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【日本内科学会認定医が解説】「CPAPが合わない・続かない」という方へ。睡眠時無呼吸症候群のマウスピース治療とは?

皆さま、こんにちは。
JR明石駅より徒歩5分、明石やまだ内科歯科クリニック院長の山田恭孝です。
睡眠時無呼吸症候群(SAS)の治療として広く知られているCPAP(シーパップ)。 しかし、実際に使ってみると「マスクが苦しくて眠れない」「圧迫感がつらい」「旅行のたびに持ち歩くのが面倒」——そんな声をよく耳にします。
厚生労働省のデータでも、CPAPを処方された患者様の一定数が途中で使用を中断しているとされています。 治療効果があるとわかっていても、毎晩装着し続けることが難しい——それがCPAPの現実です。
そこで注目されているのが、マウスピース(スリープスプリント)による治療です。 この記事では、CPAPの問題点を整理したうえで、マウスピース治療の仕組みや効果、当院ならではの強みについて詳しく解説します。

■ CPAPとは?——まず基本を整理

CPAP(Continuous Positive Airway Pressure:持続陽圧呼吸療法)は、鼻や口を覆うマスクを装着し、専用の機械から一定の圧力をかけた空気を送り込むことで、睡眠中の気道閉塞を防ぐ治療法です。
AHI(無呼吸低呼吸指数)を約90%改善できる非常に有効な治療法で、世界的にもSASの標準治療とされています。 保険適用(AHI 20以上)で月1回の通院が必要です。

■ CPAPの問題点——なぜ続けられない人がいるのか

CPAPは高い治療効果を持つ一方、装着感や利便性の面でいくつかの課題があります。

・マスクの圧迫感や息苦しさ

空気を加圧して送り込むCPAPでは、マスクを顔に密着させる必要があります。 この圧迫感や密閉感が苦手で、装着したまま眠れないという方が一定数いらっしゃいます。

・機器の音や乾燥感

CPAPの機器は動作中に音が発生します。 加湿器が内蔵されているタイプもありますが、それでも口や喉の乾燥を感じる方がいます。 また、チューブを介しての送気が違和感につながることもあります。

・旅行や出張時の携帯が不便

CPAPの機器は電源が必要で、サイズもそれなりにあります。 旅行や出張のたびに持ち運ぶ必要があり、「旅先では使わない」という方も少なくありません。 しかし、治療効果は毎晩装着することが前提のため、使わない夜があれば症状が戻ってしまいます。

・毎月の通院とレンタル費用

保険適用でCPAPを利用する場合、月に1回の通院でデータを確認することが保険継続の条件となります。 通院の手間と月額費用(機器レンタル含め3割負担で月約4,500円程度)が継続のハードルになる場合があります。

・対症療法であること

CPAPは気道を強制的に開く「対症療法」です。 装着している間は無呼吸が防げますが、外した瞬間から気道の閉塞は元に戻ります。 根本的な治癒を目指す治療ではないため、基本的には一生使い続けることが前提となります。
CPAPが「合わない」「続けられない」と感じている場合、放置せず別の治療法を検討することが大切です。 SASを未治療のまま放置すると、高血圧や心疾患、脳卒中などのリスクが高まります。

■ マウスピース(スリープスプリント)治療とは

マウスピース(スリープスプリント)は、睡眠中に装着する歯科的な装置です。 下顎を前方(通常4〜7mm程度)に固定することで、気道の後ろ側にあるスペースを広げ、上気道の閉塞を防ぎます。
寝るときに口に入れるだけで、機械も電気も不要です。 シンプルで使いやすいのが最大の特徴です。
マウスピース治療のAHI改善効果はCPAPより低く、おおむね50〜70%程度とされています。 ただし、重要なのは「実際に毎晩使い続けられるかどうか」という点です。
研究では、マウスピースはCPAPに比べて装着率が高い傾向があります。 使い続けることで血圧低下や眠気改善などの実際の健康効果が、CPAPと同等に近い結果を示す報告もあります。

■ CPAPとマウスピースの違い

それぞれの治療法には特徴があります。

・治療の仕組み

CPAPは空気を加圧して送り込み、気道を物理的に開きます。 マウスピースは下顎を前方に固定し、気道を広げます。

・AHI改善効果と適応

CPAPは約90%の改善効果があり、重症例にも有効です。 マウスピースは約50〜70%の改善効果で、主に軽症〜中等症の方に適しています。

・携帯性と継続しやすさ

CPAPは機器が大きく電源も必要ですが、マウスピースは小さく軽く、電源不要でどこでも使えます。 そのため、マウスピースの方が装着感が良く、継続しやすい傾向にあります。

・費用と通院

CPAPは保険適用で月約4,500円(3割負担・レンタル料込)で月1回の通院が必要です。 マウスピースは保険適用の一体型で1〜2万円程度(3割負担)となります。

■ よくあるご質問(Q&A)

Q1:マウスピース治療は誰でも受けられますか?
A:マウスピース治療にはいくつか条件があります。 「上下合わせておおむね20本以上の歯がある」「重度の歯周病がない」「顎関節症がない」「下顎を十分に前に出せる」「鼻呼吸がある程度できる」といった条件を満たす必要があります。 重症のSASの場合は効果が不十分なこともあるため、まずは専門医にご相談ください。

Q2:睡眠時無呼吸症候群の検査はどのように行いますか?

A:当院では、ご自宅で簡単にできる簡易型の睡眠検査を行っております。 検査機器をお持ち帰りいただき、ふだん通りに眠る際に指先や鼻の下にセンサーを装着していただくだけです。 当方も実際に検査を受けましたが、睡眠を妨げる様な不快感も少なく、スムーズに検査は施行できました。結果によって、さらに詳しい検査が必要な場合は適切な医療機関へご紹介いたします。

Q3:マウスピースはどこで作ってもらえますか?

A:一般的には、内科で診断を受けた後に、別の歯科医院を受診して作製する必要があります。 しかし、当院は「内科・歯科併設クリニック」です。 内科での診断から歯科でのマウスピース作製まで、クリニックを変えることなくワンストップでスムーズに対応できるのが最大の強みです。

Q4:肥満が原因と言われたのですが、ダイエットの相談もできますか?

A:はい、可能です。 当院には日本肥満学会に所属する医師が在籍しており、患者様のライフスタイルに合わせた無理のない生活指導や食事指導を行っております。 院内に迅速血液検査機も常設しているため、高血圧や糖尿病などの合併症の有無もその日のうちに確認し、総合的な健康管理をサポートいたします。

Q5:マウスピースのお手入れは難しいですか?

A:とてもシンプルです。 取り外したら水やぬるま湯で流し洗いをしていただき、専用ケースで保管してください。 歯磨き粉を使うと研磨剤で傷がつくため使用せず、熱湯も変形の原因になるため避けてください。 定期的な歯科受診の際に、装置の調整やお口のクリーニングも一緒に行うことができます。

■ おわりに:いびきや睡眠の悩みは当院へ

CPAPが合わずに治療を諦めてしまった方にとって、マウスピースは非常に有効な選択肢となります。 「睡眠中の無呼吸」や「日中の強い眠気」を放置することは、全身の健康を脅かす危険な状態です。
当院では、内科と歯科の専門性を活かし、診断から治療までを一貫してサポートいたします。 睡眠時無呼吸症候群やいびきでお悩みの方は、決して一人で抱え込まず、WEB予約またはLINEにてお気軽に明石やまだ内科歯科クリニックへご連絡ください。

明石やまだ内科歯科クリニック