おならが止まらない・臭いがきつい…これって病気?「呑気症(どんきしょう)」と大腸がんの可能性

ブログをご覧いただき、ありがとうございます。
明石やまだ内科歯科クリニック院長の山田恭孝です。
「最近、自分でも驚くくらいおならが出る…」
「おならの臭いが強烈で、人前に出るのが怖い」
このような悩みは、誰にも相談できず一人で抱え込んでしまいがちです。
ネットで検索すると「おなら=大腸がんの初期症状」なんて言葉が出てきて、不安で眠れなくなってしまった患者様もいらっしゃいます。
結論から言うと、おならの悩みの多くは「呑気症(どんきしょう)」や「腸内環境の乱れ」によるもので、直ちにがんを心配する必要はありません。
しかし、中には「危険なサイン」が混ざっていることもあります。
今回は、おならが止まらない原因と、病気(がん)との見分け方についてお伝えします。
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おならが止まらない原因の1「呑気症(どんきしょう)」とは?

おならの回数が異常に多い場合、最も疑われるのが「呑気症(空気嚥下症)」です。これは、食事や呼吸と一緒に「空気を飲み込みすぎている」状態のことです。実はおならの成分の約7割は、口から飲み込んだ「空気」だと言われています。
呑気症になりやすい人の特徴
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これらに当てはまる方は、無意識のうちに胃腸へ大量の空気を送り込んでいます。その空気が「ゲップ」や「おなら」として排出されているだけなので、病気ではありません。まずは「ゆっくり噛んで食べる」ことから始めてみましょう。
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「臭いがきつい」のはなぜ?

「おならの回数」ではなく「臭い」が気になる場合、主な原因は腸内環境の悪化(便秘)です。便が腸の中に長く留まると、悪玉菌が増殖して腐敗が進みます。特に、肉類(動物性タンパク質)やニンニクなどを多く食べた時は、「インドール」や「スカトール」といった強烈な臭い成分が発生し、卵が腐ったような臭いになることがあります。
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「大腸がん」でもおならは増える?

では、おならは大腸がんと無関係かというと、そうではありません。稀ですが、大腸がんが原因でおならが増えたり、臭くなったりするケースもあります。
大腸がんによるおならの特徴
がんが大きくなって腸の通り道が狭くなると(通過障害)、便やガスがスムーズに流れず、腸内に溜まってしまいます。その結果、お腹がパンパンに張り、行き場を失ったガスが頻繁に出たりすることがあります。また、がん組織からの出血や壊死によって、独特の腐敗臭がすることもあります。
この症状がセットなら要注意!
「おなら」単体よりも、以下の症状が「セット」で現れた時が危険信号です。
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特に「血便」と「便通の変化」がある場合は、呑気症やただの便秘で片付けず、専門医の診察が必要です。
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不安な場合は「大腸カメラ」で白黒つけましょう

「呑気症かもしれないけど、がんの可能性もゼロじゃないし…」
そのようにモヤモヤしたまま過ごすのは、精神衛生上よくありません。40歳を過ぎている方や、上記の危険サインに心当たりがある方は、一度「大腸カメラ検査(大腸内視鏡検査)」を受けて、腸の中を直接確認することをおすすめします。
当院の「苦しくない」検査体制
明石やまだ内科歯科クリニックでは、検査へのハードルを下げるために以下の工夫を行っています。
鎮静剤を使用

眠っているような状態で、痛みや恥ずかしさを感じずに検査が終わります。
炭酸ガス送気

お腹が張りにくいガスを使用するため、検査後のおならや腹痛が軽減されます。
まとめ

おならが止まらない・臭い原因の多くは、「空気の飲み込みすぎ(呑気症)」や「便秘」です。しかし、そこに「血便」や「お腹の痛み」が伴う場合は、体からのSOSサインかもしれません。
自己判断で悩まず、お気軽に当院までご相談ください。検査をして「異常なし」と分かれば、それだけで心のつかえが取れるはずです。