LDL(悪玉)コレステロールが高い原因は「油」だけじゃない?

ブログをご覧いただき、ありがとうございます。
明石やまだ内科歯科クリニック院長の山田恭孝です。
健康診断で「LDL(悪玉)コレステロールが高い」と指摘され、揚げ物やお肉を控えているのに、数値がなかなか下がらない…。そんなお悩みをお持ちではありませんか?
「脂っこいものを食べていないのに、なぜ?」
実は、コレステロール値が上がる原因は、食事の「油」だけではありません。運動不足や加齢、そして意外な「体質」が大きく関わっていることが多いのです。今回は、LDLコレステロールが下がらない意外な原因と、今日からできる「下げるための具体策」についてお伝えいたします。
1.油を控えても下がらない「3つの原因」
もちろん、脂っこい食事は大きな原因の一つですが、それ以外にも以下の要因が隠れていることがあります。
① 運動不足(肥満)

運動不足で内臓脂肪が増えると、肝臓でのコレステロール合成が促進され、LDLが増えやすくなります。逆に、運動をするとHDL(善玉)が増え、余分なLDLを回収してくれるため、運動不足はこの良いサイクルを止めてしまうのです。
② 女性ホルモンの減少(閉経後)

女性の場合、50歳前後(閉経)を境に急激にコレステロール値が上がることがあります。これは、コレステロールの上昇を抑えてくれていた「エストロゲン(女性ホルモン)」が減ってしまうためです。食事に気をつけていても上がるのは、ある意味で自然な体の変化とも言えます。
③ 遺伝(体質)

痩せているのにLDLが高い方に多いのが、「家族性高コレステロール血症」などの遺伝的要因です。肝臓でコレステロールを処理する能力が生まれつき弱いため、食事制限だけでは下がりにくいのが特徴です。
2.コレステロールを下げる「食事」のポイント
「油を抜く」だけでなく、「何を食べるか」を変えることが重要です。
✅ 飽和脂肪酸(肉の脂・バター)を減らす

お肉の脂身、バター、生クリームなどはLDLを直接的に増やします。
これらを「オリーブオイル」や「魚の油(EPA・DHA)」に置き換えるだけで、数値は改善しやすくなります。
✅ 「食物繊維」でコレステロールを排出

野菜、海藻、きのこ、大豆製品に含まれる食物繊維は、余分なコレステロールを吸着して体の外に出してくれます。
- ・白米 👉 玄米・もち麦
- ・肉のおかず 👉 魚・大豆製品
への置き換えがおすすめです。
✅ 卵は「1日1個」ならOK

以前は「卵は1日1個まで」と言われていましたが、現在ではそこまで厳密な制限は必要ないとされています。ただし、すでにLDLが高い方は食べ過ぎに注意しましょう。
3.コレステロールを下げる「運動」のポイント

運動は、薬を使わずにコレステロールバランスを整える最強の方法です。
- ・有酸素運動: ウォーキング、軽いジョギング、水泳など
- ・頻度: 1日30分以上、週3回以上が理想
「まとまった時間が取れない」という方は、「通勤で一駅歩く」「エレベーターを使わず階段を使う」といった積み重ねでも十分効果があります。
運動は、悪玉を減らすだけでなく、血管を掃除してくれる善玉(HDL)を増やす唯一の方法でもあります。
まとめ:3ヶ月頑張ってみましょう

生活習慣を変えて、血液データに反映されるまでには約3ヶ月〜半年かかります。
まずは今日から、
- ・お肉を魚や大豆に変える
- ・階段を使う
- ・野菜を毎食食べる
この3つを意識してみてください。
それでも数値が下がらない場合や、LDLが180以上と非常に高い場合は、遺伝的な要因が強いため、お薬の力を借りた方が血管を守れる場合もあります。
「頑張っているのに下がらない」とお悩みの方は、一度当院までご相談ください。あなたの体質に合った最適な方法を一緒に探しましょう。