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膵臓がん手術の死亡リスクに地域差。命を守るために欠かせない「早期発見」の重要性

こんにちは。

JR明石駅より徒歩5分、明石やまだ内科歯科クリニック、院長の山田恭孝です。

先日、膵臓がんなどの高難度な外科手術において「地方の病院は都市部に比べて術後の死亡リスクが高い」という、非常にショッキングな研究結果が東京科学大のチームから発表されました。

膵臓がんは「見つかりにくい」「治りにくい」と言われる厄介ながんですが、今回はこの記事をもとに、なぜ手術が難しいのか、そして命を守るために私たちができる最大の対策「早期発見」についてお伝えします。

■膵臓がんの手術はなぜ「高難度」なのか

膵臓がんの標準的な手術に「膵頭十二指腸切除術」というものがあります。

これは、膵臓の頭部だけでなく、隣接する胆のうや十二指腸、胃の一部などをまとめて切除し、その後、消化管を縫い合わせて再建するという非常に大がかりな手術です。

手術時間は6時間から8時間にも及び、医師の高度な技術が求められます。また、術後に感染症が重症化したり、膵臓の消化液が漏れ出て出血を起こしたりする危険性があり、合併症のリスクが高いことでも知られています。

■地方と都市部で生じる死亡リスクの「17%の差」

研究チームが全国の約8万6000人のデータを解析した結果、人口50万人以上の都市部の病院に比べ、地方の病院で手術を受けた場合、術後90日以内に死亡するリスクが1.17倍(17%)高いことが分かりました。特に80歳以上の高齢者に限ると、そのリスクは1.41倍(41%)にも跳ね上がります。

この地域差が生まれる原因として、手術自体のダメージの大きさに加え、術後に容体が急変した際、「迅速で高度な対応が取れる体制(人材や設備)が整っているか」という術後管理の差が影響していると考えられています。

■リスクを減らす最大の防御策は「早期発見」です

専門家も指摘するように、リスクの高い大がかりな手術は、設備の整った都市部などの高度医療機関で行うことが理想です。しかし、がんが進行してから見つかった場合、体力的な問題や時間的な余裕がなくなり、病院を慎重に選ぶ選択肢が限られてしまうことがあります。

だからこそ、最も大切なのは「体に負担のかかる大がかりな手術が必要になる前に、いち早くがんを見つけること」です。早期発見できれば、治療の負担が軽くなるだけでなく、信頼できる専門病院へ余裕を持って紹介・転院することが可能になります。

■当院の「超音波内視鏡(EUS)」で膵臓の精密検査を

膵臓はお腹の奥深く(胃の裏側)にあるため、通常の健康診断のエコー検査などでは見落とされやすい臓器です。

当院では、明石市のクリニックで唯一となる「超音波内視鏡(EUS)」を導入しております。胃カメラの先端に超音波(エコー)がついており、胃の中から直接膵臓を至近距離で観察できるため、数ミリ単位の小さな病変を早期に発見することが可能です。

ご家族に膵臓がんになった方がいる、急に糖尿病が悪化した、長引く背中の痛みや胃の不調があるなど、少しでも不安を感じる方は、決して手遅れになる前に当院の消化器内科へご相談ください。膵臓学会指導医が超音波内視鏡(EUS)を用いて早期発見を目指します。必要に応じて高度な設備を持つ中核病院へスムーズに連携することで、患者様の命と未来をお守りします。

 

明石やまだ内科歯科クリニック