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【内視鏡専門医が解説】突然の腹痛と血便…「虚血性大腸炎」の再発を防ぐ生活習慣と食事のポイント

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 JR明石駅より徒歩5分、明石やまだ内科歯科クリニック院長の山田恭孝です。

突然の激しい腹痛に襲われ、その後に血便が出る「虚血性大腸炎」。 「もう二度とあんな思いはしたくない…」と、一度経験された患者様の最大の関心事は「再発を防ぐにはどうすればいいか」という点に尽きます。

実は、症状が落ち着いた後も約2割の患者様が再発を経験すると言われています。 今回は、内視鏡専門医の視点から、虚血性大腸炎が起こる仕組みと、今日から実践できる再発予防のポイントについてお話しします。

虚血性大腸炎とは? なぜ起こるのか

虚血性大腸炎は、何らかの理由で大腸の血管の血流が一時的に悪くなり、腸の粘膜に十分な酸素や栄養が届かなくなる(虚血状態になる)ことで、炎症や潰瘍が生じる病気です。 主な危険因子として、加齢による血管の老化、高血圧や腎機能低下などの基礎疾患が挙げられますが、健康な方でも「便秘」や「脱水」が引き金となって突然発症することがあります。

再発を防ぐための3つの重要ポイント

再発リスクを下げるためには、腸の血流を妨げない生活習慣が不可欠です。

  1. 「脱水」を防ぐ(こまめな水分補給)

虚血性大腸炎の最大のリスク因子の一つが『脱水』です。体内の水分が不足すると血液がドロドロになり、腸の細い血管が詰まりやすくなります。 1日1.5〜2Lを目安に、こまめに水分を摂りましょう。特に汗をかく高温期(夏季)は注意が必要です。また、アルコールやカフェインを含む飲料は利尿作用があり、かえって体の水分を奪うため、水や麦茶での水分補給を心がけてください。

  1. 「便秘」を予防し、腸の血流を改善する

便秘で硬い便が腸内に滞留したり、排便時に強くいきんだりすると、お腹の圧力(腹腔内圧)が上昇し、腸の血流を直接的に阻害してしまいます。 便秘を防ぐためには、ウォーキングなどの適度な運動や、十分な水分摂取が効果的です。

  1. 腸をいたわる食事の工夫

再発予防には、「低脂肪・高食物繊維」の食事が推奨されます。 野菜や海藻などの食物繊維(1日25〜35g目安)は便を柔らかくしてくれますが、一度に大量に摂るとかえって腸の負担になるため、段階的に増やしていくのがポイントです。 逆に、香辛料などの刺激物、高脂肪食(揚げ物など)、極端に繊維質が多すぎる食品(硬い豆や穀類)は腸に負担をかけるため、食べ過ぎには注意しましょう。

【当院ならでは】便秘予防の第一歩は「よく噛めるお口」から

「便秘を防ぐために食物繊維を」と言われても、しっかり噛まずに丸飲みしてしまうと、胃腸に大きな負担がかかり、消化不良から便秘を招く原因になります。 当院は、兵庫県でも珍しい「内科と歯科を併設しているクリニック」です。 「しっかり噛んで消化を助ける」ためには、むし歯や歯周病のない健康な歯が欠かせません。内科での胃腸のケアや生活習慣指導と同時に、歯科でお口の環境を整える「医科歯科連携」のサポートで、腸への負担を根本から減らすお手伝いをいたします。

よくあるご質問(Q&A)

Q1:虚血性大腸炎は再発しやすいですか?

 A 個人差はありますが、約2割の方が再発すると言われています。しかし、便秘や脱水の予防、血圧などの基礎疾患の管理といった適切な生活習慣の改善により、再発のリスクを大幅に減らすことができます。

Q2:虚血性大腸炎を予防する食事はありますか?

A 基本的には「低脂肪・高食物繊維」の食事が推奨されます。ただし、食物繊維は急にたくさん摂ると腸が驚いてしまうため、段階的に導入してください。また、脂っこい食事や刺激物は控えめにしましょう。

Q3:血便が治まったら、もう病院に行かなくても大丈夫ですか?

A 自己判断で通院をやめるのは危険です。血便の原因が虚血性大腸炎ではなく、大腸がんやポリープからの出血であったというケースもゼロではありません。症状が落ち着いた後に、大腸カメラ(内視鏡検査)で「腸の中に悪い病気が隠れていないか」をしっかり確認することが非常に重要です。

まとめ:再発の不安を抱え込まず、ご相談ください

虚血性大腸炎は、一度経験すると「またあの激痛が来るのでは…」と不安になるものです。 しかし、水分補給や便秘解消といった日々の小さな心がけと、血圧・糖尿病などの基礎疾患のコントロールによって、腸の血管を守ることは十分に可能です。

当院では内視鏡専門医、内視鏡指導医、炎症性腸疾患(IBD)専門医が検査を担当し、苦痛を抑えた大腸カメラ検査(鎮静剤や、お腹が張らない炭酸ガスを使用)での的確な診断から、再発を防ぐための生活習慣のアドバイス、そして歯科と連携した「噛む力」の維持まで、患者様をトータルにサポートいたします。 お腹の痛みや便の異常に不安を感じたら、決して一人で悩まずに、明石やまだ内科歯科クリニックへお気軽にご相談ください。

 

明石やまだ内科歯科クリニック