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【内視鏡専門医解説】大腸ポリープはなぜできる?再発を防ぐ4つの生活習慣と「最大の予防法」

ブログをご覧いただき、ありがとうございます。

JR明石駅より徒歩5分、明石やまだ内科歯科クリニック院長の山田恭孝です。

大腸カメラ検査でポリープが無事に見つかり、切除を終えた患者様から、「なぜポリープができたの?」「切っても、また再発するの?」というご不安の声をよくいただきます。

実は、ポリープは一度切除して腸がきれいになっても、別の場所に新しくできる(再発する)可能性があります。

今回は、大腸ポリープが発生する仕組みと、今日からできる「再発を防ぐ4つの生活習慣」、そして最大の予防法について、内視鏡専門医・指導医の視点からお伝えします。

■なぜ大腸ポリープはできるのか?

大腸ポリープは、腸の粘膜の細胞が異常に増殖し、イボのように盛り上がってしまったものです。

発生には「加齢(50歳以上)」や「遺伝的な体質」も関係していますが、それ以上に「日々の生活習慣」が複合的に関与して発生リスクを高めるとされています。

学会のガイドラインでも、喫煙、多量飲酒、肥満、そして高脂肪食や赤身肉の摂りすぎなどが、ポリープ発生の危険因子として指摘されています。

■再発を防ぐ!今日からできる「4つの生活習慣」

年齢や遺伝は変えられませんが、生活習慣は今この瞬間から変えることができます。以下の4つのポイントを意識してみてください。

1.食事の質を改善する(食物繊維を味方に)

ハムやソーセージなどの「加工肉」の過剰摂取や高脂肪食は、腸に炎症を引き起こし、ポリープやがんのリスクを高めます。また、日常的に「甘い飲み物」を飲む習慣もリスクを倍増させることが分かっています。

予防の強い味方となるのが「食物繊維」です。野菜、海藻、きのこ、全粒粉などの穀類を積極的に取り入れましょう。

2.運動習慣を身につける

週に3回以上、1回30分程度の中強度の運動(少し息が上がる程度のウォーキングなど)を行うことで、ポリープの発生リスクが25%低下するという報告があります。運動は腸のぜん動運動を活発にし、便とともに発がん物質を排出させる「便秘予防」にも効果的です。

3.タバコを控え、お酒は適量に

タバコは腸粘膜にとっても百害あって一利なしです。喫煙者のポリープ発生リスクは、非喫煙者の1.5倍に上ります。アルコールも腸に負担をかけるため、休肝日を設け、適量を楽しむよう心がけましょう。

4.適正体重の維持(肥満の改善)

BMIが25以上の肥満状態は、ポリープの発生リスクを1.3倍高めるとされています。バランスの良い食事と適度な運動で適正体重を維持することが、腸を含めた全身の健康管理につながります。

■最大の予防法は「定期的な大腸カメラ」

生活習慣をどれだけ改善しても、ポリープの再発を「完全にゼロ」にすることはできません。

実際にポリープを切除した方の3年以内の再発率は約30%とされています。そのため、切除したポリープの大きさや数にもよりますが、医師の指示に従って定期的に「大腸カメラ(内視鏡検査)」を受けることが強く推奨されます。

大腸がんは、ポリープのうちに見つけて切除してしまえば、未然に防ぐことができるがんです。定期的な検査によるメンテナンスこそが、最大の予防法なのです。

■ポリープ予防に関するQ&A

Q1:ポリープが再発する確率はどのくらいですか?

A 個人差はありますが、3年以内におよそ30%の確率で新しいポリープができるとされています。生活習慣の改善でこの確率を下げることは可能ですが、定期的なカメラでのチェックが欠かせません。

Q2:食物繊維は1日にどのくらい摂取すべきですか?

A 1日約20〜25g(米国基準では25〜35g)が推奨されています。野菜や海藻、きのこ、豆類などを「毎食少しずつ」意識して食べるのがポイントです。

Q3:食事や運動以外に、大腸がん予防で気をつけることはありますか?

A:実は「お口のケア(歯周病予防)」が非常に重要です。近年の研究で、お口の中の歯周病菌(フソバクテリウム)が唾液と一緒に飲み込まれて大腸へ届くと、大腸がんの増殖を加速させてしまうことが分かっています。 当院は「内科と歯科を併設しているクリニック」です。歯科検診でお口の菌を減らすことは、立派な大腸がん予防になります。この「医科歯科連携」によるダブルのアプローチで、皆様の健康をサポートいたします。

■検査に不安がある方へ

「大腸カメラは痛そう、苦しそう」というイメージから、検査をためらっている方は多くいらっしゃいます。

明石やまだ内科歯科クリニックでは、患者様の苦痛を最小限に抑えるため、以下の工夫を行っています。

  • 鎮静剤の使用: ウトウトと眠っているようなリラックスした状態で検査を受けられます。
  • 炭酸ガス(CO2)の導入: 検査後のお腹の張りや痛みを大幅に軽減します。
  • 専門医の技術: 経験豊富な内視鏡専門医・指導医が安全かつスムーズに検査・切除を行います。当院には炎症性腸疾患(IBD)専門医も在籍しており、消化管のスペシャリストが内視鏡検査を安全に施行します。

ポリープ切除後の定期検査や、お腹の不調に関するお悩みがある方は、お気軽に当院までご相談ください。

 

明石やまだ内科歯科クリニック