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【内視鏡専門医が解説】胃がんの95%にピロリ菌が関与?75歳以上が特に注意すべき理由

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明石やまだ内科歯科クリニック院長の山田恭孝です。

胃がんは特に男性に多く、肺がん、大腸がんに次いで日本人男性のがん死亡原因の第3位となっています。

「最近、胃の調子が悪いけれど、年のせいかな」「自覚症状がないから大丈夫だろう」 そう思って放置してしまうのが一番怖いのが、胃がんという病気です。

今回は、胃がんの最大の原因と言われる「ピロリ菌」の正体と、命を守るための対策についてお伝えします。

1.胃がん発症の95%に関係する「ピロリ菌」の正体

胃がんの最大の環境要因は、ヘリコバクター・ピロリ(ピロリ菌)の感染です。 専門家によっては、胃がんの90%以上、あるいは99%にこの菌が関与していると考えるほど、密接な関係があります。

通常、胃の中は強い酸性のため細菌は住めませんが、ピロリ菌は例外です。一度感染すると胃の粘膜に棲み続け、何十年もかけて少しずつ粘膜を傷つけていきます。これが「慢性萎縮性胃炎」を引き起こし、最終的に細胞ががん化するリスクを高めてしまうのです。

2.75歳以上の「ピロリ菌世代」は特に注意が必要です

ピロリ菌は、主に5歳以下の幼少期に、不衛生な飲み水などを通じて経口感染すると考えられています。

日本では上下水道が急速に整備される1949年以前に生まれた方、つまり現在75歳以上の方は、4割近くがピロリ菌に感染しているという報告もあります。若年層になるほど感染率は低下していますが、シニア世代の方はご自身が「ピロリ菌世代」である可能性を認識しておくことが大切です。

自覚症状が少ないからこそ、一度も検査を受けたことがない方は、手遅れになる前に確認することをお勧めします。

3.飲酒と高塩分食がリスクをさらに押し上げる

ピロリ菌に感染しているからといって、必ずしも全員が胃がんになるわけではありません。しかし、そのリスクを爆発的に高めてしまう生活習慣があります。それが「高塩分食」と「飲酒習慣」です。

塩分の摂りすぎや過度の飲酒は、胃の粘膜を保護しているバリア(粘液層)を破壊し、炎症を悪化させます。胃がんが女性よりも男性に多いのは、こうした食習慣やストレス、飲酒量が関係していると考えられています。

・塩辛いものを控える ・お酒は適量、または休肝日を作る これらは、ピロリ菌から胃を守るために今日からできる大切な習慣です。

4.胃がんから命を守るための2ステップ

胃がんを撃退するために、当院がお勧めするのは以下の2ステップです。

 

【ステップ1:ピロリ菌の検査と除菌】

ピロリ菌がいるかどうかは、血液検査や呼気検査で簡単に調べることができます。もし感染が見つかった場合でも、1週間ほどお薬を服用する「除菌治療」で菌を退治することが可能です。除菌をすることで、将来の胃がんリスクを大幅に下げることができます。

【ステップ2:定期的な胃カメラ検査】

ピロリ菌を除菌したからといって、リスクがゼロになるわけではありません。過去に傷ついた粘膜からがんが発生することもあるため、定期的に胃の中を直接観察する「胃カメラ(胃内視鏡)検査」を受けることが、早期発見・早期治療の唯一の道です。

当院では内視鏡専門医、ピロリ学会認定医が安全で詳細な検査を施行しています。

5.「お口の健康」も胃の健康に関係します

当院は内科と歯科を併設しており、全身の健康をサポートしています。 ピロリ菌は経口感染する菌ですので、お口の中を清潔に保つことは、胃を含む消化器全体の健康維持のベースとなります。

当院では、胃カメラ検査において鎮静剤を使用し、ウトウトしているようなリラックスした状態で受けていただけるよう配慮しています。

「一度も胃を調べたことがない」「家族に胃がんになった人がいる」という方は、ぜひ一度、明石やまだ内科歯科クリニックまでご相談ください。

明石やまだ内科歯科クリニック