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【内視鏡専門医が解説】痔だと思っていたら大腸がん?見逃しやすい初期症状と40代から受けるべき検査

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JR明石駅より徒歩5分、明石やまだ内科歯科クリニック院長の山田恭孝です。

便秘や血便などの症状が現れたとき、「たぶん痔だろう」と自己判断して放置していませんか?

漫画家・小説家・俳優として活躍されている内田春菊さんが、痔だと思って受診したことをきっかけに大腸がんが見つかったという体験談がニュースで話題になっています。

大腸がんは日本人に非常に多いがんの一つですが、早期に発見できれば治癒を目指すことができる病気です。今回は、内田春菊さんの体験談を教訓に、見逃してはいけない大腸がんの初期症状と、40代から受けるべき検査についてお伝えします。

著名人の体験から学ぶ「大腸がん」の怖さ

内田春菊さんは、便通の異常(出ないと思ったら突然たくさん出る)や出血といった症状が現れた際、最初は「痔になった」と思い、近所の病院を受診されたそうです。

しかし、診察で内視鏡が入らず、肛門のすぐ近くに腫瘍が見つかり、その日のうちに大きな病院で「大腸がん」と診断されました。大腸がんは特有の初期症状が出にくいため、異変を感じて受診したときにはすでに進行しているケースも少なくありません。

痔と勘違いしやすい?大腸がんの「危険なサイン」

血便が出た際、「自分は痔持ちだから、今回も痔からの出血だろう」と思い込んでしまう方は非常に多くいらっしゃいます。実際、痔と大腸がんが同時に発生している患者様も珍しくありません。

血便や便秘は、大腸がん以外にもさまざまな病気で起こりますが、以下のような症状がみられる場合は特に注意が必要です。

  • 血便が続く
  • 便が細くなった
  • 便秘や下痢を繰り返すなど、排便習慣が変化した
  • 原因のはっきりしない貧血がある
  • おなかが張る、残便感がある

これらの症状は、左側の大腸(S状結腸や直腸など)にがんができ、便の通り道が狭くなることで起こりやすくなります。

急激な「体重減少」には要注意!

内田さんのケースで特徴的だったのが、「4カ月で10kg痩せた」という点です。ご本人は糖質制限ダイエットの影響だと思っていたそうですが、実はこの「意図しない急激な体重減少」は、がんの症状として非常に重要なサインです。

がん細胞は増殖するために多くのエネルギーを消費するため、極端な食事制限をしていないのに急激に体重が減っている場合は、消化器系の重篤な病気が隠れている可能性があります。ダイエットや生活習慣の変化と重なると見逃しやすいため、注意が必要です。

40歳を過ぎたら「大腸カメラ」で確実な予防を

大腸がんは、ステージ1の早期発見であれば5年生存率が90%以上と高く、内視鏡治療や手術でしっかりと完治を目指せる病気です。しかし、ステージ4まで進行してしまうと、その数字は大きく下がってしまいます。

早期発見のために最も有効なのが「大腸カメラ(大腸内視鏡検査)」です。自治体などで実施されている便潜血検査(検便)は手軽なスクリーニング検査として有効ですが、早期のがんやポリープは見逃されてしまうことがあります。

40歳を過ぎると大腸がんのリスクは急激に上昇します。これまで一度も大腸カメラを受けたことがない方や、便に違和感がある方は、迷わず検査を受けることをおすすめします。

大腸がん予防と検査に関するQ&A

Q1:血便が出た時、自分で「痔」と「大腸がん」を見分ける方法はありますか?

A ご自身で見分けることは困難であり、自己判断は非常に危険です。「鮮やかな血だから痔だろう」と思っていても、肛門近くの直腸がんである可能性があります。血便が出たら、まずは消化器内科を受診し、大腸カメラで直接腸の中を確認することが最も確実です。

Q2:大腸カメラを受けたいのですが、痛そうで不安です…。

A 当院では、患者様の苦痛を最小限に抑えるため、鎮静剤を使用しウトウトと眠っているようなリラックスした状態で検査を行っています。また、検査後のお腹の張りを軽減する炭酸ガス(CO2)送気も導入しており、経験豊富な内視鏡専門医・指導医が安全かつスムーズに検査を担当いたします。

Q3:生活習慣以外で、大腸がん予防のためにできることはありますか?

A: 実は「お口のケア」が非常に重要です。近年の研究で、歯周病菌(フソバクテリウム)が唾液と一緒に飲み込まれて大腸へ届くと、大腸がんの増殖を加速させることが分かっています。

当院は兵庫県でも珍しい「内科と歯科を併設しているクリニック」です。内視鏡検査でお腹の中の病変をチェックし、定期的な歯科検診でお口の中の悪玉菌を減らす。この「医科歯科連携」によるダブルのアプローチで、全身の健康をサポートいたします。

まとめ:気になる症状があれば、お早めに消化器内科へ

「自分は元気だから大丈夫」「ただの痔だろう」という油断が、病気の発見を遅らせてしまう最大の原因になります。

便のサインを見逃さず、ご自身の健康を守るために、少しでも不安な症状がある方はお気軽に明石やまだ内科歯科クリニックまでご相談ください。

当院では消化器病専門医・指導医、内視鏡専門医・指導医が納得いくまで説明させていただきます。

 

明石やまだ内科歯科クリニック