自覚症状なし!「脂質異常症(高脂血症)」がサイレントキラーと呼ばれる理由と動脈硬化のリスク

ブログをご覧いただき、ありがとうございます。
明石やまだ内科歯科クリニック院長の山田恭孝です。
健康診断で「コレステロールが高い」「中性脂肪が多い」と指摘され、「要精密検査」の紙をもらったことはありませんか?
「でも、体調は悪くないし、痛くも痒くもない」
「来年また考えればいいか」
そう思って放置してしまう方が非常に多いのが、この病気の怖いところです。
脂質異常症は、別名「サイレントキラー(静かなる殺し屋)」と呼ばれています。
何の症状もないまま静かに血管をボロボロにし、ある日突然、命に関わる発作を引き起こすからです。
今回は、なぜ脂質異常症を放置してはいけないのか、その理由と対策について解説します。
1.なぜ「サイレントキラー」と呼ばれるの?

脂質異常症とは、血液中の「LDL(悪玉)コレステロール」や「中性脂肪」が増えすぎたり、「HDL(善玉)コレステロール」が減りすぎたりしている状態です。
血管の中で起きていること

血液中に余分な脂質が溢れると、それが血管の壁にベタベタと張り付き、「プラーク(油の塊)」を作ります。これが血管を狭くし、硬くしてしまうのが「動脈硬化」です。
しかし、血管には神経が通っていないため、血管が詰まる寸前まで痛みなどの症状は一切出ません。そしてある日突然、プラークが破裂して血管が詰まり、以下の病気を引き起こします。
- ・心臓で詰まる 👉 心筋梗塞(突然の胸の激痛、ショック死)
- ・脳で詰まる 👉 脳梗塞(麻痺、言語障害、寝たきり)
「元気だった人が突然倒れる」原因の多くが、この脂質異常症の放置によるものなのです。
2.あなたの血液は大丈夫?危険なサイン
特に注意が必要な数値の目安は以下の通りです。
|
LDLコレステロール:140mg/dL以上 |
特に180以上は非常に危険です。
|
中性脂肪:150mg/dL以上 |
|
HDLコレステロール:40mg/dL未満 |
これらの数値に加えて、「高血圧」「糖尿病」「喫煙」の条件が重なると、動脈硬化のリスクは何倍にも跳ね上がります。
3.薬を飲む前にできること(食事と運動)
「いきなり薬を飲むのは抵抗がある」という方も多いと思います。軽度であれば、まずは生活習慣の見直しから始めましょう。
① 食事を変える

- ・青魚(サバ、イワシ)を食べる: 魚の油(EPA/DHA)は血液をサラサラにします。
- ・食物繊維を摂る: 野菜、海藻、きのこは余分な脂質を排出してくれます。
- ・「白い悪魔」を控える: 脂身の多い肉(飽和脂肪酸)や、甘いお菓子(糖質)は中性脂肪や悪玉コレステロールの元です。
② 運動を習慣にする

ウォーキングなどの有酸素運動は、善玉コレステロールを増やし、中性脂肪を減らす効果があります。1日30分を目標にしましょう。
4.病院を受診すべきタイミング

生活習慣を改善しても数値が下がらない場合や、以下の方は早めに受診してください。
- ・LDLが180以上ある(遺伝的な要因の可能性があります)
- ・糖尿病や高血圧の持病がある
- ・ご家族に心筋梗塞や脳梗塞の方がいる
当院では、患者様のライフスタイルに合わせた食事指導や、必要に応じたお薬の処方を行っています。
「症状がない今」こそが、未来の自分を守るためのラストチャンスです。
健診結果で気になる点があれば、放置せずにお気軽に明石やまだ内科歯科クリニックにご相談ください。