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「下痢が止まらない…」水っぽい便が続く原因は?病院に行くべき危険なサインとは

ブログをご覧いただき、ありがとうございます。

明石やまだ内科歯科クリニック院長の山田恭孝です。

「お腹を壊して、水のような下痢が止まらない…」

「もう1週間も下痢が続いていて不安」

このような症状にお悩みではありませんか?

下痢は体からのSOSサインですが、その原因は「昨日の食べ過ぎ」から「難病やがん」まで様々です。

今回は、水っぽい下痢(水様便)が続く原因と、様子を見てはいけない「危険なサイン」、そしてご自宅でできる対処法についてお知らせいたします。

  1. なぜ「水のような下痢」が出るの?

健康な便(バナナ状)は、水分量が70〜80%程度です。しかし、何らかの原因で大腸が水分を吸収できなくなったり、逆に水分が分泌されすぎたりすると、便の水分量が90%を超え、形のない「水様便(すいようべん)」になります。

「3週間」がひとつの目安

下痢には大きく分けて2つのタイプがあります。

急性下痢(2週間以内に治る)

暴飲暴食、寝冷え、ウイルス性胃腸炎(ノロなど)、食中毒などが原因。多くの場合は一時的です。

慢性下痢(3〜4週間以上続く)

過敏性腸症候群、炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎など)、大腸がん、糖尿病などの病気が隠れている可能性があります。

  1. 水っぽい下痢が続く「4つの主な原因」

長引く下痢の原因として、特に多いものを4つ挙げます。

過敏性腸症候群(IBS

検査をしても腸に異常がないのに、ストレスや自律神経の乱れで下痢を繰り返す病気です。「通勤電車に乗るとお腹が痛くなる」「緊張すると下痢をする」という方はこの可能性が高いです。

感染性腸炎(食中毒・ウイルス)

ノロウイルス、ロタウイルス、カンピロバクター(生肉など)への感染です。激しい下痢に加え、発熱、嘔吐を伴うのが特徴です。この場合、無理に下痢止めで止めてしまうとウイルスが体外に出せなくなるため、注意が必要です。

炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎・クローン病)

腸の粘膜に慢性の炎症が起きる難病です。10代〜20代の若い方にも多く、「粘液の混じった下痢」や「血便」、「体重減少」などが見られます。

大腸がん・ポリープ

意外かもしれませんが、がんや大きなポリープが腸の通り道を狭くすることで、便秘と下痢を繰り返したり、細い便になったりすることがあります。

  1. すぐに受診を!危険な下痢のサイン

「ただの下痢」と甘く見ず、以下の症状がある場合は早急に消化器内科を受診してください。

  1. 下痢が3週間以上続いている
  2. 便に血が混じっている(赤黒い、粘液が混じる)
  3. 発熱や激しい腹痛がある
  4. 体重が急に減った
  5. 夜中、寝ている時にも便意で目が覚める

特に「血便」や「体重減少」は、重大な病気の可能性が高いため、放置は禁物です。

  1. 自宅でできる対処法と食事

病院に行くまでの間や、軽度の下痢の場合は以下の点に気をつけて過ごしましょう。

水分補給は「常温」で

脱水を防ぐために水分補給は必須ですが、冷たい水は腸を刺激します。常温の水、白湯、経口補水液(OS-1など)を少しずつ飲みましょう。

胃腸を休める食事(低FODMAP食など)

消化の良い「おかゆ」や「うどん」が基本です。また、過敏性腸症候群(IBS)の方の場合、「低FODMAP(フォドマップ)食」といって、腸で発酵しやすい糖質(小麦、牛乳、豆類など)を避けることで症状が改善することがあります。先日公開したSIBO(2026/1/5 blog参照)に対しても低FODMAP食は有効と考えられています。

避けたほうが良いも

脂っこい食事、辛いもの、アルコール、カフェイン、冷たい牛乳

  1. 治らない下痢は当院へご相談ください

「市販の下痢止めを飲んでいるけど治らない」

「仕事中に何度もトイレに行きたくなって困っている」

そのような場合は、一度大腸内視鏡検査(大腸カメラ)でお腹の中を調べてみることをお勧めします。【大腸カメラは痛みが強く受けたくない!!】という方も多くおられると思います。当院では、希望される方には鎮静剤を使用し、十分な経験を持った内視鏡医師が施行する事で、苦痛の少ない検査を心がけています。過敏性腸症候群や炎症性腸疾患の診断・治療も可能です。

下痢は生活の質(QOL)を大きく下げる症状です。一人で我慢せず、お気軽に明石やまだ内科歯科クリニックにご相談ください。

明石やまだ内科歯科クリニック