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「胃カメラ=苦しい」はもう古い?鎮静剤を使って眠っている間に終わる検査とは

ブログをご覧いただき、ありがとうございます。

明石やまだ内科歯科クリニック院長の山田恭孝です。

「胃カメラ」と聞いて、どんなイメージを思い浮かべますか?

 

「オエッとなって涙が出る」

「飲み込むのが怖くてたまらない」

 

かつて受けた検査のトラウマで、「二度と受けたくない!」と思っている方も多いのではないでしょうか。しかし、その恐怖心のせいで検査を避け、発見が遅れてしまうことほど悲しいことはありません。

現在は、医療技術の進歩により「鎮静剤(ちんせいざい)」を使って、眠っているような状態で楽に受けられる検査が一般的になりつつあります。

今回は、この「苦しくない胃カメラ」についてお伝えいたします。

1.そもそも、なぜ胃カメラは「苦しい」の?

胃カメラが辛い理由は、主に3つあります。

  1. 嘔吐反射(オエッ): カメラが喉の奥(舌根)に触れると、異物を吐き出そうとする防御反応が起きます。
  2. 喉の違和感: 異物が通る感覚そのものが不快です。
  3. 息苦しさ・恐怖心: 「息ができなくなるのでは?」というパニックで体に力が入り、余計に苦しくなります。

これらは、意志の力で我慢できるものではありません。だからこそ、薬の力を借りるのです。

2.「鎮静剤」を使うとどうなるの?

鎮静剤(静脈麻酔)とは、点滴から薬を入れて、脳をリラックスさせる方法です。全身麻酔とは違い、完全に意識を失わせるものではありませんが、以下のような効果があります。

「うとうと」している間に終わる

ふわっと眠たいような、お酒に酔ったような心地よい状態になります。「気づいたら終わっていた」「検査中の記憶がほとんどない」という方が大半です。

「オエッ」とならない

鎮静剤には、嘔吐反射を抑える効果もあります。喉を通る時の不快感を感じることなく、スムーズにカメラが入ります。

医師も詳しく観察できる

患者様が「オエッ」と動いてしまうと、医師も胃の中を十分に観察できません。鎮静剤でリラックスしていただくことは、患者様が楽なだけでなく、私たち医師にとっても「見落としのない精密な検査」をするために非常に重要なのです。

3.「完全に眠ってしまう」の?

よくいただく質問ですが、医学的には「意識下鎮静(いしきかちんせい)」というレベルを目指します。これは、「ぐっすり眠っているけれど、声をかけられたら目が覚める(反応できる)」程度の深さです。

安全性を確保しつつ、鎮静剤の「健忘作用(けんぼうさよう)」のおかげで、検査中の嫌な記憶はほとんど残りません。「寝ている間に終わった」と感じるのは、この作用のおかげです。

4.知っておいてほしい「注意点」

夢のような検査ですが、いくつか制限もあります。

注意点① 当日の運転禁止

薬の影響で判断力が鈍るため、検査当日は車・バイク・自転車の運転ができません。公共交通機関や、ご家族の送迎でご来院ください。

注意点② 検査後の休憩が必要

検査終了後、薬が抜けるまで院内のリカバリールームで30分~1時間ほど休んでいただきます。時間に余裕を持ってお越しください。

まとめ:もう「我慢」しなくていいんです

胃がんは、早期発見できれば完治できる病気です。「苦しいから」という理由だけで検査を避けている方がいらっしゃったら、ぜひ当院の鎮静剤を使った胃カメラをご検討ください。

「こんなに楽なら、もっと早く受ければよかった!」

検査後にそう笑顔で帰られる患者様を一人でも増やすことが、私の願いです。不安なことやご質問があれば、診察時に遠慮なくご相談ください。

明石やまだ内科歯科クリニック