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【医師が解説】減塩が苦手な方へ!高血圧や認知症を防ぐ「ナトカリ比」という新しい考え方

ブログをご覧いただき、ありがとうございます。
JR明石駅より徒歩5分、明石やまだ内科歯科クリニック院長の山田恭孝です。
高血圧の予防や治療といえば「減塩」が基本ですが、「外食が多くて塩分を減らせない」「味が薄い食事は美味しくなくて続かない」とお悩みの方も多いのではないでしょうか。
そんな減塩が苦手な方にぜひ知っていただきたいのが、血圧コントロールの新しい鍵となる「ナトカリ比」という考え方です。
今回は、食べるだけで血圧を下げ、さらに胃がんや認知症のリスクまで軽減してくれる「ナトカリ比」について、内科医の視点から詳しく解説します。

■ 減塩の代わりに意識したい「ナトカリ比」とは?

ナトカリ比とは、食事からとる「ナトリウム(塩分)」と「カリウム」のバランスを示す指標のことです。
ナトリウム(塩分)をとりすぎると血圧が上がりますが、カリウムには体内の余分なナトリウムを尿として体の外へ排出してくれる素晴らしい働きがあります。つまり、無理に塩分を極端に減らさなくても、カリウムを多く含む食材(野菜や果物、海藻など)をしっかり食べて「ナトカリ比を下げる(カリウムの割合を増やす)」ことで、血圧を下げて安定させることができるのです。

■ 胃がんリスクを軽減する驚きの相乗効果

ナトカリ比を改善することは、血圧を下げるだけでなく「胃がん」の予防にもつながります。
塩分をとりすぎると、胃の粘膜が傷ついて慢性的な炎症が起こります。傷ついた胃粘膜は、胃がんの最大の原因である「ピロリ菌」が住み着きやすい環境を作ってしまいます。さらに、塩分過多はピロリ菌の毒性を強めることもわかっています。
ここでカリウムをしっかり摂取してナトカリ比を下げると、ナトリウムが排出されて胃の粘膜が守られます。また、カリウムが豊富な野菜や果物には、がんを抑える働きを持つポリフェノールやビタミンCなどの抗酸化物質も多く含まれているため、相乗効果で胃がんリスクを低下させることができます。

■ 血圧を安定させ、認知症を遠ざける

ナトカリ比が高い(塩分が多くカリウムが少ない)状態が続くと、血圧が上がり血管の壁が硬くなります。すると、脳を含む全身への血流が慢性的に悪化し、神経細胞がダメージを受けて「血管性認知症」や「アルツハイマー型認知症」のリスクを高めてしまいます。
一方、カリウムには血圧を下げるだけでなく、神経の伝達をスムーズにし、脳の萎縮や神経細胞の障害を進みにくくする働きがあります。最近の海外の研究でも、ナトカリ比が高い人ほど認知機能のテストスコアが低くなる傾向があることが報告されています。
ナトカリ比を下げることは、脳の血管と神経を守り、認知症を遠ざけるための非常に有効な戦略と言えます。

■よくあるご質問(Q&A)

Q1:カリウムはどんな食材に多く含まれていますか?

A: ほうれん草やアボカド、バナナ、キウイ、海藻類、大豆製品などに多く含まれています。水に溶けやすい性質があるため、生野菜のサラダや、スープごと食べられるお味噌汁などの料理がおすすめです。

Q2:カリウムをたくさん摂れば、塩分は全く気にしなくて良いのですか?

A: カリウムが塩分(ナトリウム)の排出を助けるとはいえ、過剰な塩分をすべて帳消しにできるわけではありません。基本はやはり「できる範囲での減塩」であり、それにプラスして「カリウムを増やす(ナトカリ比を下げる)」ことで、血圧コントロールの効果が最大化されます。

Q3:誰でもカリウムをたくさん摂ったほうが良いのでしょうか?

A: いいえ、注意が必要です。腎臓の機能が低下している方(慢性腎臓病など)は、カリウムをうまく尿として排出できず、「高カリウム血症」という不整脈などの命に関わる状態を引き起こす恐れがあります。健康診断で腎機能の低下を指摘されている方やご不安な方は、カリウムを増やす前に必ず医師へご相談ください。当院の迅速血液検査では、腎機能の数値も当日に確認可能です。

Q4:ピロリ菌の検査や除菌は、こちらのクリニックでできますか?

A: はい、可能です。当院には「日本ヘリコバクター学会認定のピロリ菌感染症認定医」が在籍しています。苦痛の少ない胃カメラ検査はもちろん、ピロリ菌の検査から除菌治療まで、専門的な知見に基づき責任を持ってサポートいたします。

Q5:血圧管理に、歯科でのケアが関係あるというのは本当ですか?

A: はい、大いに関係があります。お口の中の歯周病菌が血管に入り込むと、全身に微細な炎症を引き起こして動脈硬化や高血圧を悪化させることが分かっています。 当院は「内科・歯科併設クリニック」ですので、内科での血圧管理と並行して、歯科で歯周病治療やお口の環境づくりを行う「医科歯科連携」のトータルサポートが可能です。

■ おわりに:美味しく食べて全身の健康を守りましょう

血圧が気になる方は、ただ「塩分を減らす(我慢する)」のではなく、「カリウムを増やす(野菜や果物を美味しく食べる)」というプラスの食事法に切り替えてみませんか。
当院では、内科において高血圧などの生活習慣病の治療や、胃がんリスクを下げるためのピロリ菌の検査・除菌を行っております。
また、カリウムを豊富に含む新鮮な野菜や果物を「しっかりと噛んで食べる」ためには、健康な歯が欠かせません。当院は歯科を併設しておりますので、内科での血圧管理と並行して、何でもおいしく噛めるお口の環境づくりをトータルでサポートいたします。
血圧の数値が気になる方や、日々の食事管理に不安がある方は、どうぞお気軽に明石やまだ内科歯科クリニックへご相談ください。

明石やまだ内科歯科クリニック