「沈黙のがん」膵臓がん。なぜ見つかりにくい?早期発見のために知っておくべき「理由」と「対策」

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明石やまだ内科歯科クリニック 院長の山田恭孝です。
「膵臓がんは見つかりにくい」
「沈黙のがん」
このような言葉を耳にしたことはありませんか?
膵臓がんは、初期段階ではほとんど自覚症状がなく、一般的な健康診断でも発見が難しいとされる厄介な病気です。
しかし、なぜ見つけにくいのかという「理由」と、どのような人がなりやすいかという「リスク」を知ることで、早期発見のチャンスを広げることができます。
今回は、膵臓がんが見つかりにくいメカニズムと、当院だからこそできる「早期発見へのアプローチ」について解説します。
1.なぜ「沈黙のがん」と呼ばれるのか?

膵臓がんが「沈黙のがん」と呼ばれる最大の理由は、「かなり進行するまで症状が出にくいから」です。これには主に2つの理由があります。
① 痛みに鈍感な場所にできている
膵臓はお腹の奥深く、胃の裏側にある長さ20cmほどの臓器です。初期の段階では、がんができても周囲の臓器や神経を刺激しないため、痛みを感じにくいのです。
② 臓器の機能が保たれている
初期段階では膵臓の働きがある程度保たれているため、体調の変化が目立ちません。「食欲がない」「お腹に違和感がある」といった症状が出ても、「ただの疲れ」や「加齢のせい」だと思い込んで見過ごしてしまうことが多いのが実情です。
2.一般的な健康診断で見つけにくい理由
「毎年健康診断を受けているから大丈夫」と思っていませんか?
実は、一般的な健診(血液検査や腹部エコー検査)だけでは、早期の膵臓がんを見つけるのは非常に困難です。
- 腹部エコーの弱点: 膵臓は胃や腸の裏側にあるため、消化管のガスや骨に邪魔されて超音波が届きにくく、画像が不鮮明になりやすい臓器です。
- 血液検査の限界: 早期の膵臓がんを確実に見つける特異的な腫瘍マーカーはまだ存在しません。
3.注意すべき「リスク因子」と「危険なサイン」

膵臓がんを完全に防ぐことは難しいですが、以下のリスク因子や小さな体の変化に気づくことで、早期発見に繋げることができます。
膵臓がんのリスクが高い人
- 家族歴: ご家族に膵臓がんになった方がいる方。
- 持病: 糖尿病、慢性膵炎、膵のう胞(すいのうほう)がある方。
- 生活習慣: 喫煙(リスクが約2倍)、多量の飲酒、肥満の方。
見逃してはいけない「SOSサイン」
- 背中や腰の鈍い痛み、みぞおちの違和感。
- 理由のない体重減少、食欲不振。
- 糖尿病の急な発症や悪化(特に50歳以降)。
- 黄疸(白目や皮膚が黄色くなる)。
- 便の色が白くなる
4.当院の方針:「見えにくい」膵臓を「EUS」で捉える
一般的な健診では発見が難しい膵臓がんですが、だからといって諦める必要はありません。
CTやMRI検査も有効ですが、当院では「超音波内視鏡(EUS)」という、さらに精度の高い検査機器を導入しています。
早期発見の切り札「EUS」とは?

EUSは、胃カメラの先端に超音波装置がついた特殊な内視鏡です。
体の外から当てるエコーとは異なり、胃や十二指腸の中から、壁を隔ててすぐ隣にある膵臓を至近距離で観察できます。
これにより、骨やガスに邪魔されることなく、CTやMRIでも発見が難しい10mm前後の小さな腫瘍や異常を検出することが可能です。

専門医による安心の診断

EUSは高度な技術を要する検査ですが、院長は日本膵臓学会の認定指導医であり、これまでに1,500件以上のEUS検査を行ってきました。
また、当院では鎮静剤を使用し、眠っている間にリラックスした状態で検査を受けていただけます。
「健診で異常なしと言われたけど、背中が痛い」
「急に糖尿病が悪化した」
「家族に膵臓がんの人がいるので心配」
そのような方は、様子を見ずに、ぜひ明石やまだ内科歯科クリニックにご相談ください。
当院は、クリニックでありながら病院レベルの専門的な検査体制を整え、皆さまの「沈黙の臓器」からの声を逃さずキャッチします。