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【消化器内視鏡専門医が解説】胸やけやのどの違和感、もしかして「逆流性食道炎」かも?症状と生活習慣の見直しポイント

ブログをご覧いただき、ありがとうございます。 JR明石駅より徒歩5分、明石やまだ内科歯科クリニック院長の山田恭孝です。

「最近、胸のあたりが熱くなるような不快感がある」 「のどの奥が酸っぱい感じがしたり、食べ物がこみ上げてきたりする」 「咳が長引いているけれど、風邪ではない気がする」

こうした症状でお悩みではありませんか?それは、現代人に非常に増えている「逆流性食道炎」という病気かもしれません。今回は、放置すると怖い逆流性食道炎の正体と、治療の注意点、そして今日から取り組める生活習慣の改善策について、消化器内視鏡専門医の視点から詳しく解説します。

逆流性食道炎ってどんな病気?

本来、胃の中にある強力な「胃酸」は、食べ物を消化するために欠かせないものです。しかし、何らかの原因でこの胃酸が食道へと逆流してしまうことがあります。 食道の粘膜は胃と違って酸に弱いため、逆流した胃酸にさらされると、炎症を起こして「ただれ」や「潰瘍」が生じます。これが逆流性食道炎です。

気をつけたい代表的な症状 

「胸やけ」以外にも、意外な症状が隠れていることがあります。

<代表的な2大症状>

・胸やけ:胸のあたりがジリジリと熱く感じたり、焼けるような痛みがある。

・呑酸(どんさん):のどの辺りや口の中まで酸っぱい液体が上がってくる感じがする。

<見逃しやすいサイン>

・のどの違和感:イガイガする、ヒリヒリする、何かが詰まっている感じがする。

・長引く咳:逆流した酸が気道を刺激したり、肺に入りそうになったりして激しく咳き込む。CT検査までして肺に異常はなかったため、咳嗽に関しては諦めていたが、実は逆流性食道炎であったというケースは多いです。

・お腹の症状:頻繁にげっぷが出る、胃もたれ、お腹が張る、胃の痛み。

のどの症状で耳鼻咽喉科を受診し、実は逆流性食道炎が原因だったというケースも少なくありません。 

治療の鉄則!お薬は「自己判断でやめない」こと

逆流性食道炎の治療では、主に胃酸の分泌を抑える強力なお薬を使用します。多くの場合、飲み始めると数日で驚くほど症状が楽になります。

ここで一番注意していただきたいのが、「良くなったからといって、勝手にお薬をやめない」ことです。 この病気は非常に再発しやすいのが特徴です。粘膜の傷が完全に治りきっていない状態で服用をやめてしまうと、すぐに再燃し、慢性化してしまいます。長期間の炎症は「食道がん」のリスクを高めることにも繋がります。必ず医師の指示に従い、決められた期間しっかり服用を続けましょう。

胃酸の逆流を防ぐ!生活習慣の改善ポイント

お薬の効果を最大限に高め、再発を防ぐためには、日々の生活習慣の見直しが不可欠です。

<食事のポイント:胃を疲れさせない>

・一度にたくさん食べない:腹八分目を心がけ、胃の内圧が上がらないようにしましょう。

・寝る直前の食事を避ける:食後すぐに横になると、重力の影響で胃酸が逆流しやすくなります。夕食は就寝の2〜3時間前には済ませましょう。

・刺激物を控える:脂肪分の多い食事、アルコール、甘いもの、炭酸飲料、辛いもの、コーヒーなどは、胃酸を増やしたり、胃の出口を緩めたりするため控えめにしましょう。

<生活のポイント:逆流させない環境作り>

・腹部を圧迫しない:ベルトをきつく締めすぎたり、お腹を圧迫するような補正下着は避けましょう。

・寝る時の姿勢:寝る時に上半身を少し高くして(枕を工夫するなど)、物理的に逆流を防ぎます。

・肥満の解消と禁煙:内臓脂肪による腹圧の上昇を防ぐため、適正体重を維持しましょう。また、タバコは逆流を防ぐ筋肉の働きを弱めるため、禁煙が推奨されます。

よくあるご質問(Q&A)

Q1:逆流性食道炎は自然に治りますか?

A 軽度の場合は食事や生活習慣の見直しで改善することもありますが、炎症が強い場合は自然治癒は難しく、お薬による治療が必要です。放置すると食道がんのリスクも高まるため、専門医による診断を受けることをお勧めします。

Q2:市販の胃薬を飲み続けてもいいですか?

A 市販薬で一時的に症状が和らぐことはありますが、根本的な治療にはならないことが多く、胃がんなど他の重大な病気を見逃す原因にもなります。数日飲んでも改善しない場合や、症状を繰り返す場合は、必ず消化器内科を受診してください。

Q3:胃カメラは苦しいイメージがあって怖いです。

A ご安心ください。当院では、患者様の苦痛を最小限に抑えるため、鎮静剤を使用してウトウトと眠っているようなリラックスした状態で検査を行っています。また、嘔吐反射が起きにくい極細のカメラを使った「鼻からの胃カメラ(経鼻内視鏡)」をお選びいただくことも可能です。

Q4:コーヒーが好きなのですが、絶対に飲んではダメですか?

A 絶対に飲んではいけないわけではありませんが、カフェインは胃酸の分泌を促し、胃の出口の筋肉を緩める作用があるため、症状が強い時期は控えるのが無難です。症状が落ち着いてきたら、カフェインレスにする、ミルクをたっぷり入れるなどの工夫をして適量を楽しむと良いでしょう。

Q5:胃酸が逆流すると、歯にも悪影響があると聞いたのですが本当ですか?

A はい、本当です。胃酸は非常に強い酸性のため、逆流が口の中まで及ぶと、歯の表面のエナメル質が溶けてしまう「酸蝕歯(さんしょくし)」になるリスクがあります。 当院は兵庫県でも珍しい「内科と歯科を併設しているクリニック」です。消化器内科での逆流性食道炎の治療と同時に、歯科で酸蝕歯のチェックやお口のケアを行う「医科歯科連携」によるトータルサポートが可能です。

おわりに:一人で悩まず専門医へ

「たかが胸やけ」と市販薬で済ませてしまう方も多いですが、症状の裏に重大な病気が隠れている可能性もあります。

当院では、内視鏡専門医として一人ひとりの症状に合わせた適切な診断と治療を行っています。必要に応じて苦痛の少ない胃カメラ検査を実施し、食道や胃の状態を正確に確認いたします。

少しでも「おかしいな」と感じる症状がある方は、無理をせず明石やまだ内科歯科クリニックへお気軽にご相談ください。毎日を美味しく、楽しく過ごすために、まずはご自身の「胃」と「食道」をいたわることから始めてみませんか。

 

明石やまだ内科歯科クリニック