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百日咳・りんご病が流行しています!

長引く咳や、原因不明の関節痛にご注意ください

最近、ニュースなどで百日咳やりんご病の流行が報じられているのを目にした方も多いのではないでしょうか。2025年に入り、全国的に感染者数が過去最多を記録するなど、かつてない規模で流行しています。

これらの感染症は「子どもの病気」と思われがちですが、大人がかかると症状が異なることが多く、気づかないうちに家庭や周囲に感染を広げてしまうリスクがあります。

ご自身やご家族の健康を守るため、ぜひこの機会に正しい知識を身につけましょう。

長引く咳に注意! 「百日咳」

百日咳は、百日咳菌という細菌によって引き起こされる感染症です。感染すると、名前の通り、激しい咳が長く続くのが特徴です。

症状の経過

最初は風邪とよく似た症状(鼻水、微熱)から始まります。しかし、徐々に咳がひどくなり、短い咳が連続して「コンコンコンコンッ」と出た後、息を吸い込むときに「ヒューッ」と笛のような音が聞こえる特徴的な咳発作が起こることがあります。夜間に症状が悪化しやすい傾向があります。

大人と子どもの症状の違い

子ども(特に乳幼児):咳発作が激しく、呼吸困難や無呼吸発作、けいれんなどを引き起こし、命に関わるケースもあります。

大人:多くの場合、特徴的な「ヒューッ」という音は出ず、単なる長引く咳や気管支炎のような症状で経過することがあります。そのため、百日咳だと気づかずに感染を広げてしまうことが問題となっています。

予防が最も重要です

百日咳は、ワクチンで予防できる病気です。お子様は定められたスケジュールに沿って確実にワクチンを接種しましょう。また、ワクチンの効果は永久に続くわけではありません。お子さんと接する機会の多い大人の方(特に妊婦さんや祖父母の方)は、追加のワクチン接種をご検討ください。

大人にこそ注意! 「りんご病(伝染性紅斑)」

りんご病は、ヒトパルボウイルスB19が原因の感染症で、頬が赤くなることからこの名で呼ばれています。

子どもと大人の症状の違い

子ども:両頬がリンゴのように赤くなり、腕や太ももなどにレース状の発疹が出ることが多いです。多くは比較的軽症で、発疹が出た後は感染力がほとんどありません。

大人:頬の赤みが出ないことも多く、代わりに強い関節痛(手足の指、手首、膝など)や発熱、筋肉痛、だるさといった症状が主に出ることがあります。「ただの風邪」「関節炎かな?」と思い込み、見過ごされがちです。

特に注意が必要な方

妊婦さん:妊娠中に感染すると、ウイルスがお腹の赤ちゃんに影響し、胎児水腫や流産を引き起こす可能性があります。

基礎疾患をお持ちの方:溶血性貧血など血液の病気をお持ちの方や、免疫抑制剤を服用中の方は、重症化するリスクがあります。

予防と対策

りんご病には有効なワクチンがありません。日頃から流水と石鹸での手洗いを徹底しましょう(アルコール消毒は効果が低いとされています)。また、発疹が出る前の風邪のような症状の時期に最も感染力が強いことを知っておくことも大切です。

明石やまだ内科歯科クリニックからのお願い

「おかしいな?」と感じたら、自己判断せず、早めに医療機関にご相談ください。

  • 2週間以上続く咳がある
  • 原因不明の関節痛や発疹がある
  • 周りで百日咳やりんご病が流行している

このような場合は、当クリニックまでご相談ください。

感染症が疑われる場合の受診について

当院では、百日咳のような咳症状や、りんご病のような発熱・発疹を伴う感染症の疑いがある方に対応するため、「発熱外来」を設置しております。

院内感染防止のため、通常の1階の外来エントランスとは別に、2階に発熱外来専用のエントランス(入口)を設けており、発熱外来専用の診察スペースを確保しています。 これにより、他の患者様と動線を完全に分離し、安心して診察を受けていただける体制を整えています。

感染症が疑われる症状で受診をご希望の際は、まずはお電話でご相談いただくとスムーズにご案内できます。ご心配なことやご不明な点がございましたら、お気軽にお問い合わせください。

明石やまだ内科歯科クリニック