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白血球数(WBC)の基準値と感染症・白血病の見分け方〜体の防御システムの数値を読み解く〜

皆さま、こんにちは。

JR明石駅より徒歩5分、明石やまだ内科歯科クリニック院長の山田恭孝です。

健康診断の血液検査で、「白血球数が多い(または少ない)」と指摘されたことはありませんか?

白血球は、細菌やウイルスから私たちの体を守ってくれる「防衛隊」のような存在です。この数値の異常は、体内で起きている炎症や感染、時には重大な血液の病気を知らせる重要なサインとなります。

今回は、白血球数の正しい見方について解説します。

■ 1. 白血球とは何か?

白血球(WBC)は、外部から侵入してきた細菌、ウイルス、さらには体内で発生したがん細胞などの異物を攻撃し、体を守る免疫細胞の総称です。白血球の中には好中球、リンパ球、単球などいくつかの種類があり、それぞれが役割分担をして外敵と戦っています。体内で炎症が起きると、敵と戦うために白血球の数が一時的に増加します。

■ 2. 基準値と判定区

・基準値の目安:3,300〜8,600 /μL

・軽度増多:8,600〜10,000 /μL

・白血球増多症:10,000 /μL以上

・白血球減少症:3,000 /μL未満

・重症白血球減少:1,000 /μL未満(感染リスクが非常に高い状態)

■ 3. 白血球が多い場合・少ない場合の原因

多い場合(白血球増多症)

最も多い原因は、肺炎、腸炎、尿路感染などの「細菌感染」や「炎症」です。盲腸(虫垂炎)や火傷、手術後などでも増加します。また、激しい運動や強い精神的ストレス、喫煙の習慣によっても数値は上がります。

注意が必要なのは、数値が30,000以上に異常増加したり、血液中に未熟な細胞が出現したりする場合で、このときは「白血病」などの血液のがんが疑われます。

少ない場合(白血球減少症)

インフルエンザなどの「ウイルス感染」の初期には、一時的に白血球が減少することがあります。また、リウマチなどの自己免疫疾患、一部のお薬の副作用、再生不良性貧血などで低下することがあります。白血球が少なすぎると、肺炎などの重篤な感染症にかかりやすくなるため注意が必要です。

■ 4. 生活習慣の改善ポイント

白血球の数値異常は、多くの場合、原因となっている疾患(感染症や炎症)が治れば自然と正常値に戻ります。

免疫のバランスを正常に保つためには、十分な睡眠、バランスの良い食事、適度な運動、そして禁煙が基本です。ビタミンC、亜鉛、ビタミンDなどは免疫細胞の働きを助けるため、日々の食事で意識的に摂取しましょう。

■ よくあるご質問(Q&A)

Q1:健康診断で白血球が10,000以上ありましたが、すぐに受診すべきですか?

A1:熱や痛みなどの自覚症状がなく、数値が10,000〜12,000程度であれば、ストレスや一時的な軽い炎症によるものが多く、再検査で正常化することも少なくありません。ただし、15,000を超える場合や、どこかに痛みがある場合、微熱が続く場合は必ず早めに受診してください。

Q2:強いストレスで白血球が増えるというのは本当ですか?

A2:本当です。精神的な強いストレスや、激しい運動などで交感神経が優位になると、白血球が一時的に血管内に動員され、数値が上がることが医学的にも知られています。

Q3:タバコを吸っていると白血球が高くなるのはなぜですか?

A3:タバコの煙が気管支や肺に慢性的な炎症を引き起こしているためです。体が「常に敵(有害物質)から攻撃されている」と勘違いし、防衛のために白血球を増やし続けてしまう状態です。禁煙することで数値は改善に向かいます。

Q4:白血球が少ないと言われました。日常生活で気をつけることはありますか?

A4:免疫力が低下している状態ですので、風邪や感染症にかかりやすくなっています。人混みを避ける、外出後の手洗い・うがいを徹底する、生ものを控えるなど、感染予防を心がけてください。

Q5:虫歯や歯茎の腫れで、白血球の数値が上がることはありますか?

A5:大いにあります。重度の歯周病や根っこの先の膿など、お口の中に強い細菌感染(炎症)があると、全身の白血球数は敵と戦うために顕著に上昇します。

■ おわりに:体からの「火事のサイン」を見逃さないために

健康診断で「白血球が多い」と指摘された場合、体内のどこかで知らず知らずのうちに「火事(炎症)」が起きている証拠です。それが一時的なストレスや風邪であれば問題ありませんが、時には胃や腸の隠れた強い炎症(重度の胃炎や大腸炎)、あるいは初期のがんによる周囲の炎症を反映していることもあります。

「内科の検査や数値の管理は少しハードルが高そう……」と思われるかもしれませんが、当院では患者さまが安心して第一歩を踏み出せるよう、以下の「3つの安心サポート」を大切にしています。

当院が大切にしている2つの安心サポート

  1. 専門医による丁寧な評価と多彩な検査体制

当院では、採血での詳しい炎症反応の確認はもちろんのこと、お腹の痛みを伴う場合には痛みのない「腹部エコー検査」を、また胃腸の病気が疑われる場合には苦痛の少ない「胃カメラ」や「大腸カメラ(内視鏡検査)」を実施し、体の中のどこで火事が起きているのかを的確に探し出します。

  1. 「内科×歯科」の医科歯科連携によるトータルケア

白血球を慢性的に上昇させる非常に身近な原因が、お口の中の「歯周病」です。歯周ポケットの中で細菌が繁殖し続けると、体は24時間体制で白血球を出動させなければならず、全身の免疫システムに大きな負担をかけます。当院は「内科と歯科が併設」のクリニックである最大の強みを生かし、内科的な全身の検査と並行して、歯科での徹底した歯周病治療を行うことができます。この「医科歯科連携」によって、お口の中の火事も胃腸の火事も同時に鎮火し、全身の免疫バランスを整えるトータルケアをご提供いたします。

「数値が少し高いだけだから」「熱はないから大丈夫」と放置せず、健診結果で気になることがあれば、ぜひお早めにJR明石駅南口より徒歩5分の明石やまだ内科歯科クリニックへご相談ください。

 

明石やまだ内科歯科クリニック