大腸ポリープ切除後の出血は大丈夫?正常な経過と危険なサイン

ブログをご覧いただき、ありがとうございます。
明石やまだ内科歯科クリニック院長の山田恭孝です。
「大腸ポリープを切除したけれど、便に血が混じっている…これって大丈夫?」
「どれくらいの出血なら心配ないの?」
「どんな状態になったら病院に行くべき?」
大腸ポリープを切除された後、便に血が混じると不安になりますよね。しかし、切除後はある程度の出血が起こりうるものであり、そのすべてが危険なわけではありません。
今回は、大腸ポリープ切除後の出血について、なぜ出血が起こるのか、どの程度の出血なら心配ないのか、そして、どのようなサインがあればすぐに医療機関に連絡すべきかをお伝えいたします。
なぜ出血が起こるの?

大腸ポリープの切除は、内視鏡を使って大腸の内側からポリープを切り取る治療です。この際、切除した部分は一時的に「人工的な潰瘍(かいよう)」となります。この潰瘍が治る過程で、かさぶた(凝血塊)が剥がれることで、出血が起こることがあります。
出血が起こりやすい期間は、切除後2〜3日から1週間後くらいまでです。ごく稀に2週間後に出血することもありますが、1週間を過ぎるとリスクは大きく低下します。
心配のない出血と正常な経過
出血があったからといって、すべてが異常なわけではありません。傷が治っていく過程でごく少量の出血が見られることは、正常な経過の一部です。
以下のような場合は、多くの場合、過度な心配はいりません。
- ・トイレットペーパーに少量の鮮血が付着する程度
- ・便の表面に筋状にごく少量の血液が付いている
- ・便全体がうっすらとピンク色や赤黒っぽくなるのが1〜2回程度で、その後は正常に戻る
このような出血は、便が切除部位を通過する際に、かさぶたの縁からわずかに出たものである可能性が高く、多くは自然に止まります。
すぐに医療機関へ連絡すべき危険なサイン

正常な経過とは異なり、すぐに専門的な処置が必要となる危険な出血のサインもあります。以下の症状が見られた場合は、迷わず手術を受けた医療機関に連絡してください。
- ・便器が真っ赤に染まるような、持続的な出血
- ・何度も繰り返し、レバーのような血液の塊(かたまり)が出る
- ・我慢できないほどの強い腹痛や38度以上の発熱を伴う場合
- ・めまい、ふらつき、冷や汗、動悸、息切れなど、全身の症状がある場合
これらのサインは、太い血管からの出血や、大腸に穴が開く「穿孔(せんこう)」といった重篤な合併症の可能性があるため、一刻も早い対応が必要です。夜間や休日であっても、ためらわずに緊急連絡先に電話をしてください。
出血のリスクを高める要因と予防策

出血のリスクはゼロではありませんが、患者さん自身の注意でリスクを減らすことができます。
【出血のリスクを高める要因】
- ・飲酒や激しい運動、サウナなど、血行を促進する行為
- ・排便時に強くいきむこと
- ・血液をサラサラにする薬(抗血栓薬)を服用している場合
- ・ポリープが大きかったり、数が多かったりした場合
【出血を予防するためにできること】
- ・安静に過ごす: 指示された期間は、無理な動きを避け、体を休めましょう。
- ・生活上の制限を守る: 術後1週間は飲酒を厳禁とし、激しい運動や長時間の入浴は控えてください。
- ・食事に気をつける: 消化の良い食事を心がけ、便秘にならないよう水分をしっかり摂りましょう。
これらの注意点を守ることが、安全な回復への第一歩です。

大腸ポリープ切除後の出血は、多くの方が経験する可能性のある合併症ですが、その色や量、続く期間を正しく理解し、適切なサインを見逃さなければ、過度に心配する必要はありません。
少しでも不安なことや気になる症状があれば、決して自己判断せず、お気軽に明石やまだ内科歯科クリニックにご相談ください。皆様が安心して術後の日々を過ごせるよう、スタッフ一同サポートいたします。