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【医師が解説】食後の強烈な眠気とだるさ…「血糖値スパイク」を防ぐ“海藻ファースト”のすすめ

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JR明石駅より徒歩5分、明石やまだ内科歯科クリニック院長の山田恭孝です。

ランチを食べた後、急激な眠気に襲われたり、体がだるくて仕事への集中力が低下してしまったりした経験はありませんか?

「ただの食べすぎかな」「寝不足のせいだろう」と見過ごされがちですが、実はその症状、体の中で起きている「血糖値スパイク」が原因かもしれません。

今回は、40代以上の5人に1人が陥っているとも言われる血糖値スパイク(隠れ糖尿病)の恐ろしさと、身近な食材である「海藻」を使った効果的な予防法について、内科医の視点から解説します。

食後の強烈な眠気の正体「血糖値スパイク」とは?

健康な方であれば、食事をすると血糖値(血液中の糖分の濃度)は緩やかに上昇し、すい臓から分泌されるインスリンの働きによって一定の時間内に正常値へと戻ります。

しかし、糖質を摂りすぎたり、インスリンの働きが弱っていたりすると、食後に血糖値が「急激に上昇」し、その後「急激に降下」する現象が起こります。このように、血糖値が短時間でジェットコースターのように乱高下する状態を「血糖値スパイク」と呼びます。

血糖値が急降下して低血糖状態に陥ることで、強烈な眠気やだるさ、集中力の低下といった症状が現れます。中には、動悸(どうき)や手の震えを感じる方もいらっしゃいます。

健康診断では主に「空腹時」の血糖値を測るため異常が見つかりにくく、「隠れ糖尿病」として水面下で血管を傷つけ、動脈硬化を進行させてしまう非常に危険な状態なのです。

血糖値スパイクを防ぐ救世主!ワカメやメカブの力

この血糖値スパイクを予防するための強い味方となるのが、日本の食卓に馴染み深い「海藻」です。特に、ワカメ、メカブ、アカモクといった海藻類が非常に効果的です。

これらの海藻には、アルギン酸やフコイダンといった「水溶性食物繊維」がたっぷりと含まれています。水溶性食物繊維には、腸からの糖の吸収を抑制し、食後の血糖値の上昇を緩やかにしてくれる素晴らしい働きがあります。

数ある食物繊維の中でも、海藻の持つ特有の「ネバネバ成分」は粘性が非常に強いため、糖を包み込んで吸収を遅らせる効果が一段と高いことが栄養学の研究でも分かっています。

今日から実践!食べる順番を変える「海藻ファースト」

血糖値スパイクを起こさないための最も効果的な食べ方は、食事の「一番最初」に海藻を食べることです。これを「海藻ファースト」と呼びます。

やり方はとても簡単です。いつもの食事の直前に、お味噌汁に入ったワカメや、小鉢のメカブなどを先に食べるだけです。胃腸にネバネバの水溶性食物繊維を先にスタンバイさせておくことで、後から入ってくる糖質の吸収を穏やかにしてくれます。

さらに、当院でも推奨している「カーボラスト(炭水化物を最後に食べる)」を意識し、海藻の次にお肉やお魚などのおかずを食べ、ご飯やパンなどの主食は一番最後に食べるようにすると、血糖値の急上昇をより強力に抑えることができます。

■よくあるご質問(Q&A)

Q1:血糖値スパイクは、会社の健康診断では見つからないのですか?

A: 一般的な健康診断では「空腹時血糖値」を測るため、食後だけ血糖値が跳ね上がる血糖値スパイクは見逃されがちです。見つけるためには、過去1〜2ヶ月の血糖値の平均がわかる「HbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)」という項目を調べることが重要です。

Q2:病院に行けば、すぐに詳しい結果がわかりますか?

A: はい、わかります。当院には迅速血液検査機が常設されており、糖尿病の重要な指標である「HbA1c」などの結果が最短15分程度で判明します。その日のうちに現在の状態を詳しくご説明し、対策を立てることができます。

Q3:海藻が苦手なのですが、他に良い食材はありますか?

A: オクラ、なめこ、山芋、納豆などの「ネバネバ食材」にも、海藻と同じように水溶性食物繊維が豊富に含まれています。これらを食事の最初に摂ることで、同様の血糖値コントロール効果が期待できます。

Q4:糖尿病予備軍と言われたら、もう治らないのでしょうか?

A: 「予備軍」の段階であれば、食事の食べる順番(海藻ファーストやカーボラスト)や適度な運動など、生活習慣を見直すことで正常な数値に戻ることは十分に可能です。当院では糖尿病専門医による外来も実施しており、専門的なアドバイスを行っております。

Q5:お口のケアが血糖値に関係あるというのは本当ですか?

A: はい、本当です。歯周病菌によるお口の中の炎症は、インスリンの働きを妨げて血糖値を上げてしまうことが医学的に分かっています。当院は「内科・歯科併設クリニック」ですので、内科での血糖値管理と同時に、歯科で歯周病治療を行う「医科歯科連携」によるトータルケアが可能です。

おわりに:毎日の食事と医科歯科連携で糖尿病予防を

食後のひどい眠気やだるさは、体が発している「血糖値コントロールがうまくいっていない」というSOSのサインかもしれません。まずは毎日のランチや夕食で、「海藻ファースト」を意識するところから始めてみませんか。

当院では、内科において採血による詳細な血糖値のチェックや、一人ひとりのライフスタイルに合わせた無理のない食事指導を行っております。また、糖尿病(高血糖)と歯周病は相互に悪化させ合う深い関係にあるため、併設する歯科においてお口の環境を整えることで、血糖値のコントロールをサポートする「医科歯科連携」のトータルケアが可能です。

「健康診断で血糖値が高めと言われた」「食後の不調が気になる」という方は、糖尿病が本格的に進行してしまう前に、ぜひ一度当院へご相談ください。

 

明石やまだ内科歯科クリニック