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みぞおちと背中が同時に痛むのはなぜ?膵臓がんの初期症状と「痛む場所」の位置関係

ブログをご覧いただき、ありがとうございます。

明石やまだ内科歯科クリニック院長の山田恭孝です。

当院は「身体の入口から出口まで診る」というコンセプトのもと、お口の健康から消化器の健康まで、全身をトータルにサポートしています。

「みぞおちの奥が、なんだか重苦しい」

「それと同時に、背中の真ん中あたりも痛む」

このような「お腹と背中の同時痛」を感じたことはありませんか?

ただの胃もたれや筋肉痛だと思って放置していると、深刻な病気を見逃してしまうかもしれません。その正体は、沈黙の臓器と呼ばれる「膵臓(すいぞう)」からのSOSサインである可能性があります。

今回は、なぜ膵臓が悪いと背中まで痛むのか、そのメカニズムと当院での精密検査について解説します。

1.なぜ「前(みぞおち)」と「後ろ(背中)」が同時に痛むの?

膵臓は胃のちょうど裏側、体の中心よりもかなり背中側(背骨のすぐ前)に位置する、長さ20cmほどの細長い臓器です。そのため、膵臓に異常が起きると、痛みは多角的に広がります。

神経を巻き込んで痛む(神経浸潤)

膵臓のすぐ後ろには、腹部の知覚を司る大きな神経の束(腹腔神経叢)があります。がんが進行してこの神経に触れたり入り込んだりすると、「背中の奥がうずくような鈍い痛み」や「焼けつくような痛み」を引き起こします。

臓器の位置関係

膵臓は胃の裏側にへばりつくように存在するため、初期には「みぞおちの痛み(胃痛)」として感じられることが多いです。しかし、位置的に背中に近いため、炎症や腫瘍の影響が背中側の神経に及ぶと、お腹と背中の両方が同時に痛む「突き抜けるような痛み」へと変化します。

2.ただの腰痛とは違う!膵臓がんの痛みの特徴

「膵臓からの痛み」には、いくつかの特徴的なパターンがあります。

食後や飲酒後に痛みが強くなる

膵臓は消化液を分泌する臓器です。脂っこい食事やアルコールを摂取すると、膵臓に過度な負担がかかり痛みが増します。

仰向けになると痛み、前かがみで楽になる

仰向けに寝ると胃などの重みで膵臓が圧迫され、背中の神経に刺激が伝わりやすくなります。逆に「エビのように丸まる姿勢(前かがみ)」になると圧迫が解け、痛みが和らぐのが大きな特徴です。

その他の危険サイン

    • 明確な理由がないのに半年間で体重が5%以上減った
    • 白目や皮膚が黄色っぽくなる(黄疸)
    • 糖尿病が急に発症した、または急激に悪化した

3.「見つかりにくい」からこそ、クリニックで精密検査を

膵臓がんは、初期段階ではほとんど症状がありません。また、体の深い場所にあるため、一般的な腹部エコー検査や健康診断では病変を見つけることが難しい場合があります。

「背中が痛い」と感じたときには、ある程度進行しているケースも少なくありません。だからこそ、わずかな違和感を見逃さず、精度の高い検査を受けることが重要です。

当院の方針:膵臓専門医による「早期発見の切り札」EUS検査

当院では、膵臓がんの早期発見において絶大な威力を発揮する超音波内視鏡(EUS)を導入しています。

  • 10mm前後の小さな腫瘍も検出可能: EUSは胃の内側から膵臓を至近距離で観察するため、CTやMRIでも描出が難しい小さな病変を見つけることが可能です。
  • 膵臓学会指導医による高度な技術: 院長は日本膵臓学会の認定指導医であり、1,500件以上のEUS施行経験を持つ専門医です。
  • 苦痛の少ない検査: 「内視鏡は怖い」という方もご安心ください。当院では鎮静剤を使用し、眠っている間にリラックスした状態で検査を終えることができます。
  • 迅速な血液検査: 院内でアミラーゼなどの膵酵素や、糖尿病の指標となるHbA1cの迅速測定(最短15分)が可能です。

「ただの疲れ」や「いつもの腰痛」と自己判断せず、気になる症状がある方は、明石駅近くの「地域の拠り所」である明石やまだ内科歯科クリニックへお気軽にご相談ください。

明石やまだ内科歯科クリニック