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胃がんの初期症状と原因とは?早期発見の鍵「胃カメラ検査」の重要性について

胃がんは、日本人にとって非常にかかりやすいがんの一つとして知られています。しかし、胃がんは「早期発見・早期治療」を行えば、治癒率が非常に高いがんでもあります。

初期の段階では自覚症状がほとんどないため、「症状がないから大丈夫」と過信せず、定期的な検診を受けることが何よりも重要です。

この記事では、胃がんの症状、原因、そして早期発見に不可欠な検査について詳しく解説します。

胃がんとは?

胃がんは、胃の壁の最も内側にある「粘膜」の細胞ががん化することから始まります。がんは粘膜から徐々に外側(筋層、漿膜)へと深く進行していきます。

また、胃がんの中には「スキルス胃がん」と呼ばれる特殊なタイプもあります。これは、胃の壁にしみこむように広がり、胃壁全体が硬くなる特徴があります。発見が難しく進行も早いため、特に注意が必要ながんです。

胃がんの症状

胃がんの最大の落とし穴は、初期段階では特有の症状がほとんどないことです。

 

早期の胃がん

早期の胃がんは、自覚症状がほぼありません。あったとしても、軽い胃もたれや胸やけ程度で、多くの場合は「いつもの胃の不調」として見過ごされてしまいます。症状がない段階で発見できるかどうかは、定期的な検査にかかっています。

 

進行した場合の症状

以下のような症状が続く場合は、胃がんが進行している可能性も否定できません。胃炎や胃潰瘍など他の病気とも似ていますが、自己判断せずに必ず医療機関を受診してください。

  • ・胃の痛み(みぞおちの痛み)、不快感
  • ・胸やけ、げっぷ、吐き気
  • ・食後の膨満感(おなかの張り)
  • ・食欲不振、体重減少
  • ・食べ物が飲み込みにくい、つかえる感じ
  • ・黒色便(タール便)、貧血(がんからの出血が原因)

胃がんの主なリスク要因

胃がんの発生には、いくつかの要因が関わっています。

 

  1. ヘリコバクター・ピロリ菌の感染

胃がんの最も大きなリスク要因は、ピロリ菌の感染です。

ピロリ菌が胃の粘膜に長期間棲みつくと、慢性的な炎症が続きます。これにより胃粘膜が萎縮する「萎縮性胃炎」という状態になると、そこから胃がんが発生しやすくなります。

ピロリ菌に感染していても自覚症状はないため、一度も検査したことがない方は検査をおすすめします。もし陽性であった場合、除菌治療(薬の服用)を行うことで、将来の胃がんリスクを大幅に下げることができます。

 

  1. 生活習慣(食生活・喫煙)

塩分の多い食事(塩辛いもの、漬物、加工食品など)は、胃の粘膜を傷つけ、がんの発生リスクを高めるとされています。また、喫煙も胃がんの確実なリスク要因です。

 

  1. その他の要因

過度な飲酒、肥満、ストレスなども間接的に胃がんのリスクを高める可能性があります。また、ご家族に胃がんになった方がいる場合も注意が必要です。

胃がんの早期発見が重要な理由

なぜ、ここまで「早期発見」が強調されるのでしょうか。

それは、初期の段階(がんが粘膜内にとどまっている状態)で発見できれば、内視鏡(胃カメラ)による治療で9割以上が完治を目指せるからです。

身体への負担が少ない内視鏡治療で完治できるか、あるいは進行して手術や化学療法といった大掛かりな治療が必要になるかは、発見のタイミングにかかっています。

胃がんの検査方法

症状のない早期の胃がんを発見するためには、定期的な検査が唯一の方法です。

 

胃カメラ(内視鏡検査)

胃カメラは、口や鼻から細いカメラを挿入し、食道・胃・十二指腸の粘膜を直接観察する検査です。

 

メリット:

  • ・医師が粘膜の色調の変化や、わずかな凹凸をリアルタイムで確認できます。
  • ・バリウム検査では発見が難しい、平坦な病変やごく初期のがんを発見する能力に優れています。
  • ・疑わしい部分が見つかった場合、その場で組織を採取(生検)し、がん細胞の有無を確定診断できます。
  • ・ピロリ菌感染の有無も同時に検査できます。

 

「胃カメラは苦しい」というイメージをお持ちの方も多いかもしれませんが、当院では鎮静剤を使用し、眠ったような楽な状態で検査を受けていただくことが可能です。また、鼻から挿入する細い経鼻内視鏡も選択いただけます。

 

バリウム検査(胃部X線検査)

バリウム(造影剤)を飲み、レントゲン撮影で胃の形や粘膜の凹凸(影絵)を調べる検査です。手軽に受けられる一方、平坦な病変や色の変化は捉えにくく、食道の観察も困難です。もしバリウム検査で異常が疑われた場合は、結局、精密検査として胃カメラ検査が必要になります。

 

腫瘍マーカー検査

血液検査でCEAやCA19-9といった項目を調べる検査です。

ただし、これらはあくまで「補助的」な検査です。早期の胃がんでは数値が上がらないことが多く、逆にがんでなくても炎症(膵炎や胆管炎など)や良性の病気、喫煙などで数値が上昇することもあります。

したがって、腫瘍マーカーの結果だけで胃がんの有無を診断することはできません。

まとめ

IBD(炎症性腸疾患)専門医がサポート

胃がんは、初期症状がほとんどなく、ピロリ菌感染や生活習慣が深く関わっている病気です。しかし、症状がない早期の段階で発見すれば、身体への負担が少ない治療で完治が目指せます。早期発見のために最も確実で有効な検査は「胃カメラ(内視鏡検査)」です。

明石やまだ内科歯科クリニックでは、消化器内視鏡の専門医・指導医が、最新の内視鏡システムを用いて精度の高い検査を行っています。鎮静剤の使用や経鼻内視鏡にも対応し、患者さまの苦痛を最小限に抑える工夫をしております。

胃がんのリスクが高まり始める50代を過ぎた方はもちろん、ピロリ菌検査を受けたことがない方、胃の不調を感じる方は、ぜひ一度ご相談ください。

明石やまだ内科歯科クリニック