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【消化器病専門医が解説】食後の腹痛に注意!油っこい食事が引き金に?「胆のう」の働きと胆石症のリスク

 

ブログをご覧いただき、ありがとうございます。 JR明石駅より徒歩5分、明石やまだ内科歯科クリニック院長の山田恭孝です。

焼肉や天ぷらなど、油っこい食事をした後に「みぞおちから右のわき腹にかけて痛む」といった経験はありませんか? もしかするとそれは、胃の不調ではなく「胆のう」からのSOSサインかもしれません。 今回は、普段あまり意識することのない「胆のう」の働きと、食生活の欧米化によって日本人にも急増している「胆石症(たんせきしょう)」について、消化器病専門医の視点からお話しします。

胆のうは「消化液の貯蔵庫」

胆のうは、肝臓と十二指腸をつなぐ管の途中にある、西洋梨のような形をした小さな臓器(長さ約10cm)です。 肝臓では、脂肪を消化するために必要な「胆汁(たんじゅう)」という黄色〜緑色の液体が1日に約1リットルも作られています。胆のうは、この胆汁を一時的に溜めておく「保管庫」の役割を果たしています。

胆汁は大部分が水分ですが、胆のうに溜められている間に水分が吸収され、5倍から10倍に濃縮されます。そして、私たちが食事をして食べ物が十二指腸に運ばれてくると、胆のうがギュッと筋肉を収縮させ、濃縮された胆汁を押し出して消化を助けてくれるのです。

脂肪のとりすぎで「石」ができる?胆石症とは

この胆のうに起こる代表的な病気が「胆石症」です。 文字通り、胆汁の通り道(胆道)のどこかで成分が固まり、石(結石)ができてしまう病気です。石ができる場所によって呼び名が変わり、胆のう内にできる「胆のう結石」が最も多く見られます。

胆石ができる最大の原因は「脂質(油分)のとりすぎ」です。 食事で脂質をとりすぎると、胆汁の中に含まれるコレステロールが溶けきれずに結晶化し、少しずつ大きくなって石になってしまいます。また、細菌への感染が原因で石ができやすくなることもあります。 現在、日本の総人口の10パーセントから15パーセントの人が胆石を持っていると言われており、決して珍しい病気ではありません。

痛みがなくても油断は禁物です

胆石ができても、最初は無症状のまま過ごされる方が多くいらっしゃいます。 しかし、石が胆汁の出口を塞いでしまったり、胆のうが細菌に感染したりすると、「急性胆のう炎」を引き起こし、激しい腹痛や発熱などの症状が突然現れます。特に、油っこい食事をとった後に胆のうが強く収縮するため、食後に痛みの発作が起こりやすいのが特徴です。

治療法は、石の大きさや位置、症状によって異なります。 痛みがない場合は飲み薬で石を溶かす治療を行いますが、痛みが激しい場合や再発を繰り返す場合は、手術で胆のうごと結石を取り除く治療が必要になります。

当院の検査体制:腹部エコーと超音波内視鏡(EUS)

胆石症を防ぐためには、偏った食事を避け、脂質を控えたバランスの良い食生活を心がけることが一番の予防策です。

胆石は、健康診断などの「腹部超音波(エコー)検査」で痛みなく簡単に見つけることができます。さらに当院では、より精密な評価が必要な場合、「超音波内視鏡検査(EUS)」を行うことが可能です。 EUSは胃カメラの先端に超音波装置がついた特殊な内視鏡で、胃の中から胆のうや胆管を至近距離で観察できます。高度な技術を要するため、明石市内のクリニックで導入している施設は当院のみ(兵庫県下でも数件程度)です。

よくあるご質問(Q&A)

Q1:胆石ができやすい人の特徴はありますか?

A: 脂質の多い食事を好む方、肥満気味の方、40代以上の女性に多い傾向があります。また、急激なダイエットや不規則な食生活も、胆汁のバランスを崩して石ができやすくなる原因となります。

Q2:健康診断で「胆のうポリープ」と言われました。これも石ですか?

A: ポリープは石とは異なり、胆のうの壁の粘膜がイボのように盛り上がったものです。多くは良性の「コレステロールポリープ」ですが、サイズが大きくなる場合は胆のうがんのリスクが隠れている可能性があるため、定期的なエコー検査での経過観察が必要です。

Q3:痛みがなければ、胆石はそのまま放置してもいいですか?

A: 無症状であれば経過観察となることが多いですが、自己判断での放置は危険です。石が転げ落ちて胆管に詰まると、激痛を伴う「急性胆管炎」や「急性膵炎」など、命に関わる重篤な病気を引き起こす恐れがあるため、専門医による定期的なチェックが必要です。

Q4:胆石を溶かす薬があると聞いたのですが、誰でも治りますか?

A: コレステロールが主成分の石で、サイズが比較的小さく、石灰化していないなど、特定の条件を満たせば飲み薬で溶かせる可能性があります。しかし、完全に溶けるまでには数ヶ月〜年単位の時間がかかり、服用をやめると再発することもあります。

Q5:胆石症を予防するために、食事以外で気をつけることはありますか?

A: 適度な運動を取り入れることと、実は「お口のケア」も大切です。歯周病は全身の微細な炎症を引き起こし、脂質異常症(コレステロールの乱れ)や肥満などの生活習慣病を悪化させる一因となります。 当院は「内科・歯科併設クリニック」です。消化器内科で内臓のチェックを行うと同時に、歯科検診でお口の炎症を抑える「医科歯科連携」のトータルケアで、全身の健康をサポートいたします。

おわりに:お腹のご相談は当院へ

「食後に右わき腹やみぞおちが痛むことがある」「脂っこいものが好きでコレステロール値が気になる」という方は、激しい痛みの発作が起きる前に、ぜひ一度明石やまだ内科歯科クリニックへご相談ください。 当院の専門医が的確な診断とアドバイスを行い、皆様の健康な毎日をお守りいたします。

 

明石やまだ内科歯科クリニック