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【日本膵臓学会認定指導医が解説】みぞおちと背中が同時に痛むのはなぜ?見逃せない病気のサインを解説

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 JR明石駅より徒歩5分、明石やまだ内科歯科クリニック院長の山田恭孝です。

「みぞおちの奥が痛いと思っていたら、背中まで痛くなってきた」

「胃薬を飲んでも痛みが治まらず、息苦しさも感じる」

 このような「お腹と背中の同時痛」を感じたことはありませんか? ただの胃もたれや筋肉痛だと思って放置していると、命に関わる深刻な病気を見逃してしまうかもしれません。

今回は、みぞおちと背中が同時に痛む場合に考えられる疾患と、すぐに救急車を呼ぶべき危険なサインについて、日本膵臓学会認定指導医の視点から詳しく解説します。

■みぞおちと背中が同時に痛む原因とは?

お腹と背中が同時に痛む場合、胃や腸だけでなく、体の深部にある臓器や血管、さらには心臓にトラブルが起きている可能性があります。 主な原因疾患は『急性膵炎』『心筋梗塞』『大動脈解離』といった緊急性の高いものから、『逆流性食道炎』や『胆石症』といった比較的危険度の低いものまで様々です。

■1分1秒を争う!緊急対応が必要な3つの重篤疾患

以下の病気が疑われる場合は、様子を見ずにすぐに救急車を呼んでください。

1.急性膵炎(きゅうせいすいえん)

膵臓は胃の裏側、背骨のすぐ前に位置しています。そのため、膵臓に強い炎症が起きると、みぞおちから背中にかけて突き抜けるような激痛が走ります。 アルコールの飲みすぎや胆石が主な原因で、吐き気や嘔吐を伴うことが多いです。「仰向けになると痛みが強くなり、エビのように前かがみになると少し楽になる」という特徴があります。

2.心筋梗塞(しんきんこうそく)

心臓の血管が詰まる病気ですが、痛みが背中やみぞおちに放散すること(放散痛)があります。「胸を強く締め付けられるような痛み」とともに、息苦しさ、冷や汗、吐き気を伴う場合は、一刻も早い治療が必要です。

3.大動脈解離(だいどうみゃくかいり)

背骨のすぐ前を通る太い血管(大動脈)の内側の壁が裂ける病気です。「背中や胸をかき裂かれるような強烈な痛み」が突然起こり、痛みが移動していくのが特徴です。これも直ちに救急車を呼ぶべき状態です。

■比較的危険度が低い疾患(早めの受診を)

緊急性は低くても、早めに医療機関で治療を受けるべき疾患です。

逆流性食道炎

胃酸が食道に逆流して炎症を起こす病気です。みぞおちのつかえ感や胸焼け(焼けるような痛み)が特徴で、背中に軽い痛みを伴うこともありますが、激痛になることは通常ありません。

胆石症(たんせきしょう)

胆のうに石ができる病気で、油っこいものを食べた後などに、右側の肋骨の下(右季肋部)から右の背中にかけて差し込むような痛みが出ることがあります。

■【当院ならでは】「お口のケア」が心筋梗塞などの血管病を防ぐ?

当院は兵庫県でも珍しい「内科と歯科を併設しているクリニック」です。 実は、心筋梗塞や大動脈解離などの恐ろしい血管の病気には、「歯周病」が深く関わっています。歯周病菌がお口から血液中に入り込むと、全身の血管の壁に微細な炎症を起こし、動脈硬化を一気に進行させてしまうのです。 当院では、内科での胃腸や血管のケアだけでなく、歯科での定期的なクリーニングによってお口の悪玉菌を減らし、全身の重大な病気を未然に防ぐ「医科歯科連携」のサポートを提供しています。

■よくあるご質問(Q&A)

Q1:みぞおち・背中痛が続いています。どうすればいいですか?

A:息苦しさや冷や汗、吐き気を伴うような激痛がある場合は、迷わずすぐに救急車を呼んでください。痛みが軽度であっても、数日続く場合は自己判断せず、早めに消化器内科などの医療機関で診察を受けてください。

Q2:逆流性食道炎でも背中が痛くなることはありますか?

A:はい、軽い背中の痛みを伴うことはあります。しかし、身動きが取れないほどの激痛は逆流性食道炎では典型的ではありません。別の重篤な病気が隠れている可能性もあるため、医師の診察と胃カメラ検査で正しく診断することが大切です。

Q3:背中とみぞおちが痛い時、何科を受診すべきですか?

A:筋肉痛や寝違えなどでない限り、内臓のトラブルが疑われますので、まずは「消化器内科」または「内科」を受診してください。当院では、迅速な血液検査や腹部超音波(エコー)検査、必要に応じて胃カメラ検査などを行い、原因を特定することが可能です。

■まとめ:急な痛みは体からのSOS!我慢せずにご相談を

みぞおちや背中の痛みは、胃腸だけでなく、膵臓や心臓、血管からの重要なSOSサインです。「そのうち治るだろう」「ただの疲労だろう」と放置したり、自己判断で市販薬を飲み続けたりするのは非常に危険です。

当院では、日本膵臓学会認定指導医をはじめとする経験豊富な専門医の知見と、高度な検査機器を駆使し、痛みの原因を正確に突き止めます。不安な症状がある場合は、決して一人で抱え込まず、明石やまだ内科歯科クリニックへお早めにご相談ください。最適な検査と治療で、あなたの健康な毎日をお守りします。

 

明石やまだ内科歯科クリニック