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若い世代も要注意!「糖尿病性白内障」の症状と視力を守るためのポイント

ブログをご覧いただき、ありがとうございます。
JR明石駅より徒歩5分、明石やまだ内科歯科クリニック院長の山田恭孝です。

「最近、視界が白くかすむ」
「明るい場所だと異常にまぶしい」

そんな目の異常を感じたことはありませんか?
白内障と聞くと「高齢者の病気」というイメージが強いかもしれませんが、実は糖尿病を患っていると、30代から50代の若い世代でも白内障を発症することがあります。これを「糖尿病性白内障」と呼びます。

今回は、進行が速く、若年層でも注意が必要な「糖尿病性白内障」の原因と、視力を守るための大切な予防ポイントについて解説します。

■ 「糖尿病性白内障」とはどんな病気?

目の中には、カメラのレンズの役割を果たす「水晶体」という透明な組織があります。この水晶体が白く濁って視界が悪くなるのが白内障です。

加齢による一般的な白内障は、60代以降にゆっくりと何年もかけて進行します。しかし、糖尿病による白内障は、20代から40代といった若い世代でも発症するリスクがあり、さらに「数ヶ月単位で急激に進行する(視力が低下する)」という非常に怖い特徴を持っています。

また、水晶体の「後ろ側の部分」が濁りやすいため、光をまぶしく感じる症状が強く出やすいことも糖尿病性白内障のサインです。

■ 糖尿病が白内障を引き起こすメカニズム

なぜ、糖尿病になると若くても白内障になってしまうのでしょうか。糖尿病によって血液中のブドウ糖(血糖値)が高い状態が続くと、体内で「ソルビトール」という物質が作られます。このソルビトールには水分を引き寄せる性質があるため、水晶体の中に溜まると、水晶体が水ぶくれのように膨張し、透明だった部分が白く濁ってしまいます。

さらに、高血糖によって発生する「活性酸素」が水晶体のタンパク質を傷つけたり、糖分がタンパク質と結合して劣化させたりすることも濁りの原因となります。

■ 治療の基本と「手術のタイミング」

糖尿病性白内障の治療法自体は、一般的な白内障と同じです。初期段階では点眼薬で進行を遅らせますが、濁ってしまった水晶体を元に戻すことはできません。そのため、視力の低下が日常生活に支障をきたすレベルになれば、濁った水晶体を人工のレンズに置き換える「白内障手術」が必要になります。

適切なタイミングで手術を受ければ、糖尿病性白内障によって低下した視力はしっかりと回復することが期待できます。

ただし、糖尿病の患者さんは傷の治りが遅かったり、感染症のリスクが高かったりするため、手術の前後で「血糖値をしっかりと安定させておくこと」が絶対条件となります。

■よくあるご質問(Q&A)

Q1:糖尿病で目が悪くなると聞くと「網膜症」をイメージしますが、白内障とは違うのですか?

A: はい、異なります。「糖尿病網膜症」は目の奥の血管がダメージを受ける病気で、失明の原因にもなる三大合併症の一つです。一方「糖尿病性白内障」は、カメラのレンズにあたる水晶体が濁る病気です。どちらも高血糖が原因で起こるため、糖尿病の方は両方に注意し、定期的な眼科検診を受けることが不可欠です。

Q2:病院に行けば、すぐに糖尿病の検査結果は分かりますか?

A: はい、分かります。当院には迅速血液検査機が常設されており、現在の血糖値や過去1〜2ヶ月の血糖の平均を示す「HbA1c」などの結果が最短15分程度で判明します。その日のうちに詳しい状態をご説明し、治療方針を立てることができます。

Q3:血糖値を急上昇させないための食事のコツはありますか?

A: 当院では「カーボラスト(炭水化物を最後に食べる)」を推奨しています。食事の最初に野菜や海藻、次にお肉やお魚を食べ、最後にご飯やパンを食べることで、血糖値の急激な上昇を防ぎ、血管や目へのダメージを抑えることができます。

Q4:健康診断で糖尿病予備軍と言われましたが、治るのでしょうか?

A: 「予備軍」の段階であれば、食事療法(カーボラストなど)や適度な運動など、生活習慣を見直すことで正常な数値に戻ることは十分に可能です。当院では糖尿病専門医による外来も実施しており、専門的なアドバイスを行っております。

Q5:糖尿病の予防や悪化防止に、歯科でのケアが関係あるというのは本当ですか?

A: はい、本当です。歯周病菌によるお口の中の炎症は、インスリンの働きを妨げて血糖値を上げてしまうことが医学的に分かっています。 当院は「内科・歯科併設クリニック」ですので、内科での血糖値管理と同時に、歯科で歯周病治療やお口の環境づくりを行う「医科歯科連携」のトータルサポートが可能です。

■ おわりに:内科と眼科、そして歯科の連携で健康を守る

糖尿病性白内障を予防し、進行を遅らせるための最大の防御策は、「血糖値(HbA1c)のコントロール」に尽きます。

高糖質・高カロリーな食事を控え、適度な有酸素運動を行うといった日々の生活習慣の改善が、最終的に大切な「視力」を守ることにつながります。また、糖尿病と診断された方は、自覚症状がなくても「最低でも年に1回」は必ず眼科で定期検診を受け、初期の異変を見逃さないようにしてください。

当院では内科において、患者さま一人ひとりに合わせた無理のない血糖コントロールや栄養指導を行っております。また、バランスの良い食事をしっかり噛んで楽しむためには、健康なお口の環境が欠かせません。糖尿病と歯周病は相互に悪化させ合う関係にあるため、併設する歯科での定期的なお口のケアも同時に行い、全身の健康をサポートいたします。

健康診断で血糖値の高さを指摘された方や、目の見え方に少しでも不安を感じた方は、放置せずに明石やまだ内科歯科クリニックへお気軽にご相談ください。

(※目の精密な検査や手術が必要な場合は、信頼できる眼科専門医をご紹介させていただきます)

明石やまだ内科歯科クリニック