ブログ

ただの腰痛じゃない?膵臓が悪いときに出る「背中の痛み」の特徴と見分け方

ブログをご覧いただき、ありがとうございます。

明石やまだ内科歯科クリニック院長の山田恭孝です。

当院は「身体の入口から出口まで」をコンセプトに、お口の健康から消化器の健康までをトータルでサポートしています。今回は、消化器内科の診療において非常に重要なサインとなる「背中の痛み」についてお伝えします。

 

「最近、背中の左側がズーンと痛い」

「湿布を貼っても、マッサージに行っても治らない」

 

その痛み、実は筋肉や骨ではなく、沈黙の臓器と呼ばれる「膵臓(すいぞう)」からのSOSサインかもしれません。

1.なぜ「膵臓」が悪いと「背中」が痛むの?

膵臓は、胃のちょうど裏側、体のかなり奥深く(脊椎の前方)に位置しています。

そのため、膵臓に炎症(膵炎)や腫瘍(がん)ができると、その痛みが前側のみぞおちだけでなく、後ろ側の背中や腰に突き抜けるように響くことがあるのです。

「胃が痛いと思っていたら、実は背中側の膵臓が原因だった」というのは、専門外来では決して珍しくありません。

2.危険なサイン!「膵臓の痛み」4つの特徴

単なる筋肉痛や腰痛とは違う、膵臓特有の痛みの特徴を知っておきましょう。

「食事」や「飲酒」と連動して痛む

天ぷらやラーメンなどの脂っこい食事、またはアルコールを摂取した数時間後に、背中やみぞおちが痛み出すのが特徴です。膵臓は脂質を分解する酵素を出す役割があるため、負担がかかると悲鳴を上げます。

「仰向け」で痛み、「前かがみ」になると楽になる

膵臓は背骨のすぐ前にあるため、仰向けに寝ると圧迫されて痛みが強くなり、逆にエビのように丸まる(前かがみになる)と痛みが和らぐ傾向があります。

「左側」から「中央」にかけての鈍い痛み

膵臓の形や位置の影響で、背中の中央から左側にかけて「ズーンと重い痛み」や「焼けつくような痛み」を感じることが多いです。

その他の全身症状を伴う

  • 特に理由がないのに半年間で体重が5%以上減った
  • 白目や皮膚が黄色っぽくなる(黄疸)
  • 糖尿病が急に発症した、あるいは急激に悪化した

3.「沈黙の臓器」に隠れる主な病気

膵臓は「21世紀に取り残されたがん」と呼ばれるほど、早期発見が難しい臓器です。

  • 急性膵炎: アルコールや胆石が原因で、突然の激痛に襲われます。
  • 慢性膵炎: 長年の飲酒などで膵臓が硬くなり、鈍い痛みが続きます。
  • 膵臓がん: 初期は無症状ですが、進行すると持続的な背中の痛みが出現します。早期発見が「命綱」となる疾患です。

4.病院に行くべきタイミングと当院の精密検査

「湿布を貼っても1週間以上治らない」「食後に痛みが強くなる」という場合は、整形外科だけでなく、まずは消化器内科を受診してください。

当院では、一般的な検査に加え、クリニックレベルでは導入が非常に珍しい高度な検査を行っています。

  • 血液検査:

膵臓の酵素(アミラーゼなど)や、早期発見のヒントとなるHbA1c(糖尿病の指標)を院内で迅速に測定します(最短15分)。

  • 腹部エコー検査:

体への負担なく膵臓の状態を確認します。

  • 超音波内視鏡(EUS):

【当院の強み】先端に高解像度の超音波装置がついた特殊な内視鏡です。胃の内側から膵臓を至近距離で観察できるため、CTやMRIでも発見が難しい10mm前後の小さな膵がんを検出することが可能です。技術を要する検査のため導入しているクリニックは少なく、明石市では当院のみ、兵庫県下でもわずか3件程度のクリニックでしか施行していません。

膵臓専門医による安心の診療

院長の私は、日本膵臓学会の認定指導医として、これまで1,500件以上のEUS施行経験があります。

「検査が怖い」という方もご安心ください。当院では鎮静剤を使用し、眠っている間に苦痛なく検査を終えることが可能です。

「ただの背中の痛み」と侮らず、体の深部からのメッセージに耳を傾けてみてください。少しでも不安な方は、明石駅近くの「地域の拠り所」である明石やまだ内科歯科クリニックへお気軽にご相談ください。

明石やまだ内科歯科クリニック