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【消化器内視鏡専門医が解説】喉に何かが張り付く・引っかかる感じが続く原因と改善方法

ブログをご覧いただき、ありがとうございます。

 JR明石駅より徒歩5分、明石やまだ内科歯科クリニック院長の山田恭孝です。

「喉の奥に何かが張り付いている気がする」 「飲み込もうとしても、つかえる感じがしてスッキリしない」 このような症状は、多くの人が経験する一般的な悩みですが、その原因はストレスによるものから重篤な病気までさまざまです。

今回は、喉の違和感の主な原因と怖い病気との見分け方、そして内科・歯科の両面からアプローチできる改善方法について、内視鏡専門医の視点からお伝えします。

■喉の違和感の主な原因とは?

喉のつかえ感や違和感の原因は、大きく「働きや感覚の異常(機能的疾患)」と「物理的な異常(器質的疾患)」に分けられます。

1.機能的な異常(ヒステリー球・逆流性食道炎など)

検査をしても腫瘍などの異常がない場合、最も多いのが「ヒステリー球(咽喉頭異常感症)」です。ストレスや疲労で自律神経が乱れ、喉の筋肉が過剰に緊張することで起こります。東洋医学では「梅核気(ばいかくき:梅の種が詰まったような感じ)」とも呼ばれます。また、胃酸が逆流して食道や喉の粘膜を刺激する「逆流性食道炎」も非常に多い原因です。

2.物理的な異常(食道がんなど)

絶対に見逃してはいけないのが、食道がんなどの悪性腫瘍によって物理的に通り道が狭くなっているケースです。

■「ストレス(ヒステリー球)」と「がん」の見分け方

患者様が一番心配される「がん」との違いは、「食事中」の感覚にあります。

  • ヒステリー球の場合: 唾を飲み込むときは違和感があるが、食事や水分はスムーズに通る(日によって波がある)。
  • 食道がんなどの場合: 固形物を飲み込む時に胸や喉でつっかえる、痛む(徐々に悪化する)。

ただし、自己判断は危険ですので、まずは胃カメラで「悪い病気がないこと」を確認することが治療の第一歩となります。

■【当院ならでは】意外な原因は「お口のトラブル」?医科歯科連携の視点

当院は兵庫県でも珍しい「内科と歯科を併設しているクリニック」ですが、実はお口の環境が悪化することでも喉に違和感が出ます。 加齢やストレスなどによる「ドライマウス(唾液の減少)」で喉の奥まで乾燥したり、歯周病菌が唾液とともに喉へ流れ込んで微細な炎症を引き起こしたりすることが原因になるケースも少なくありません。内科のアプローチだけでなく、歯科検診でお口のケアをすることも喉の不調改善につながります。

■喉の違和感を改善する2つのアプローチ

改善方法1:生活習慣の工夫

早食いをやめてよく噛んで食べる、寝る2時間前の食事は避ける、脂っこいものや辛いものを控えるといった工夫で、逆流性食道炎が改善し、喉の違和感が軽減されることが多いです。お口の乾燥を防ぐためのこまめな水分補給も有効です。

改善方法2:医学的治療(検査と投薬)

まずは鎮静剤を使用した苦痛の少ない胃カメラで、食道や胃を直接観察します。「がんではない」と分かるだけで症状が和らぐ方もいらっしゃいます。 逆流性食道炎が原因であれば胃酸を抑えるお薬を処方します。ストレスが関連しているヒステリー球の場合は、滞った「気」の巡りを良くする漢方薬(半夏厚朴湯など)が非常に効果的です。

よくあるご質問(Q&A)

Q:喉の違和感が3ヶ月続いています。がんですか?

 A:ヒステリー球や逆流性食道炎が長引いている可能性も高いですが、まずは医師の診察を受けてください。胃カメラ検査で食道がんなどの物理的な異常(器質的疾患)がないかを除外することが非常に重要です。

Q:食事の時だけ、胸の奥につかえる感じがします。これもストレスですか?

A:食事の時「だけ」固形物がつっかえる、飲み込みにくいといった症状が徐々に進行している場合、食道がんなどで通り道が狭くなっている危険なサインの可能性があります。放置せず、早急に胃カメラ検査を受けてください。

Q:喉の違和感は心理的なもの(ストレス)ですか?

A:胃カメラで異常がないことを確認した上で、ストレスや自律神経の乱れが関連していることが多いです。内科的なお薬(漢方など)とストレス管理の両面からのアプローチが有効です。

■喉の違和感でお悩みの方へ

喉の違和感が続く場合は、ひとりで悩まずに明石やまだ内科歯科クリニックへご相談ください。「内科」による鎮静剤を用いた胃カメラや漢方治療、「歯科」によるドライマウスや歯周病ケアなど、多角的な視点からあなたの不調の原因を探り、最適な治療をご提案します。

 

明石やまだ内科歯科クリニック