便の色・形・においで分かる体のサイン〜ブリストルスケールで自分の腸を知ろう〜

皆さま、こんにちは。
JR明石駅より徒歩5分、明石やまだ内科歯科クリニック院長の山田恭孝です。
トイレに入るたびに、ちょっとだけ便を確認する習慣はありますか?
じつは便は「腸からのメッセージ」そのもの。
色・形・においをチェックするだけで、消化器の状態や隠れた病気のサインに気づけることがあります。
■ ブリストルスケールとは?7段階で便の形を分類する

ブリストルスケールとは、英国ブリストル大学が開発した便の形状分類法です。タイプ1(コロコロとした硬い塊)からタイプ7(水様便)まで7段階に分類され、タイプ3〜5が「理想的な普通便」とされています。タイプ1〜2は便秘傾向、タイプ6〜7は下痢傾向のサインです。
水分は大腸で吸収されるため、便が腸に長くとどまるほど硬くなり、通過が早いほど軟らかくなります。
■ 便の色が伝える、消化器のSOS

健康な便は黄褐色〜茶褐色です。色の変化には以下のような意味があります。 ①黒色・タール便:胃や十二指腸など上部消化管からの出血のサイン。 ②鮮血(真っ赤な血):大腸・直腸・肛門近くからの出血。痔の場合もありますが、大腸がんや潰瘍性大腸炎の可能性もあるため、一度は内視鏡検査を受けてください。 ③白・灰白色:胆汁が出ていないサインで、胆道閉塞や急性肝炎の可能性。緊急性が高い場合があります。 ④緑色:腸の動きが早く、胆汁が酸化しきれていない状態。基本的に一時的なものです。
■ 便のにおいが強いときは「腸内腐敗」のサイン

「腐ったような強烈な臭気」は腸内腐敗の可能性があります。動物性たんぱく質や脂質が多い食事は腸内で腐敗しやすく、悪臭成分が増えます。においが続く場合は、食物繊維・発酵食品を積極的にとり、動物性脂肪を減らすことから始めてみてください。
■ 「細い便」が続くときは大腸がんを疑う

以前に比べて便が細くなった、鉛筆のように細い便が続く——こうした変化は要注意です。大腸(特に直腸・S状結腸)に腫瘍があると、腸の内腔が狭くなるため便が細くなることがあります。50歳以上の方で便の細さが続く場合は、大腸内視鏡検査を強くお勧めします。
■ おわりに

毎日のトイレでご自身の便を振り返って見ることは、少し抵抗があるかもしれませんが、誰でも手軽にできる最も身近な「健康診断」です。
しかし、「血が混じっているけれど、きっと痔だろう」「最近ずっと便が細いけれど、年齢のせいかな」と自己判断して放置してしまうのは非常に危険です。特に血便や黒色のタール便、便が細くなるといった変化は、大腸がんや潰瘍性大腸炎などの重大な病気が発している切実なSOSかもしれません。
当院では、お腹の不調の原因を的確に探るため、痛みのない「腹部エコー検査」や、鎮静剤を使用してウトウトと眠っている間に終わる「苦痛の少ない大腸カメラ(内視鏡検査)」を実施しております。大腸カメラの検査中にがんの芽となるポリープが見つかった場合は、その場での日帰り切除も可能です。
また、理想的な「バナナ状の便」を作り出し、胃腸への負担を減らすためには、最初の消化器官であるお口で「食事をしっかり噛むこと」が欠かせません。当院は内科と歯科を併設しており、内視鏡による精密検査だけでなく、よく噛める健康なお口づくりを通じた「医科歯科連携」で、入り口から出口まで消化管全体の健康をトータルサポートできるのが大きな強みです。
便の色・形・においに少しでも気になる変化や不安を感じたら、決してひとりで悩んだり放置したりせず、JR明石駅より徒歩5分の明石やまだ内科歯科クリニックへお気軽にご相談ください。毎日のスッキリとしたお通じと安心を、一緒に取り戻しましょう。