胃カメラ(上部消化管内視鏡)完全ガイド:検査前日から結果説明まで

こんにちは。
JR明石駅より徒歩5分、明石やまだ内科歯科クリニックの院長の山田恭孝です。
胃カメラ(上部消化管内視鏡検査)は、食道・胃・十二指腸の粘膜を直接観察できる信頼性の高い検査です。バリウム検査やCTとは異なり、病変を直接目視し、必要に応じてその場で組織を採取して病理診断(生検)を行うことができます。
この記事では、胃カメラを初めて受ける方に向けて、検査前日の準備から当日の流れ、結果の見方まで詳しく解説します。
■1. 胃カメラでわかること

胃カメラは以下の疾患の診断に非常に有効です。
- 胃がん(早期発見が特に重要)
- 胃潰瘍・十二指腸潰瘍
- ヘリコバクター・ピロリ菌感染(生検による検査)
- 逆流性食道炎(食道への胃酸の逆流)
- 食道がん・バレット食道
- 胃ポリープ・十二指腸ポリープ
- 慢性胃炎
特に胃がんは早期の段階で発見できれば、内視鏡的治療により身体への負担を抑えて根治を目指せるケースも多く、定期的な胃カメラは大切な健康管理の一つといえます。当院では日本消化器内視鏡学会の専門医・指導医が検査を担当します。
■2. 検査前日の準備

食事の制限
検査前日は消化の良い食事を心がけ、夜9時以降は絶食となります。
- 食べてよいもの: うどん、おかゆ、豆腐、白身魚(焼き)、卵(半熟)など
- 避けるもの: 繊維質の野菜、果物の種、きのこ類、海藻、脂っこいもの、アルコール
水分について
前日の水分(水・お茶など)は就寝前まで摂取可能です(牛乳や果汁ジュースは不可)。
お薬の服用について
普段服用しているお薬については、事前に医師の指示をご確認ください。特に血液をサラサラにするお薬(抗凝固薬・抗血小板薬など)は、生検時の出血リスクに配慮が必要なため、必ず事前にご相談ください。
■3. 当日の準備と来院

検査当日は朝から原則絶食となります(水・お茶のみ、来院の2時間前まで可)。
- 来院時間: 予約時間の15〜20分前にお越しください。
- 服装: ネクタイやハイネックなど、首回りが締まる服装は避けてリラックスできる格好でお越しください。
- コンタクトレンズ: 鎮静剤を使用される場合は、外していただくことがあります。
- 貴重品: 当院では鍵のかかるロッカーがありますが、お持ち込みは最小限にして下さい。
- 同伴者・移動手段: 鎮静剤を使用される場合、当日の車・バイク・自転車の運転はできません。公共交通機関またはご家族の送迎でお越しください。
■4. 検査の流れ(当日)

当院では、患者さまの身体的・精神的なご負担を和らげるため、きめ細やかなステップで検査を進めます。
STEP 1:問診・同意書の確認(約10分)
既往歴、アレルギー、服薬中のお薬、鎮静剤希望の有無などを確認します。検査の目的・方法について丁寧にご説明し、同意書を確認します。
STEP 2:前処置(約15分)
胃の中の泡を消す消泡剤を内服し、咽頭麻酔(スプレーやゼリー)を行います。鎮静剤を使用する場合は、この段階で静脈ルート(点滴)を確保します。
STEP 3:検査(約5〜10分)
左側を下にして横になります。ご希望やルートに応じてカメラを挿入し、食道・胃・十二指腸を丁寧に観察します。必要に応じて組織を採取(生検)しますが、生検自体に痛みはありません。
STEP 4:覚醒・安静(約30〜60分※鎮静剤使用時)
鎮静剤を使用された場合は、リカバリールームでゆっくりとお休みいただきます。十分に覚醒し、状態が安定してから移動します。
STEP 5:結果説明
検査画像を見ながら、医師が分かりやすく結果をご説明します。組織採取(生検)を行った場合は、後日(約1〜2週間後)に結果説明のための再診が必要となります。
■5. 検査後の注意事項

- 咽頭麻酔が効いている間(約1時間)は、誤嚥を防ぐため飲食をお控えください。
- 鎮静剤を使用された当日は、車・バイク・自転車の運転は厳禁です。
- 生検などの処置を行った場合は、医師の指示に従い食事や運動の制限を守ってください。
■6. 検査結果の見方

病理検査(生検結果)
組織を採取した場合、1〜2週間後に病理診断結果が出ます。「炎症所見」「良性・悪性の評価」などが記載され、結果に応じて今後の治療方針や経過観察の頻度が決定されます。
ピロリ菌検査
生検やその他の検査法により、ピロリ菌(ヘリコバクター・ピロリ)感染の有無を調べることができます。陽性と診断された場合は、胃がんリスク軽減のための除菌治療(抗菌薬と胃薬の内服)をご提案します。
■7. 検査費用
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1割負担 |
3割負担 |
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胃カメラ |
2,000円(税込) |
6,000円(税込) |
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観察+病理 |
2,500円〜4,000円(税込) |
9,000円〜12,500円(税込) |
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ピロリ菌検査 |
2,500円(税込) |
7,000円(税込) |
※おおよその値段です。診察料・麻酔量、薬剤量にて別途かかる場合があります。
■当院からのメッセージ:一歩を踏み出すあなたへ

「胃カメラはオエッとなって苦しい」「口から管を入れるなんて怖い」……。 そうしたマイナスのイメージから、検査を先延ばしにしてしまうお気持ちは痛いほどよく分かります。しかし、現役の医師として、そして何より医療に携わる人間として一番恐れているのは、「怖くて検査を避けているうちに、見つかった時には病状が進行していた」という事態です。
胃がんは、早期の段階で発見できれば、開腹手術をすることなく内視鏡治療のみで完治を目指せることも多い病気です。
当院では、患者様が抱える「苦しい・怖い・オエッとする(嘔吐反射)」という大きな壁を徹底的に取り除くため、以下の体制を整えています。
- 専門医・指導医による確かな技術:1万件以上の豊富な内視鏡経験を持つ日本消化器内視鏡学会 専門医・指導医が、熟練の技術と丁寧なカメラ操作で、喉や胃への刺激を最小限に抑えたスムーズな検査を行います。
- 鎮静剤(セデーション)による快適な検査:ご希望に応じて鎮静剤を使用し、ウトウトと眠っているようなリラックスした状態で検査を行います。「苦しい思いをする暇もなく、気づいたら終わっていた」と驚かれる患者様も多くいらっしゃいます。
- プライバシーへの徹底した配慮と丁寧な説明:検査に対する不安や緊張を少しでも和らげるよう、医師・スタッフが常に寄り添い、お声がけをしながら準備を進めます。また、検査後の結果説明では、実際の画像をお見せしながら分かりやすく丁寧にお伝えします。
「最近なんとなく胃の調子が悪い」「バリウム検査で異常を指摘された」「ピロリ菌がいるか心配」といった不安を自己判断で放置してしまうことが、最大のリスキーな要因です。 ご自身の未来の健康、そして大切なご家族のためにも、勇気を出して一度ご相談にいらしてください。医師・スタッフ一同、あなたの不安に心から寄り添い、全力を挙げてサポートいたします。