ブログ

みぞおちや背中の痛み、我慢していませんか?それ、胃潰瘍かもしれません

「みぞおちがシクシク痛む」
「原因のわからない背中の痛みがある」

そんな症状を、仕事の疲れやストレスのせいだと我慢していませんか?その不調、もしかしたら「胃潰瘍」のサインかもしれません。

胃潰瘍は早期に発見し、適切な治療を行えば、多くは改善する病気です。このページでは、胃潰瘍の症状や原因、当院での検査・治療について詳しく解説します。

胃潰瘍とは?

胃潰瘍とは、食事を消化する強力な胃酸によって、胃の粘膜が深く傷つき、壁がえぐれてしまう病気です。粘膜の表面がただれる程度の軽いものは「びらん」と呼ばれますが、粘膜の下にある筋層まで傷が達した状態を「潰瘍」と呼びます。

こんな症状はありませんか?胃潰瘍のサイン

胃潰瘍の症状は様々です。一つでも当てはまる場合は、お気軽にご相談ください。

  • みぞおちの痛み: 特に、食事の後しばらくしてからシクシクと痛むのが特徴です。空腹時に痛むこともあります。
  • 背中の痛み: 胃の裏側にある背中(特に左側)に痛みを感じることがあります。
  • 胸やけ、胃もたれ、吐き気
  • 食欲不振、体重減少
  • 吐血・下血: 潰瘍から出血すると、血を吐いたり(吐血)、便に血が混じったり(下血)することがあります。真っ黒の便になることが多いです。

 

【特に注意すべきサイン】黒い便(タール便)

便がイカ墨や海苔の佃煮のように真っ黒になった場合、胃潰瘍による出血の可能性があります。出血した血液が胃酸で酸化されることで黒く変化するのです。

黒い便は、お腹の痛みがなくても、体の内部で出血が起きている緊急のサインです。

もし黒い便に気づいたら、以下の点にご注意の上、食事や水分を摂らずに速やかに医療機関を受診してください。

  • 食事や水分を摂ると出血を助長する恐れがあります。
  • 胃の中が空の状態でないと、緊急の胃カメラ検査ができません。

胃潰瘍の主な原因

かつて胃潰瘍はストレスが主な原因と考えられていましたが、研究が進み、現在では以下の2つが大きな原因であることがわかっています。

 

  1. ヘリコバクター・ピロリ菌の感染

胃潰瘍と診断された患者様の**70~90%**からピロリ菌が発見されます。ピロリ菌が胃の粘膜にすみ着くと、粘膜の防御機能が弱まり、胃酸の攻撃を受けやすくなるため、潰瘍ができやすくなります。

 

  1. 痛み止め(非ステロイド性抗炎症薬:NSAIDs)の副作用

ロキソプロフェンやイブプロフェンに代表される痛み止め(NSAIDs)は、胃の粘膜を守る物質の生成を抑える副作用があります。そのため、長期間服用すると胃潰瘍のリスクが高まります。

その他、ストレス、過労、暴飲暴食、喫煙なども、胃酸と粘膜のバランスを崩す要因となります。

当院での検査

IBD(炎症性腸疾患)専門医がサポート

問診で症状を詳しくお伺いした後、胃潰瘍が疑われる場合には、胃カメラ(内視鏡検査)を行います。

 

胃カメラ(内視鏡検査)

口または鼻から細いカメラを挿入し、胃の内部を直接観察します。潰瘍の有無、深さ、出血の状況などを正確に診断できる最も重要な検査です。また、がんなどの悪性の病気でないかを確認するために、組織の一部を採取して調べることもできます。

当院では、患者様の苦痛を最小限に抑え、安心して検査を受けていただけるよう努めております。

胃潰瘍の治療

胃潰瘍の治療は、主に薬物療法で行います。

 

薬物療法

胃酸の分泌を強力に抑える薬や、傷ついた粘膜を保護・修復する薬を使用します。ほとんどの場合、お薬を服用することで症状は速やかに改善します。

 

ピロリ菌の除菌治療

検査でピロリ菌の感染が確認された場合は、除菌治療を行います。2種類の抗生物質と胃酸を抑える薬を1週間服用する治療法です。除菌に成功することで、胃潰瘍の再発を劇的に減らすことができます。

 

生活習慣の改善

治療中は、胃に負担をかけるアルコール、香辛料の強い食べ物、コーヒーなどを控えることが大切です。禁煙も推奨されます。

症状を放置せず、お早めにご相談ください

経験豊富な医師による専門的な治療

胃潰瘍は、放置すると出血や、まれに胃に穴が開く「穿孔(せんこう)」などを引き起こす可能性のある病気です。気になる症状があれば、自己判断せずに専門医に相談することが大切です。

明石やまだ内科歯科クリニックでは、消化器内科の専門医が診療にあたっております。お腹の不調や気になる症状がございましたら、どうぞお気軽にご相談ください。

明石やまだ内科歯科クリニック