ブログ

尿酸値7.0mg/dLを超えたら要注意。痛風発作を繰り返さないための「プリン体」以外の注意点

ブログをご覧いただき、ありがとうございます。

明石やまだ内科歯科クリニック院長の山田恭孝です。

 

健康診断の結果を見て、「尿酸値(UA)」の欄に「C判定」や「D判定」がついていませんか?特に「7.0mg/dL」という数値を超えていたら、体の中で静かに“ある変化”が起きています。

 

「ビールを控えて、プリン体オフの発泡酒にしているから大丈夫」

「魚卵やレバーは食べていないから、痛風にはならないはず」

 

そう思っているのに、なぜか尿酸値が下がらない…。

実は、痛風の予防には「プリン体制限」以外にも、絶対に守るべき重要なルールがあるのです。

今回は、尿酸値7.0の壁と、意外と知られていない「痛風の真犯人」につい添削お伝えします。

1.なぜ「7.0mg/dL」が境界線なのか?

尿酸値の正常範囲は7.0mg/dL以下です。これを超えると「高尿酸血症」と診断されます。なぜ「7.0」なのか。

それは、血液の中に尿酸が溶けきれる限界(飽和濃度)だからです。

コップの水に塩を入れすぎると溶け残るように、7.0を超えた尿酸は血液に溶けきれず、「結晶」となって関節に沈着し始めます。

いつ「痛風発作」という爆発が起きてもおかしくない状態、それが尿酸値7.0オーバーの世界なのです。

2.「プリン体」を控えるだけでは下がらない理由

「痛風=プリン体の摂りすぎ」というイメージが強いですが、実は食事から入ってくるプリン体は、体内の尿酸全体のわずか2〜3割に過ぎません。

残りの7〜8割は、自分の体の中で(新陳代謝によって)作られているのです。つまり、いくら食事制限を頑張っても、「体内で作られすぎる原因」や「尿として出せない原因」を解決しない限り、尿酸値は下がりません。

3.プリン体以外に気をつけるべき「3つの落とし穴」

食事のプリン体を気にする前に、以下の習慣がないかチェックしてみてください。

「プリン体ゼロ」でもアルコールはNG

「プリン体ゼロのビールや焼酎ならいくら飲んでも大丈夫」は大間違いです。アルコールそのものに、以下の2つの悪い働きがあります。

  1. 1.肝臓で尿酸をたくさん作らせる
  2. 2.腎臓からの尿酸排泄をストップさせる

種類に関わらず、アルコール自体が尿酸値を上げてしまいます。休肝日(週2日以上)を作ることが何よりの薬です。

「果糖(甘い飲み物)」にご用心

ジュースや清涼飲料水、甘い缶コーヒーに含まれる「果糖」は、分解される時に尿酸を発生させます。

水分補給のつもりでスポーツドリンクやジュースを飲むのは逆効果です。水かお茶を選びましょう。

「激しい運動」は逆効果

「痩せなきゃ!」と思って、息が切れるような激しい筋トレやダッシュをしていませんか?

激しい運動(無酸素運動)を行うと、体内で「乳酸」が発生し、この乳酸が尿酸の排泄を邪魔してしまいます。痛風予防には、ウォーキングなどの「有酸素運動」が最適です。

4.尿酸を「追い出す」ための食事術

尿酸を体から追い出すためには、以下の2つを意識してください。

水を1日2リットル飲む

尿酸は尿と一緒に排出されます。水をたくさん飲んで尿の量を増やし、物理的に洗い流しましょう。

野菜・海藻で尿を「アルカリ性」に

尿酸は、尿が「酸性」だと溶けにくく、「アルカリ性」だとよく溶けて排出されます。肉やアルコールは尿を酸性にしますが、野菜、海藻、きのこ類は尿をアルカリ性に傾けてくれます。「野菜を先に食べる(ベジファースト)」は、痛風予防にも効果的なのです。

まとめ

尿酸値が高い状態を放置すると、激痛の痛風発作だけでなく、「腎不全(透析)」や「尿路結石」、「動脈硬化」のリスクも跳ね上がります。

  • ・尿酸値が7.0を超えている
  • ・一度でも痛風発作を起こしたことがある
  • ・親指の付け根がムズムズする

このような方は、生活習慣の改善だけでなく、お薬によるコントロールが必要な場合があります。「痛くないから」と放置せず、将来の腎臓を守るためにも、一度明石やまだ内科歯科クリニックにご相談ください。

 

明石やまだ内科歯科クリニック