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嘔吐や下痢も実は「防御反応」?人体に備わったすごい5つの解毒関門

JR明石駅より徒歩5分、明石やまだ内科歯科クリニック院長の山田恭孝です。

私たちの体は、日々さまざまな食事や環境にさらされていますが、多少の悪いものが入ってきても、すぐに病気になるわけではありません。

実は、人間の体には、毒となるものを瞬時に認識し、無害化して排出する「すごい解毒システム」が備わっているのをご存じでしょうか?

今回は、最新の健康コラムを参考に、口から腎臓まで続く「5つの関門」と、内科・歯科併設クリニックだからこそ伝えたい健康のポイントについてお話しします。

体を守る「5つの解毒ステップ」

口から入った有害物質は、血液に入るまでに以下の5つのステップでブロック・解毒されています。

第1関門:口(唾液で殺菌)

最初の砦は「お口」です。唾液には殺菌力のある消化酵素が含まれており、有害な細菌をここで食い止めようとします。

第2関門:胃(嘔吐する)

お口をすり抜けた毒が胃に届くと、体は「これは分解できない毒だ」と判断し、嘔吐することで体外へ吐き出そうとします。

第3関門:小腸(下痢を起こす)

さらに奥の小腸まで進んでしまった場合でも、体は下痢を起こして、毒物を一気に体外へ洗い流そうとします。

第4関門:肝臓(有害物質を分解)

ここが「解毒のエキスパートゾーン」です。吸収されてしまった有害物質は、肝臓で無毒な物質へと作り変えられます。

第5関門:腎臓(尿として排出)

最後の仕上げです。腎臓が血液をろ過し、無害化された老廃物を尿として体外へ排出します。

歯科の視点:「唾液」は最初のスーパーヒーロー

当院には歯科がありますが、この「第1関門」である唾液の働きは非常に重要です。

よく噛んで食べることで唾液の分泌が増えれば、それだけ殺菌作用が高まり、体内への細菌の侵入を減らすことができます。

逆に、お口の中が汚れていたり、歯周病菌が増殖していたりすると、この第1関門が突破されやすくなり、胃や腸、肝臓への負担が増えてしまいます。

「お口のケア」は、単に歯を守るだけでなく、全身の解毒システムを助ける第一歩なのです。

内科の視点:「肝臓」をいたわり、「症状」の意味を知る

内科医の視点から見ると、嘔吐や下痢といった症状は、単なる体調不良ではなく「毒を外に出そうとする正常な防御反応」であると言えます。

無理に薬で止めるのではなく、脱水を防ぎながら出し切った方が良いケースがあるのはこのためです。

そして何より、沈黙の臓器である「肝臓」と「腎臓」は、解毒の要(かなめ)です。

お酒の飲み過ぎや暴飲暴食は、この最終防衛ラインに過度な負担をかけてしまいます。血液検査やエコー検査で、定期的に肝臓・腎臓が疲れていないかチェックすることが大切です。

「血液に直接入る」リスクについて

口からの摂取とは異なり、注射などで「血液に直接入る」場合は、これらの関門(消化管のバリア)を経ないため、より慎重な判断が必要であると述べられています。

医療行為においても、このリスクとベネフィットを常に天秤にかけながら治療を行う必要があります。

まとめ:入り口(口)と工場(肝臓)のメンテナンスを

私たちの体は、正常に機能してさえいれば、大抵の毒は無害化できるようにできています。

大切なのは、その機能がスムーズに働く環境を整えてあげることです。

  • 歯科でクリーニングを受け、唾液の質を良くする
  • 内科で肝臓や腎臓の数値をチェックする

当院なら、この両方のメンテナンスを一つのクリニックで行うことが可能です。

肝臓に関しては肝臓学会専門医が対応させていただきます。

「最近、胃腸の調子が悪い」「口の中がネバネバする」といった方は、体の解毒システムがSOSを出しているかもしれません。ぜひ一度ご相談ください。

 

明石やまだ内科歯科クリニック