大腸がん・潰瘍性大腸炎と「ただの便秘・下痢」はどう見分ける?

皆さま、こんにちは。
JR明石駅より徒歩5分、明石やまだ内科歯科クリニック院長の山田恭孝です。
「最近お腹の調子が悪いけれど、歳のせいかな」と放置していませんか?
便秘や下痢のほとんどは一過性のものですが、中には大腸がんや潰瘍性大腸炎などの重大疾患が隠れていることがあります。「受診すべきサイン」をぜひ知っておいてください。
■ 大腸がんが疑われる便通異常の特徴

大腸がんは日本人の死因の上位に位置しています。排便に関わる症状として、以下のようなものがあります。
- ①便が細くなった
- ②血便・黒色便が出る
- ③便秘と下痢を繰り返す(便通不規則)
- ④排便後も残便感がある
- ⑤原因不明の体重減少
こうした変化が2〜3週間以上続く場合は要注意です。
特に50歳以上の方、大腸がんの家族歴がある方は早期の大腸内視鏡検査をお勧めします。
■ 潰瘍性大腸炎(UC)・クローン病の見分け方
炎症性腸疾患(IBD)は、若い世代(20〜40代)に多い慢性腸疾患です。潰瘍性大腸炎の特徴的な症状は「粘血便(血液と粘液が混じった便)」「腹痛(主に左下腹部)」「下痢」です。クローン病は腹痛・下痢・体重減少が主症状で、小腸や肛門にも病変が生じることがあります。症状が繰り返したり、血便が伴う場合は内視鏡検査が不可欠です。
■ 過敏性腸症候群(IBS)との違い
過敏性腸症候群(IBS)は、大腸に器質的な異常がないにもかかわらず、腹痛・下痢・便秘などが慢性的に繰り返される機能性疾患です。IBSの場合、血便はほぼなく、体重減少もありません。夜間に症状が起きることが少ないのも特徴です。一方、大腸がんやIBDでは夜間の症状、血便、体重減少が伴うことが多いとされます。
しかし実際にはIBSとIBDは症状だけでは鑑別が困難なことも多いため、便通障害を認める際は大腸カメラ(内視鏡検査)を受けることをおすすめします。
■ 「便潜血検査が陰性だから安心」は危険

自治体の大腸がん検診で行われる「便潜血検査」はスクリーニング検査ですが、初期の大腸がんは出血しないこともあり、陰性でも100%安全とは言えません。特に症状がある方は、便潜血陰性でも内視鏡検査を受けることをお勧めします。
■ おわりに

「たかが便秘」「いつもの下痢」と自己判断してやり過ごすことの裏には、今回お話ししたような重大な病気が潜んでいる可能性があります。特に、日々の便通異常に加えて「血が混じる」「体重が減る」といったサインがある場合は、体が発している重要なSOSです。
当院では、患者様が抱く「大腸カメラ=痛い、苦しい」という不安を取り除くため、鎮静剤を使用し、ウトウトと眠っているようなリラックスした状態で受けられる内視鏡検査を実施しております。万が一ポリープが見つかった場合も、形態や大きさを評価したうえでその場での日帰り切除が可能です。
また、近年は大腸がんの発症や増殖に「歯周病菌(フソバクテリウム)」が深く関与していることが明らかになっています。当院は内科と歯科を併設しており、大腸カメラによる精密検査と同時に、歯科検診を通じたお口の炎症コントロールを行う「医科歯科連携」のトータルケアをご提供できるのが最大の強みです。
少しでもお腹の不調や排便リズムの変化に不安を感じたら、決して放置せず、JR明石駅より徒歩5分の明石やまだ内科歯科クリニックへお気軽にご相談ください。専門医の視点から、皆さまの腸の健康と安心を全力でサポートいたします。