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鉄欠乏性貧血と消化管出血〜内視鏡が原因を突き止める〜

皆さま、こんにちは。

JR明石駅より徒歩5分、明石やまだ内科歯科クリニック院長の山田恭孝です。

「健康診断で貧血を指摘されたが、特に症状はない」という方も少なくありません。貧血の中で最も多いのが「鉄欠乏性貧血」です。その原因の一つに、消化管(胃・腸)からの慢性的な出血があります。特に男性や閉経後の女性で鉄欠乏性貧血がある場合は、消化管出血の可能性を積極的に精査することが重要です。

鉄欠乏性貧血の原因と症状

鉄欠乏性貧血は体内の鉄が不足することで赤血球が十分に作れなくなる状態です。原因は①鉄摂取量の不足(偏

食・菜食主義)②鉄の吸収障害(胃切除後・腸疾患)③鉄の需要増大(妊娠・授乳・成長期)④鉄の喪失増大(出血:月経過多・消化管出血など)に分類されます。

症状としては倦怠感・息切れ・動悸・頭痛・めまい・顔色不良・爪の変形(スプーン状爪)などがあります。貧血が軽度であれば自覚症状がほとんどない場合もあります。

消化管出血が貧血の原因になるしくみ

少量の慢性的な出血では見た目ではわからず、長期間にわたって鉄分が失われ続けることで貧血が生じます。消化管出血の原因となる主な疾患:胃潰瘍・十二指腸潰瘍、胃がん・食道がん・大腸がん、大腸ポリープ、炎症性腸疾患(クローン病・潰瘍性大腸炎)、痔核などがあります。

特に注意が必要なのは消化管のがん(胃がん・大腸がん)です。初期段階では少量の出血しか起こさない場合があり、鉄欠乏性貧血が唯一のサインであることもあります。

鉄欠乏性貧血の検査と内視鏡の役割

診断には血液検査(ヘモグロビン・血清鉄・フェリチン・TIBC)が基本です。フェリチン(体内の鉄貯蔵量を示す指標)の低下が鉄欠乏を証明します。また便潜血検査で消化管出血の有無をスクリーニングします。

消化管出血が疑われる場合は上部消化管内視鏡(胃カメラ)・大腸内視鏡(大腸カメラ)が最も有用な検査です。診断から治療(止血処置・ポリープ切除など)まで行えます。

貧血の治療は原因疾患の治療(出血源の治療)と鉄補充療法(経口鉄剤など)の両面から行います。原因を治療しないまま鉄補充だけ続けても根本的な改善にはなりません。

おわりに

「毎年のことだから」「市販のサプリメントを飲めば治るだろう」と、健康診断での貧血の指摘を軽く考えてしまう方は少なくありません。しかし、特に男性や閉経後の女性に見られる鉄欠乏性貧血は、胃がんや大腸がんといった命に関わる病気が発している「見えないSOS(消化管からの出血)」である可能性が十分にあります。原因の疾患を調べないまま鉄分だけを補給しても、根本的な解決にはなりません。

当院では、貧血の真の原因を突き止めるために不可欠な「胃カメラ」および「大腸カメラ」を、鎮静剤を用いてウトウトと眠っているようなリラックスした状態で受けていただける体制を整えております。内視鏡検査は全て内視鏡専門医が施行します。大腸カメラの検査中にポリープが見つかった場合は、その場での日帰り切除も可能ですので、患者様の心身の負担を最小限に抑えながら確実な診断と治療を行うことができます。

また、当院は「内科・歯科併設」のクリニックです。原因不明の貧血に対して、胃腸の精密検査とともにお口の中からの出血(重度な歯周病など)や炎症の有無も含め、全身の入り口から胃腸までをトータルで診ることができるのが大きな強みです。

「少し疲れやすいだけ」「とくに痛いところがないから大丈夫」と自己判断して放置することは大変危険です。貧血を指摘された方は、ぜひ一度、JR明石駅より徒歩5分の明石やまだ内科歯科クリニックへお気軽にご相談ください。専門医による的確な診断で、皆さまの大切な健康と安心を全力でお守りいたします。

明石やまだ内科歯科クリニック