座りっぱなしの仕事が危険?大腸がんを防ぐ「食習慣と運動」の見直し方

皆さま、こんにちは。
JR明石駅より徒歩5分、明石やまだ内科歯科クリニック院長の山田恭孝です。
国立がん研究センターのデータによると、日本人が現在最も多くかかるがんは「大腸がん」であり、その罹患者数は年間15万人を超えています。私たちの食生活や働き方の変化に伴い、決して他人事ではない身近な病気となっています。
しかし裏を返せば、毎日の生活習慣を見直すことで、大腸がんの発症リスクをしっかりと遠ざけることができます。
今回は、デスクワークや食生活に潜む意外なリスクと、今日からできる予防法について分かりやすく解説します。
■1. 「食の欧米化」と乳製品・肉類の付き合い方

日本で大腸がんの患者数が増え始めたのは1960年代以降といわれており、その大きな原因の一つが「食の欧米化」です。牛肉や乳製品、揚げ物といった、かつての日本人の食卓には少なかった食事が日常的になったことが深く関係しています。
健康に良いというイメージが強い牛乳やヨーグルトですが、これらには「飽和脂肪酸」が豊富に含まれており、内臓脂肪を増やす一因となります。完全に断つ必要はありませんが、毎日大量に摂るのではなく、「週に1〜2回程度」にするなど、適量を意識することが大切です。
■2. 10年のデスクワークで大腸がんリスクが「約2倍」に?

食生活だけでなく、「運動習慣」も大腸がんと密接に関わっています。現代人に多い「座りっぱなしのデスクワーク」は、実はタバコやアルコールと同等に身体へ悪影響を及ぼす可能性が指摘されています。
オーストラリアの研究チームの調査によると、デスクワークを10年以上続けた人は、そうした仕事についたことがない人と比べて、大腸の出口側にできるがんのリスクが約2倍になっていました。
その最大の原因と考えられているのが「内臓脂肪の蓄積」です。内臓脂肪が増えると、たとえ体重がわずか数キロ増えただけでもがんの発症率が上がってしまいます。特に男性は女性よりも内臓脂肪がつきやすいため、40歳以上のデスクワーク中心のビジネスパーソンは特に注意が必要です。
■3. 無理なく続けられる「有酸素運動」の工夫

内臓脂肪を減らし、大腸がんのリスクを撃退するためには、脂肪を燃焼させる「有酸素運動」が最も効果的です。
厚生労働省なども推奨する目安は「1日30分程度を週に5日以上」ですが、一度にまとめて行う必要はありません。「10分ずつ3回」や「5分ずつ6回」に分けても、得られる効果はほぼ同じです。忙しい毎日の中でも、次のような工夫で無理なく運動時間を確保できます。
- 通勤や移動の工夫: バスを使っていた区間を自転車に変える、少し手前の駅で降りて歩く。
- 階段の積極的な利用: 日常的に階段を使い、下半身の大きな筋肉を動かす。
- 自宅での「ラジオ体操」: 自宅にいらっしゃる方であれば、ラジオ体操第1・第2を息が弾むくらい機敏に行うだけで、約7分間の立派な有酸素運動になります。
■よくあるご質問(Q&A)

Q1:デスクワーク中で全く動けない日はどうすればいいですか?
A1:座りっぱなしの時間が長く続くときは、1時間に1回は立ち上がって軽くストレッチをしたり、その場で足踏みをしたりして、血流を促すだけでも違います。
Q2:運動を続けると、お腹周り以外の健康にも良いですか?
A2:はい。有酸素運動は内臓脂肪の蓄積を防ぎ、動脈硬化や高血圧、糖尿病などの生活習慣病全般の予防に直結します。
Q3:40代を過ぎたら、どんな検査を受ければいいですか?
A3:症状がなくても、年に1度は自治体や会社の健診等で「便検血検査(便潜血検査)」を受けましょう。もし陽性と指摘された場合は放置せず、必ず「大腸カメラ(大腸内視鏡検査)」を受けることが大切です。
Q4:大腸がんの早期発見には、なぜ大腸カメラが不可欠なのですか?
A4:便潜血検査で異常が見つかった場合や、がん化する前の「ポリープ」の段階で見つけてその場で切除できるのは大腸カメラだけだからです。早期発見できれば、お腹を切らない治療で完治を目指すことができます。
Q5:腸の健康や代謝を高めるために、お口のケアも関係がありますか?
A5:大いに関係があります。食べ物をしっかりと噛んで消化を助けるためには「健康な歯」が不可欠です。また、お口の中の炎症(歯周病)は全身の慢性的な炎症を悪化させる一因となるため、お口のケアも全身の健康維持に欠かせません。
■ 「いつものデスクワーク」と油断していませんか?腸からのSOSを見逃さないために

「自分はまだ若いから大丈夫」「デスクワークで忙しいから運動する時間がない」と、日々の生活習慣をそのままにしていませんか?内臓脂肪の蓄積や運動不足は、知らず知らずのうちに大腸がんのリスクを積み重ねてしまいます。
当院では、内科的な生活習慣病の管理やアドバイスはもちろんのこと、万が一の不安を解消するための精度の高い「大腸カメラ検査」を行っております。大腸カメラ検査は全例内視鏡専門医または内視鏡専門医・指導医が担当します。また、「内科・歯科併設」の強みを生かし、内科での代謝管理と、歯科での「しっかり噛めるお口づくり」を両輪でサポートいたします。
「最近お腹周りが気になる」「健診結果で生活習慣を見直したい」という方は、ぜひ一度、JR明石駅より徒歩5分の明石やまだ内科歯科クリニックへお気軽にご相談ください。皆さまの健やかな未来を、