はもちろん、動脈硬化と深く関連する脂肪肝の有無などを痛みのない「腹部エコー検査」で客観的に評価し、患者様お一人おひとりの生活背景に合わせた無理のない食事・運動指導、必要に応じたお薬の処方を行っております。  
  2. 「内科×歯科」の医科歯科連携によるトータルケア 動脈硬化の進行を防ぐためには、血管に慢性的な炎症を起こす「歯周病」の治療が欠かせません。当院は「内科・歯科併設」のクリニックである強みを生かし、内科的なアプローチによる脂質の数値改善と、歯科での専門的な口腔ケアを並行して行う「医科歯科連携」により、全身の血管を多角的に守るトータルケアをご提供しております。

「数値が気になるけれど、食事をどう変えればいいかわからない」「自分に薬が必要なのか知りたい」とお悩みの方は、結果の用紙をしまったままにせず、ぜひお早めにJR明石駅南口より徒歩5分の明石やまだ内科歯科クリニックへご相談ください。専門医の確かな視点で、皆さまの大切な血管と未来の健康を全力でお守りいたします。

明石やまだ内科歯科クリニック