【内視鏡専門医が解説】大腸がんは「腸活」で予防できる?朝イチの歯磨きが重要な理由

ブログをご覧いただき、ありがとうございます。
明石やまだ内科歯科クリニック院長の山田恭孝です。
テレビや雑誌などで「腸活」という言葉を耳にすることが増えました。
便秘や下痢の改善だけでなく、肌荒れや免疫力の向上など、さまざまなメリットが注目されていますが、実は「大腸がんの予防」や「生活習慣病の予防」にも直結していることをご存知でしょうか。
今回は、日々の生活で取り入れられる腸活のポイントと、内科・歯科を併設する当院だからこそお伝えしたい「お口と腸の意外な関係」について、お話しします。
1.食事から見直す腸活と生活習慣病予防

大腸がん予防の第一歩は、やはり食事です。
牛や豚など「4本足の動物の肉」を大量に摂取すると、大腸がんのリスクが高まるとの報告があるため、食べすぎには注意が必要です。
また、腸活は高血圧や糖尿病の予防にも繋がります。
腸内の善玉菌は、水溶性食物繊維(海藻や野菜など)をエサにして「短鎖脂肪酸」という物質を作り出します。この短鎖脂肪酸には、以下のような素晴らしい働きがあります。
・血管を柔らかくし、血圧を下げる(動脈硬化の改善)
・インスリンの分泌を促し、血糖値の上昇を抑える(糖尿病予防)
・肝臓での余分なコレステロール生成を抑える
お肉に偏らず、食物繊維をしっかり摂ることが、全身の健康を守る鍵となります。
2.朝一番の「歯磨き」が大腸がんを防ぐ?

ここからが、当院として最もお伝えしたいポイントです。
近年、「フソバクテリウム・ヌクレアタム」という「歯周病菌」が、大腸がんの原因に関与しているという研究結果が報告されています。
本来はお口の中にしかいないはずの歯周病菌が、唾液や食べ物と一緒に腸にまで運ばれ、そこで悪さをしているというのです。
寝ている間は唾液の分泌が減り、お口の中で雑菌が爆発的に繁殖します。そのまま朝食を食べると、大量の菌を腸へ送り込んでしまうことになります。
これを防ぐための最も簡単で効果的な方法が、「朝起きたら、朝食の前にまず歯磨きをすること」です。
お口の健康を保つことが、実は大腸がん予防という「腸活」に直結しているのです。
3.今日から始められる!日常生活の腸活ルーティン

食事や歯磨き以外にも、日常のちょっとした習慣が腸内環境を良くしてくれます。
【睡眠と休息】
腸内環境にとってベストな睡眠時間は7時間から8時間です。特に夜22時から24時の間は腸を休ませるのに適した時間帯と言われています。また、夕食は寝る3時間前(理想は19時頃)までに済ませ、睡眠中に胃腸が休まるようにしましょう。
【こまめな運動】
週末にまとめて激しい運動をするよりも、毎日の生活の中で「こまめに動く」ことのほうが腸への良い刺激になります。
・ひと駅分歩く
・エスカレーターではなく階段を使う
・近場は車や自転車を使わず歩く
数分でも構いませんので、1日のうちに何度も体を動かす時間を意識してみてください。
4.最大の予防は「大腸カメラ検査」

生活習慣の改善は非常に重要ですが、やはり大腸がんの最も確実な予防法は「大腸カメラ(内視鏡)検査」を受けることです。
健康診断の検便(便潜血検査)は手軽ですが、これで陽性になるのは、すでにがんが進行して出血しているケースがほとんどです。初期の大腸がんや、がんになる前の「ポリープ」の段階では、検便では陰性(異常なし)になってしまう確率が高いのです。
大腸がんの発症率は40代から急上昇します。
40歳を過ぎたら、まずは1度大腸カメラ検査を受けましょう。異常がなければ次は3年後、ポリープが見つかって切除した場合は1年から2年後に再検査を受けるのが理想的です。
5.医科・歯科連携の当院にご相談ください

明石やまだ内科歯科クリニックは、内科(消化器内科)と歯科がひとつのクリニックに併設されているのが最大の特徴です。
「大腸カメラで腸の中をきれいに保つ」ことと、「歯科治療・メンテナンスで歯周病菌を減らし、腸への細菌流入を防ぐ」こと。
この両方からのアプローチで、患者様の健康を全身からサポートすることが可能です。
大腸カメラ検査をご希望の方、または歯周病やお口のトラブルが気になる方は、ぜひ当院へお気軽にご相談ください。