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【今が流行期】ウイルス性胃腸炎の症状と適切な対処法を解説

ウイルス性胃腸炎の症状と適切な対処法



こんにちは、明石やまだ内科歯科クリニックの山田です。

突然の吐き気や嘔吐、激しい下痢…これらはウイルス性胃腸炎の代表的な症状です。特に集団生活を送るお子さんや、ご高齢の方、体力の落ちた方にとって、ウイルス性胃腸炎は注意が必要な病気です。

今回は、ウイルス性胃腸炎の症状や原因、ご家庭でできる応急処置、そして予防法について分かりやすく解説します。もしもの時に慌てないよう、ぜひご一読ください。

ウイルス性胃腸炎とは?

ウイルス性胃腸炎は、ウイルスが原因で胃や腸に炎症が起こる病気です。ノロウイルス、ロタウイルス、アデノウイルスなどが主な原因となります。これらは「おなかの風邪」とも呼ばれ、非常に強い感染力を持っています。

 

主な症状

ウイルス性胃腸炎の主な症状は、以下の通りです。

  • 吐き気・嘔吐: 胃がむかむかして気持ちが悪くなったり、実際に吐いてしまったりします。吐き気が続くと、水分を摂ることも難しくなります。
  • 下痢: 水のような便が何度も出ます。特にロタウイルスに感染すると、酸っぱい匂いのする白色~クリーム色の下痢になることがあります。下痢はウイルスを体外に排出する役割があるため、無理に止めない方が良い場合もあります。
  • 腹痛: 炎症を起こした胃や腸がけいれんし、みぞおちや下腹部あたりにズキズキとした痛みを感じることがあります。
  • 発熱: 37~38度程度の熱が出ることがありますが、ノロウイルスでは発熱しないケースも多いです。

ご家庭でできる応急処置

ウイルス性胃腸炎には、ウイルスを直接やっつける特効薬がありません。そのため、安静にして自然治癒を待つ「対症療法」が治療の中心となります。

 

  1. 最も大切なのは水分補給

嘔吐や下痢が続くと、体内の水分や電解質(塩分など)が失われ、脱水症状に陥る危険があります。

  • 嘔吐直後は胃腸を休ませる: 吐き気が落ち着くまでは、1時間ほど何も飲まずに胃腸を休ませましょう。
  • 「少量頻回」の水分補給: 吐き気が治まったら、少量ずつこまめに水分を摂るのがポイントです。一度に大量に飲むと、胃を刺激して再び吐いてしまうことがあります。スプーン1杯程度の量を、10~15分間隔でゆっくり飲んでみましょう。
  • 経口補水液を活用: 水だけでなく、電解質も一緒に補給できる経口補水液がおすすめです。市販品がない場合は、水1Lに砂糖大さじ4杯と塩小さじ1/2杯を混ぜたもので代用できます。

 

  1. 食事は消化の良いものを

吐き気が落ち着き、食欲が出てきたら、少しずつ食事を再開しましょう。

  • おすすめの食品: おかゆ、うどん、すりおろしたリンゴ、ゼリーなど、胃腸に負担をかけない消化の良いものが適しています。
  • 避けるべき食品: 脂っこいもの、刺激物、乳製品、冷たいものは、胃腸の負担が大きいため控えましょう。

感染予防のポイント

ウイルス性胃腸炎は感染力が非常に強いため、予防が何よりも重要です。

  • こまめな手洗い: ウイルス感染の基本は手洗いです。特に調理前後、食事前、トイレの後は、石鹸と流水で丁寧に洗いましょう。 ノロウイルスにはアルコール消毒の効果が薄いため、石鹸での手洗いが特に重要です。
  • 食品は十分に加熱: カキなどの二枚貝は、中心部まで85℃~90℃で90秒以上加熱することでウイルスを失活させることができます。
  • 嘔吐物の適切な処理: 感染者の嘔吐物には大量のウイルスが含まれています。処理する際は、マスクと手袋を着用し、乾燥させないようにペーパータオルなどで覆い、丁寧に拭き取ります。その後、次亜塩素酸ナトリウムを含む塩素系消毒剤で拭き取りましょう。換気も忘れずに行ってください。

こんな時はご相談ください(当院の発熱外来)

健康な方であれば、通常は数日で回復しますが、次のような症状が見られたら、自己判断せずに医療機関を受診してください。

  • 高熱が続く(38度以上)
  • 水分が全く摂れず、嘔吐が続く
  • 便に血が混じっている
  • 強い腹痛が続く
  • 意識がもうろうとしている

当院では、ウイルス性胃腸炎のような感染症や発熱を伴う疾患に対応するため、「発熱外来」を設置しております。

院内感染防止のため、通常の1階の外来エントランスとは別に、2階に発熱外来専用のエントランス(入口)を設けており、発熱外来専用の診察スペースを確保しています。 これにより、他の患者様と動線を完全に分離し、安心して診察を受けていただける体制を整えています。

激しい嘔吐・下痢や発熱など、感染症が疑われる症状で受診をご希望の際は、まずはお電話でご相談いただくとスムーズにご案内できます。お気軽にご連絡ください。

明石やまだ内科歯科クリニック