【消化器病専門医が解説】健診で「要再検査」と言われたら?消化器内科受診の流れと必要な精密検査

ブログをご覧いただき、ありがとうございます。 JR明石駅より徒歩5分、明石やまだ内科歯科クリニック院長の山田恭孝です。
健康診断や人間ドックの結果報告書が手元に届き、「要再検査」や「要精密検査」の文字を見て、不安な気持ちを抱えていらっしゃいませんか? どこを受診すればいいのか、どんな検査をされるのかが分からず、つい後回しにしてしまう方も少なくありません。
今回は、健康診断で消化器系の「要再検査」を指摘された場合の意味や、よくある異常項目の内容、そして消化器内科を受診する際の流れについて、消化器病専門医の視点から詳しく解説します。
「要再検査(D判定)」とはどういう意味か?放置するリスク

健康診断における「要再検査」や「要精密検査(D判定)」は、「異常の疑いがあるため、医療機関でもう一度詳しく調べる必要がある」という意味です。 これは決して「=がん(悪性腫瘍)である」と確定したわけではありません。一時的な体調不良や良性のポリープなどが原因であるケースも多々あります。
しかし、最も危険なのは「自覚症状がないから大丈夫だろう」と自己判断して放置することです。初期のがんや重大な消化器疾患は無症状で進行することが多く、放置することで治療のタイミングを逃してしまうリスクがあります。指摘を受けたら、なるべく早め(できれば3か月以内)に消化器内科の専門医を受診することを強くお勧めします。
消化器系でよくある「要再検査」の内容と必要な検査

消化器内科領域の健診で引っかかりやすい代表的な項目と、受診後に行われる精密検査の内容をご紹介します。
- 便潜血検査が「陽性」になった場合 便に目に見えない微量の血液が混じっている状態です。大腸ポリープや大腸がん、痔、炎症性腸疾患などが疑われます。 ・必要な精密検査:大腸カメラ(下部消化管内視鏡検査)で大腸の粘膜を直接観察し、出血の原因を特定します。
- 胃のバリウム検査で「異常所見」があった場合 胃の粘膜の凹凸や変形が指摘された状態です。胃潰瘍、胃炎、胃ポリープ、胃がんなどの疑いがあります。 ・必要な精密検査:胃カメラ(上部消化管内視鏡検査)を行い、実際の粘膜の色や状態を直接確認し、必要に応じて組織を採取して病理検査を行います。
- 肝機能の数値異常(AST、ALT、γ-GTPなどの上昇) 肝臓の細胞がダメージを受けているサインです。お酒の飲み過ぎだけでなく、脂肪肝、ウイルス性肝炎、薬剤による影響などが考えられます。 ・必要な精密検査:さらに詳しい血液検査や、肝臓の状態を画像で確認する腹部超音波検査(エコー)を行います。当院には肝臓専門医が在籍しており、院内の迅速血液検査(最短15分程度で結果判明)でスピーディーな診断が可能です。
- 腹部エコー検査での異常(肝臓・膵臓・胆嚢) 健診のエコー検査で、結石やポリープ、腫瘍の疑いが指摘された状態です。 ・必要な精密検査:再度クリニックで詳細な腹部エコーを行うほか、より精密な評価が必要な場合は、胃の中から膵臓や胆道を至近距離で観察する超音波内視鏡(EUS)を行います。当院は明石市内で唯一、この高度なEUSを導入しているクリニックです。
スムーズな受診のために準備していただきたいこと

要再検査で消化器内科を受診される際は、以下のものをご用意いただくと診察が非常にスムーズに進みます。
・健診結果表の一式 異常を指摘された項目だけでなく、すべてのページが揃った結果表をお持ちください。総合的な健康状態を把握するために重要です。
・過去の健診結果(1〜2年前のもの) 数値の推移や変化を見ることで、より正確な診断が可能になります。
・お薬手帳 現在服用している薬がある場合は必ずご持参ください。特に内視鏡検査を行う場合、血液をサラサラにする薬などを飲まれているかどうかの確認が必須となります。
よくあるご質問(Q&A)

Q1:胃カメラと大腸カメラ、両方の再検査が必要ですが何度も通院するのは大変です。
A:当院では、お忙しい患者様のために「胃カメラと大腸カメラの同日検査」に対応しております。事前の食事制限や下剤の準備も1回で済み、鎮静剤を使用してウトウトと眠っている間に両方の検査が一度に終わるため、お体や時間への負担を大幅に減らすことができます。
Q2:大腸の再検査でポリープが見つかった場合、どうなりますか?
A:大腸カメラ検査中に将来がんになる可能性のあるポリープが見つかった場合、サイズや形態などの安全な条件を満たせば、その場で切除する「日帰り手術」が可能です。再度下剤を飲んで別日に手術をする手間が省けます。
Q3:お酒を飲まないのに肝機能の数値が引っかかりました。なぜですか?
A:近年増えているのが、食べ過ぎや運動不足によって肝臓に脂肪が溜まる「非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)」です。放置すると肝炎や肝硬変に進行する恐れがあるため、お酒を飲まない方でも肝機能異常の指摘があれば必ず受診してください。
Q4:健診の結果が悪かったのですが、歯医者でのケアも必要ですか?
A:はい、実は非常に重要です。歯周病菌がお口から血管や腸に入り込むと、糖尿病や脂肪肝、大腸がんなどの生活習慣病のリスクを高めることが分かっています。当院は「内科・歯科併設」の強みを活かし、内科での再検査と同時に歯科検診でお口のケアを行う「医科歯科連携」により、全身の健康を根本からサポートしています。
明石やまだ内科歯科クリニックで要再検査を解決

健康診断は「受けて終わり」ではなく、その後の「適切な精密検査」をセットで行うことで初めて命を守る意味を持ちます。
当院では、健診後の要再検査に対応した各種検査(苦痛を抑えた胃カメラ・大腸カメラ・腹部エコー・迅速血液検査・高度なEUS)を受けていただくことが可能です。 「この結果はどういう意味だろう?」という疑問や不安も含め、地域の皆さまの健康管理を専門医がしっかりとサポートいたします。健診結果をお手元にご用意の上、どうぞお気軽にご相談ください。