血便が出たら要注意!大腸カメラで調べるべき原因と受診の判断基準

皆さま、こんにちは。
JR明石駅南口より徒歩5分、明石やまだ内科歯科クリニック院長の山田恭孝です。
「トイレットペーパーに血がついていた」
「便器が真っ赤になった」
「黒い便が出た」
血便は多くの方が一度は経験するかもしれない症状ですが、その原因は痔(いぼ痔・切れ痔)から大腸がんまで様々です。「たぶん痔だろう」とご自身で自己判断して放置することは、病気の発見を遅らせる大きなリスクを伴います。
この記事では、血便の原因・種類、受診の判断基準と、大腸カメラ検査の重要性について詳しく解説します。
■1. 血便の種類で原因を推測する

便に混じる血液の色や状態によって、出血しているおおよその場所を推測することができます。
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鮮血(真っ赤な血)が便の表面や便器に付く
肛門や直腸など、比較的肛門に近い部分からの出血を示唆します。
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- いぼ痔(内痔核):最多の原因の一つ。排便後に鮮血が垂れる・ティッシュに付く
- 切れ痔(裂肛):排便時に強い痛みを伴う出血
- 直腸がん:鮮血便、血液が便に付着・混じる
- 潰瘍性大腸炎:粘血便(ゼリー状の血液が混じる)
- 虚血性大腸炎:突然の強い腹痛+血便
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赤黒い血が便全体に混じる
大腸の奥(上行結腸・横行結腸など)からの出血を示唆します。
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- 大腸がん(進行がんでは血液が便全体に混じる)
- 大腸ポリープからの出血
- 黒色便(タール便) 上部消化管(胃・十二指腸)からの出血が消化されて黒くなった状態です。胃潰瘍・十二指腸潰瘍・胃がんなどが原因となることがあり、早急な精査が必要です。
■2. 「痔だろう」で済ませてはいけない理由

日本では成人の多くの方が痔の症状を持つといわれており、確かに血便の最も多い原因は痔です。しかし、以下の点に十分注意が必要です。
- 大腸がんも鮮血便を起こすため、外見上の症状だけでは痔との区別が非常に難しい
- 肛門に近い直腸にできたがんは、痔と紛らわしい症状を呈しやすい
- 「痔」と「大腸がん」が同時に存在しているケースもある
「診察で痔と診断されたが、念のため行った大腸カメラで大腸がんも見つかった」という事例は珍しくありません。血便がある場合は、痔の可能性を考慮しつつも、大腸カメラで腸全体を直接確認することが最も確実な診断につながります。
■3. 大腸カメラを急ぐべき「緊急サイン」

以下の症状が見られる場合は、当日または翌日など、速やかに医療機関を受診してください。
- 大量の出血が続く、または失神しそうになるほどのめまい・ふらつきがある
- 黒色便(タール便)に加えて、強い動悸や血圧低下の症状がある
- 突然の激しい腹痛と大量の血便(虚血性大腸炎などが疑われる)
- 高熱を伴う血便・粘液便
■4. 早めの受診が必要なサイン

緊急ではないものの、1〜2週間以内を目安に早めの受診・ご相談をお勧めする状態です。
- 血便が繰り返し起きる(週1回以上)
- 便に血が混じる、または全体的に黒ずんでいる
- 原因不明の体重減少や食欲不振を伴う
- 40歳以上で初めて血便を認めた
- ご家族に大腸がんの既往がある方がいる
■5. 大腸カメラを受けるべき血便の判断基準

以下のいずれかに当てはまる場合は、大腸カメラ検査を強くお勧めいたします。
- 血便が2〜3回以上繰り返している
- 肛門科的な診察だけでは出血源が特定できない
- 40歳以上で血便の症状がある(年齢とともに大腸がんリスクが上昇するため)
- 血便に加えて、体重減少や排便習慣の変化(便秘と下痢の繰り返しなど)がある
- すでに「痔」と診断されているが、血便の症状が続いている
■6. 大腸カメラで診断される主な疾患
大腸がん:

早期は無症状のことが多いですが、進行すると血便・腹痛・体重減少が現れます。早期発見できれば高い治癒率が期待できます。
大腸ポリープ(腺腫):

良性ですが、放置すると将来がん化するリスクがあります。大腸カメラ検査時にその場で切除(日帰りポリペクトミー)することで、がんを未然に予防できます。
潰瘍性大腸炎・クローン病:

大腸粘膜に慢性的な炎症が起きる病気です。粘血便や下痢、腹痛が続きます。
虚血性大腸炎:

大腸の血流低下により粘膜が傷つく病気で、突発的な腹痛と血便が特徴です。
■当院の苦痛に配慮した大腸カメラ検査

「大腸カメラは痛そう」「恥ずかしい」「下剤を飲むのが不安」という理由で、受診をためらっていませんか?当院では、患者さまの身体的・精神的なご負担を和らげるための体制を整えています。
- 鎮静剤(セデーション)の活用: うとうとと眠っているようなリラックスした状態で検査を受けられます。
- 炭酸ガス(CO2)送気の導入: お腹の張りを素早く吸収させるガスを使用するため、検査後の不快感が大幅に軽減されます。
- プライバシーへの配慮と専用個室: 露出を抑える専用の検査着や、院内でリラックスして下剤を服用できる「下剤専用個室」をご用意しています。
- 専門医・指導医による丁寧な手技: 日本消化器内視鏡学会の専門医・指導医が、痛みに配慮したスムーズな挿入法で検査を行います。
■まとめ:血便を放置せず、「早めの検査」で未来の安心を

「トイレで血を見ると驚く」「もしかしたら重大な病気ではないかと不安で、つい目を背けてしまう」――そんなお気持ちは痛いほどよく分かります。しかし、血便を「どうせ痔だから」とご自身で自己判断して放置してしまうことが、、病気の発見を遅らせる最大の原因となってしまいます。
特に、出血を繰り返す場合や、中高年での発症、体重減少を伴うようなケースでは、大腸カメラによる精密検査が何よりも確実な解決策となります。
当院が大切にしている3つの安心サポート
- 専門医・指導医による確かな技術 1万件以上の豊富な内視鏡経験を持つ日本消化器内視鏡学会の専門医・指導医が、患者さまのお身体に配慮した痛みの少ない丁寧な手技で検査を行います。
- 鎮静剤と炭酸ガスによる負担のない環境 ウトウトと眠っている間に終わる鎮静剤や、検査後のお腹の張りを和らげる炭酸ガス送気を活用し、「これならもっと早く受ければよかった」と思っていただける検査環境を整えています。
- 「いつでも相談できる」身近なパートナーとして 「こんなことで受診してもいいのかな」と悩むような些細な症状でも構いません。胃の症状が気になる方には胃カメラとの同日検査も含め、患者さま一人ひとりに最適な選択肢をご提案いたします。
大腸がんは、早期発見・早期治療を行うことで非常に高い治癒率が期待できる病気です。「痔かもしれない」と思っていても、まずは一度医師の診察を受けてみませんか?
ご自身の健康と、大切なご家族の笑顔を守るために。勇気を出して一歩を踏み出すあなたを、明石やまだ内科歯科クリニックのスタッフ一同、温かく全力でサポートいたします。