「熱いお茶」も要注意?飲み込むと違和感がある…それ、食道がんのサインかもしれません

こんにちは。
JR明石駅より徒歩5分、明石やまだ内科歯科クリニック院長の山田恭孝です。
寒い季節には熱いお茶やコーヒー、鍋料理が美味しいですよね。
しかし、その「熱々の飲み物」を頻繁に飲む習慣が、実は「食道がん」のリスクを高める可能性があることをご存じでしょうか?
食道がんは、初期段階ではほとんど自覚症状がなく、気づいた時には進行していることも多い怖い病気です。
今回は、食道がんになりやすい人の特徴と、命を守るための早期発見のポイントについてお話しします。
食道がんは、なぜ「飲み込みにくく」なるのか

食道は、口から食べたものを胃へと運ぶ、長さ約25cmの土管のような臓器です。
この食道の内側の粘膜にできるのが「食道がん」です。
がんが進行して大きくなると、土管の内側が狭くなってしまいます。
そのため、「ご飯やお肉が喉につかえる感じがする」「水さえも通りにくい」といった症状が現れます。
しかし、このような自覚症状が出る頃には、すでにがんが進行しているケースが少なくありません。
お酒とタバコ、そして「熱いもの」がリスクに

食道がんの最大の原因は、長年の刺激による「粘膜のダメージ」です。
特に以下の習慣がある方は、リスクが高いため注意が必要です。
お酒とタバコの両方をたしなむ
アルコールとタバコの組み合わせは、発がんリスクを何倍にも高めます。
お酒を飲むと顔が赤くなる
日本人に多い「顔が赤くなる体質(フラッシャー)」の方は、アルコールの毒素(アセトアルデヒド)を分解する力が弱く、食道へのダメージが大きくなりやすい傾向があります。
熱いものを好んで飲む・食べる
熱い飲み物や食べ物が頻繁に食道を通過すると、粘膜が火傷のような状態を繰り返し、がんの発生リスクになります。少し冷ましてから口にする習慣をつけましょう。
「胸のつかえ」を感じたら、すぐに検査を

食道がんは、初期には痛みがありません。
以下のような違和感がある場合は、体が発しているSOSの可能性があります。
□食べ物を飲み込む時、しみる感じがする
□喉や胸の奥に、食べ物が引っかかる感じがする
□最近、声がかすれるようになった
□ダイエットをしていないのに体重が減った
また、慢性的な「逆流性食道炎(胸焼け)」がある方も、食道の粘膜が常に炎症を起こしている状態ですので、定期的なチェックが推奨されます。
早期発見なら「お腹を切らずに」治せます

食道がんと聞くと、「大掛かりな手術が必要」というイメージがあるかもしれません。
確かに進行してしまうと、食道を切除して胃や腸とつなぎ合わせる大きな手術や、抗がん剤治療が必要になります。
しかし、早期(粘膜の浅い部分)に発見できれば、内視鏡(胃カメラ)を使って、お腹を切らずにがんの部分だけを剥ぎ取る治療(ESD)で完治が可能です。
食道がんを早期に見つける唯一の方法は、定期的な「胃内視鏡検査(胃カメラ)」です。
バリウム検査では見つけにくい平坦ながんも、内視鏡であれば発見することができます。
まとめ:50歳を過ぎたら、一度は内視鏡検査を

「自分は大丈夫」と思っていても、食道がんは静かに進行します。
特に、お酒やタバコをたしなむ方、熱いものが好きな方、50歳以上の方は、年に1回の内視鏡検査をおすすめします。
当院では、指導医の資格を持つ内視鏡専門医が苦痛の少ない内視鏡検査(鎮静剤の使用など)を行っており、食道がんの早期発見に力を入れています。
「喉の違和感が気になる」「リスクに当てはまる」という方は、ぜひお気軽にご相談ください。