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【日本内科学会認定医が解説】いびきがひどい・日中に眠い…それ、睡眠時無呼吸症候群かもしれません。放置するとどうなる?

皆さま、こんにちは。
JR明石駅より徒歩5分、明石やまだ内科歯科クリニック院長の山田恭孝です。
「最近、家族からいびきがひどいと言われた」「朝起きても疲れが取れない」「日中、突然強い眠気が来る」——こうした症状に心当たりはありませんか?
これらは、睡眠時無呼吸症候群(SAS:Sleep Apnea Syndrome)の代表的なサインです。いびきや眠気は「個人差」「体質」として見過ごされがちですが、実は放置すると高血圧・心筋梗塞・脳卒中といった重篤な合併症につながる可能性がある病気です。
この記事では、睡眠時無呼吸症候群の基礎知識から、放置した場合のリスク、受診のタイミングまでをわかりやすく解説します。

■ 睡眠時無呼吸症候群(SAS)とは

睡眠時無呼吸症候群とは、眠っている間に何度も呼吸が止まる(無呼吸)あるいは浅くなる(低呼吸)状態を繰り返す病気です。医学的には、1時間あたりの無呼吸・低呼吸の回数(AHI:無呼吸低呼吸指数)が5回以上の場合に診断されます。

・軽症(AHI 5〜15回未満)

いびき、軽度の日中眠気 ・中等症(AHI 15〜30回未満):強いいびき、日中眠気、起床時の頭痛

・重症(AHI 30回以上)

強烈ないびき、過眠、集中力低下、生活への支障

日本では推定300〜400万人が罹患していると言われており、特に中高年男性・肥満体型の方・顎が小さい方に多く見られますが、女性や痩せ型の方にも発症します。

■ なぜ呼吸が止まるのか?原因と仕組み

SASのほとんどは「閉塞型」で、睡眠中に喉の筋肉が弛緩し、上気道(空気の通り道)が塞がれることで無呼吸が起きます。いびきは空気が狭くなった気道を通る際に生じる音で、無呼吸の前兆とも言えます。

主な原因・リスク因子:
・肥満による首まわりの脂肪蓄積
・顎が小さい・後退している(骨格的特徴)
・扁桃肥大・鼻中隔彎曲症などの上気道の形態異常
・加齢による喉の筋肉の弛緩 ・飲酒・睡眠薬の使用(筋肉がより緩みやすくなる)
・仰向けで寝る習慣

■ 放置するとどうなる?SASが引き起こす合併症

SASの恐ろしさは「眠れていないこと」だけではありません。睡眠中に何度も低酸素状態・覚醒が繰り返されることで、全身に深刻な影響が生じます。

・心臓・血管系への影響

無呼吸のたびに血中酸素濃度が低下し、交感神経が活性化されて血圧が急上昇します。これが毎晩繰り返されると、慢性的な高血圧につながります。さらに、心臓への負担が増大し、心筋梗塞・不整脈・心不全のリスクが高まります。SASの患者様は一般集団に比べて心血管疾患のリスクが2〜3倍高いとする研究もあります。

・脳卒中リスクの増大

繰り返す低酸素状態と血圧変動は脳の血管にもダメージを与えます。SASは脳梗塞・脳出血のリスク因子として広く認識されており、治療しないでいることで脳血管疾患の発症リスクが高まります。

・糖尿病・代謝への悪影響

睡眠の質が低下すると、血糖値をコントロールするインスリンの働きが悪くなります(インスリン抵抗性の増大)。2型糖尿病との関連も指摘されており、生活習慣病の悪循環を生みやすくなります。

・日中の眠気と事故リスク

夜間に十分な睡眠が取れないため、日中に強い眠気が生じます。これにより仕事・学業のパフォーマンスが低下するだけでなく、自動車・機械の操作中に居眠りをして重大事故を引き起こすリスクがあります。SASの患者様の交通事故リスクは一般ドライバーの約7倍とも言われています。

