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大腸がんに「前兆」はある?見逃してはいけない初期症状と手遅れを防ぐための対策

ブログをご覧いただき、ありがとうございます。

明石やまだ内科歯科クリニック院長の山田恭孝です。

がんは日本人の死因の上位を占めており、中でも「大腸がん」は近年、男女ともに非常に増えている病気です。

一般的には40歳を過ぎると発症リスクが高まると言われていますが、最近では20代〜30代の若い世代で発症するケースも急増していることが指摘されています。

「大腸がんには、何か前兆があるの?」

「どんな症状が出たら病院に行くべき?」

診察室でもこのようなご質問をよくいただきます。

今回は、大腸がんの初期症状や気づくきっかけ、そして手遅れを防ぐための対策についてお伝えいたします。

1.大腸がんは早期発見が難しい?初期は「無症状」が多い

結論から申し上げますと、大腸がんの早期段階では、はっきりとした「前兆」や自覚症状はほとんどありません。

腸の粘膜の表面にがんができても、大腸には痛みを感じる神経がないためです。

しかし、がんがある程度進行して大きくなってくると、便の通り道が狭くなったり、がんの表面から出血したりすることで、体からのSOSサインが現れ始めます。

2.見逃してはいけない!大腸がんを疑うサイン

以下のような症状がある場合は、大腸がんが隠れている可能性があります。「ただの体調不良だろう」「いつもの痔だろう」と自己判断せず、早めに消化器内科を受診してください。

症状チェックリスト

□血便が出る、トイレットペーパーに血がつく

□便が細くなった(鉛筆くらいの細さ)

□便秘と下痢を繰り返す

□排便後もスッキリしない(残便感)

□お腹が張る、頻繁に腹痛がある(特に排便前)

□原因不明の貧血、めまい、ふらつき

□ダイエットをしていないのに、1ヶ月で3〜4kg以上体重が減った

特に「血便」は最もよく見られる症状ですが、出血してもすぐに治まるからと放置してしまい、発見が遅れるケースが後を絶ちません。繰り返す出血には十分な注意が必要です。

3.大腸がんに気づくよくある「きっかけ」

ご自身で症状に気づく以外にも、以下のようなきっかけで大腸がんが発覚することが多くあります。

便潜血検査(検便)で陽性になった

健康診断で行われる便潜血検査は、目に見えない微量の血液が便に混ざっていないかを調べるものです。ここで「陽性(要精密検査)」となった場合、大腸がんやポリープからの出血が疑われます。

貧血を指摘された

がんの病変部から少しずつ出血が続くことで、気づかないうちに貧血が進行していることがあります。血液検査で貧血を指摘され、原因を調べてみたら大腸がんだった、というケースも少なくありません。

4.「検便が陰性」=「がんはない」ではありません!

ここで一つ、大きな注意点があります。

「健康診断の便潜血検査で陰性だったから、大腸がんは絶対にない」と安心してしまうのは危険です。

大腸がんやポリープは、常に出血しているわけではありません。たまたま出血していない日の便を採取した場合、がんであっても「陰性」と判定されてしまうのです。

便潜血検査が陰性であっても、先ほどのチェックリストにあるような症状(便通異常、腹痛など)が続く場合は、大腸カメラ検査を受けることを強くおすすめします。

5.手遅れを防ぐために。40歳を過ぎたら大腸カメラを

大腸がんは、早期に発見できれば内視鏡による「日帰りポリープ切除」などで完治が目指せる病気です。しかし、進行してしまうと大がかりな外科手術や抗がん剤治療が必要になり、最悪の場合は腸閉塞を起こして緊急手術が必要になることもあります。

大腸がんのリスクを高める要因としては、喫煙、飲酒、肥満、加工肉や動物性脂肪の摂りすぎ、ご家族の病歴などが挙げられます。

日本における大腸がんの罹患率は40歳頃から急激に上昇するため、40歳を過ぎたら、まずは年に一度「大腸カメラ検査」を受けてご自身の腸の状態を確認しておくことが大切です。また、若年層でも気になる症状がある場合は迷わず受診してください。

6.当院の大腸カメラ検査の工夫

「大腸カメラは痛そう、苦しそう」というイメージから、検査をためらっている方もいらっしゃるかもしれません。

明石やまだ内科歯科クリニックでは、患者様の苦痛を最小限に抑えるため、以下の工夫を行っています。

・鎮静剤の使用:ウトウトした状態で、リラックスして検査を受けられます。

・炭酸ガス(CO2)送気:検査後のお腹の張りを軽減し、スムーズに日常生活に戻れます。

・日帰り大腸ポリープ切除:検査中に将来がんになる可能性のあるポリープを見つけたら、その場で切除する日帰り手術が可能です。

・プロフェッショナルが施行:検査は当院に複数名在籍する内視鏡線専門医が担当します。

大腸がんは、定期的な検査で「防げるがん」「治せるがん」です。

少しでもお腹の不調や便の異常を感じたら、恥ずかしがらずに、お気軽に当院までご相談ください。

 

明石やまだ内科歯科クリニック