大腸カメラ検査でおならが心配な方へ|当院が導入している「お腹が張らないガス(炭酸ガス)」とは?

ブログをご覧いただき、ありがとうございます。
明石やまだ内科歯科クリニック院長の山田恭孝です。
大腸カメラ検査(下部消化管内視鏡検査)を受けようか迷っている患者様から、診察室でこっそりと、しかし切実なご相談をいただくことがあります。
「検査中におならが出たら恥ずかしいです…」
「検査の後、お腹がパンパンに張って苦しいと聞きました」
確かに、お尻からカメラを入れる検査ですから、そのような不安や恥ずかしさを感じるのは当然のことです。
特に女性の患者様からは、「人前でガスを出すのが苦手で、検査後の腹痛が辛かった」というお声を過去に聞くこともありました。
しかし、ご安心ください。
当院では、こうした患者様の「不快感」と「恥ずかしさ」を解消するために、「炭酸ガス(CO2)」を用いた最新の検査システムを導入しています。
今回は、なぜ検査でお腹が張るのか、そして当院の検査がなぜ「苦しくない」のかについてお伝えします。
なぜ大腸カメラでお腹が張るの?

通常、私たちの腸はペシャンコに縮んだ風船のような状態です。
大腸のひだとひだの間に病変(ポリープやがん)が隠れていないかを隅々までチェックするためには、検査中に大腸内へ気体を送り込み、十分に膨らませて観察しなければなりません。
一昔前の検査では、ここに普通の「空気」を入れていました。
空気は体内に吸収されにくいため、検査が終わった後も腸の中に長く留まってしまいます。これが、検査後の「いつまでも続くお腹の張り」や「キリキリとした痛み」の原因でした。
解決策:空気の代わりに「炭酸ガス(CO2)」を使用

そこで当院が導入しているのが、空気の代わりに「炭酸ガス(二酸化炭素)」を送り込むシステムです。
空気の「約200倍」吸収が早い!
炭酸ガスには、「空気の約200倍の速さで体内に吸収される」という大きな特徴があります。
1.お腹が張らない
腸管内で素早く吸収されるため、検査終了後、速やかにお腹の張り(膨満感)が引いていきます。
2.自然に消える
吸収されたガスは血液に溶け込み、肺へ運ばれて「息(呼吸)」として自然に排出されます。おならとして出す必要がほとんどないため、ガスを出すのが苦手な女性の方でも苦しくありません。
3.安全性が高い
生体吸収性に優れており、身体への悪影響はありません。
これにより、検査後にお会計を済ませて帰る頃には、お腹の張りはほとんど気にならない状態に戻ります。
「検査中のおなら」は我慢しなくて大丈夫?

炭酸ガスを使っているとはいえ、検査中は腸を膨らませて観察するため、どうしてもお腹が張った感じがしたり、ガス(おなら)が出そうになることがあります。
結論から申し上げますと、検査中のおならは、絶対に我慢しないでください。
むしろ出してもらった方が良い
ガスを我慢してお腹に力が入ると、腸が緊張してカメラの進みが悪くなったり、観察しづらくなったりします。「出そうだな」と思ったら、力を抜いて自然に出してしまってください。
医師・スタッフは気にしていません
私たち内視鏡医やスタッフにとって、検査中のガスは日常茶飯事であり、検査が順調に進んでいる証拠でもあります。生理現象ですので、恥ずかしがる必要は全くありません。また、内視鏡から注入したCO2が排出されるだけのため、臭いは無臭です。
鎮静剤との併用で、さらに「気づかない」検査へ

当院では、この「炭酸ガス送気」に加え、ウトウトと眠ったような状態で検査を受けられる「鎮静剤」を併用しています。
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この2つの組み合わせにより、「気づいたら終わっていて、お腹も苦しくない」という検査を実現しています。
また、便意をもよおすのが不安な方のために、院内で下剤を服用できる専用個室も完備しています。ご自宅からの移動中にトイレの心配をする必要もありません。
まとめ

「おならが恥ずかしい」
「お腹が張るのが怖い」
そんな理由で、大腸がんの発見に繋がる大切な検査を避けてしまうのは、本当に勿体ないことです。
当院では、患者様の羞恥心や身体的苦痛に最大限配慮し、炭酸ガスシステムと鎮静剤を用いた「優しい大腸カメラ」を行っています。
これまで検査をためらっていた方も、ぜひ安心して明石やまだ内科歯科クリニックにご相談ください。