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足の親指が急に痛い!これって痛風?発作が起きた時の応急処置とやってはいけないこと

ブログをご覧いただき、ありがとうございます。

明石やまだ内科歯科クリニック院長の山田恭孝です。

 

「朝起きたら、足の親指の付け根が激痛で歩けない!」

「風が吹いただけでも痛いって、本当だったんだ…」

 

突然の激痛に襲われ、このブログにたどり着いた方もいらっしゃるかもしれません。それは、働き盛りの男性に多い「痛風発作(つうふうほっさ)」の可能性が高いです。

今回は、今すぐやるべき「応急処置」と、逆に痛みを悪化させてしまう「NG行動」、そして発作が治まった後の治療について解説します。

1.痛風発作が起きたら?【応急処置】

もし激痛が始まってしまったら、病院に行くまでの間、以下の処置を行ってください。

患部を冷やす(COOL)

保冷剤や氷のうをタオルで巻き、腫れている部分を冷やしてください。炎症を抑え、痛みを少し和らげる効果があります。(※冷やしすぎによる凍傷にはご注意ください)

足を高くする(HIGH)

クッションや座布団の上に足を乗せ、心臓よりも高い位置に保ちます。血流を抑えることで、腫れやズキズキ感を軽減できます。

安静にする(REST)

無理に歩き回らず、できるだけ動かさないようにしてください。

痛み止めを飲む(市販薬OK)

手元に「ロキソニン」や「イブ」などの鎮痛剤があれば服用して構いません。

 

⚠️注意:「アスピリン(バファリンの一部など)」が含まれる薬は、尿酸値を変動させ症状を悪化させる可能性があるため避けてください。

2.絶対にやってはいけない【NG行動】

良かれと思ってやったことが、逆効果になる場合があります。以下の行動は厳禁です。

患部を揉む・マッサージする

「ほぐせば治るかも」は大間違いです。炎症を起こしている部分を刺激すると、さらに悪化します。

お風呂で温める

温めると血行が良くなり、炎症が広がって痛みが激増します。発作中は入浴を控え、シャワー程度に済ませましょう。

お酒を飲む

「痛み止め代わりにアルコールを」なんてもってのほかです。アルコールは尿酸値を上げ、脱水を引き起こすため、火に油を注ぐようなものです。

3.痛みが引いても「治った」わけではない

痛風発作は、通常1週間〜10日ほどで嘘のように痛みが引きます。しかし、ここで「治ったからもういいや」と放置するのが一番危険です。痛風の正体は、血液中の尿酸が結晶化して関節に溜まる病気です。

発作は、溜まりすぎた結晶が剥がれ落ちた時の「爆発」に過ぎません。根本的な原因である「高尿酸血症(尿酸値が高い状態)」を治療しなければ、体の中で結晶は溜まり続け、やがて以下のリスクを引き起こします。

  • ・腎臓が悪くなる(腎不全・透析)
  • ・尿路結石(七転八倒の痛み)
  • ・発作の再発・慢性化

4.治療は「痛くない時」こそが本番

痛風の治療には2つの段階があります。

  1. 1.発作中: 痛みと炎症を抑える治療(痛み止めなど)
  2. 2.発作後: 尿酸値を下げる治療(尿酸降下薬・生活習慣改善)

特に重要なのは 「2. 発作後」 の治療です。尿酸値を6.0mg/dL以下にコントロールし続けることで、関節に溜まった結晶を少しずつ溶かし、再発を防ぐことができます。

当院の方針

明石やまだ内科歯科クリニックでは、患者様の生活習慣(食事・アルコール・運動)を伺いながら、無理なく続けられる治療プランをご提案します。

「一度発作が起きたけど、放置している」

「健康診断で尿酸値が高いと言われた」

という方は、激痛が再来する前に、ぜひ一度ご相談ください。痛風は、正しく治療すれば怖くない病気です。一緒にコントロールしていきましょう。

 

明石やまだ内科歯科クリニック