・精神・メンタルへの影響

慢性的な睡眠不足・低酸素状態は、集中力・記憶力の低下、抑うつ症状、イライラ感などを引き起こします。うつ病との合併も多く報告されており、精神科・心療内科を受診する前にSASが隠れていることも少なくありません。

SASは「いびきが大きい」だけの問題ではありません。心臓・脳・代謝・精神すべてに影響を与える、見過ごせない全身性の疾患です。

■ こんな症状があったら要注意——セルフチェック

以下の項目に複数当てはまる場合、SASの可能性があります。
□家族や同室者から「いびきがうるさい」と言われたことがある
□眠っている間に息が止まっていると指摘されたことがある
□朝起きると頭が重い・頭痛がする
□十分寝たはずなのに日中に強い眠気がある
□会議中・読書中・テレビを見ているときに眠ってしまう
□夜中にトイレに起きることが多い
□口が渇いた状態で目が覚めることがある
□集中力・記憶力が落ちてきた気がする
これらの症状がある方は、ぜひ一度当院へご相談ください。

■ よくあるご質問(Q&A)

Q1:SASの診断はどのように行いますか?

A:SASの診断は、簡易型の睡眠検査から始まります。当院で検査機器をお渡しし、ご自宅でふだん通りに眠る際に指先(パルスオキシメーター)と鼻の下(気流センサー)に装着していただくだけなので、負担が少なく簡単に検査が可能です。結果によってさらに精密検査(PSG)が必要な場合は、適切な医療機関へスムーズにご紹介いたします。

Q2:SASの治療にはどのような方法がありますか?

A:重症度や原因によって異なりますが、代表的なものとして「CPAP(シーパップ:持続陽圧呼吸療法)」と「マウスピース(スリープスプリント)」の2種類があります。当院ではCPAPではなく、軽症〜中等症の方に効果的で持ち運びもしやすいマウスピース(スリープスプリント)による治療を行っています。

Q3:マウスピース治療はどこで受けられますか?

A:一般的に、内科でSASの診断を受けた後、マウスピースを作るために改めて「歯科」を受診する必要があります。しかし、当院は「内科・歯科併設クリニック」ですので、内科での診断から歯科でのマウスピース作製まで、クリニックを変えることなくワンストップで対応できるのが最大の強みです。

Q4:肥満が原因でSASになっている場合、ダイエットの相談もできますか?

A:はい、可能です。当院では日本肥満学会に所属する医師が、患者様一人ひとりのライフスタイルに合わせた無理のない食事指導を行っております。また、SASによって引き起こされる高血圧や糖尿病などの合併症がないか、院内の迅速血液検査機を用いてその日のうちに確認し、総合的な健康管理をサポートいたします。

Q5:朝起きた時に口が渇いていることが多いのですが、これもSASの症状ですか?

A:はい、睡眠中に口呼吸になっているため、お口の中が極度に乾燥します。お口の乾燥(ドライマウス)は、むし歯や歯周病のリスクを跳ね上げる原因にもなります。当院では内科でのSAS治療と同時に、歯科でお口のダメージをケアし、健康な歯を保つ「医科歯科連携」のトータルサポートが可能です。

■ おわりに:いびき・睡眠の悩みは当院へ

いびきや日中の眠気は、「疲れているだけ」と軽視されがちですが、放置すると命に関わる重大な病気を引き起こすサインかもしれません。
当院では、内科での簡易睡眠検査による診断から、歯科でのマウスピース(スリープスプリント)作製まで、一つの施設で完結するスムーズな治療を提供しております。 (※マウスピース治療の詳細については「CPAPが続かない方へ:マウスピース(スリープスプリント)治療とは?」の記事もぜひご覧ください)
睡眠時無呼吸症候群やいびきでお悩みの方は、決して一人で抱え込まず、WEB予約またはLINEにてお気軽に明石やまだ内科歯科クリニックへご連絡ください。

明石やまだ内科歯科クリニック