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「やせているから大丈夫」は危険?40代以上の女性に忍び寄る糖尿病のリスクと恐ろしい合併症

こんにちは。

JR明石駅より徒歩5分、明石やまだ内科歯科クリニック院長の山田恭孝です。

「自分は太っていないし、甘いものもそんなに食べないから糖尿病とは無縁」

そう思っていませんか?

実は、日本人は「やせているのに糖尿病」になる方が少なくありません。

さらに、糖尿病は男性に多い病気というイメージがありますが、女性も40代を境に発症リスクが急増することをご存知でしょうか。

今回は、更年期世代の女性をひっそりと蝕む糖尿病の原因と、放置すると取り返しのつかないことになる「合併症」の恐ろしさについてお伝えします。

■40代からリスク上昇。女性ホルモンと血糖値の深い関係

女性の糖尿病患者さんの約6割は、40代以上が占めていると言われています。年齢を重ねるほどに罹患率が上がっていく最大の理由は、「女性ホルモン(エストロゲン)」の減少です。

エストロゲンには、血糖値を下げるホルモンである「インスリン」の働きをサポートする重要な役割があります。そのため、月経がありエストロゲンがしっかり分泌されている間は、血糖値が上がりにくく、糖尿病リスクは比較的低く保たれています。

しかし、40代以降になって閉経が近づくと、エストロゲンの分泌量は急激に低下します。その結果、インスリンの働きが悪くなり、血糖値が上がりやすい体質へと変化してしまうのです。「昔と同じ食事をしているのに、急に健康診断で血糖値を指摘された」という女性が多いのは、このためです。

■食後の強い眠気やだるさは「予備群」のサインかも?

食事から摂った糖分が多すぎると、すい臓から分泌されるインスリンが追いつかず、血液中にブドウ糖が溢れてしまいます。これが「血糖値が高い」状態です。それを下げようとすい臓が無理をして働き続けると、やがて機能が低下し、慢性的な高血糖(糖尿病)を引き起こします。

厚生労働省の調査によると、日本人の実に「6人に1人」が糖尿病患者、あるいはその予備群であると推計されています。

「食後(特に昼食後)に、仕事に集中できないほどの異常な眠気やだるさに襲われる」といった不調がある場合、隠れ糖尿病(予備群)のサインかもしれません。太っていないからと安心せず、採血検査でご自身の状態を正しく把握することが大切です。

■失明や足の切断も。糖尿病の「三大合併症」の恐ろしさ

健康診断では、過去1〜2か月の血糖の平均値を示す「ヘモグロビンA1c(HbA1c)」と「空腹時血糖値」を確認します。HbA1cが6.5%以上、空腹時血糖値が126mg/dL以上になると、糖尿病が強く疑われます。

糖尿病の本当の恐ろしさは、自覚症状がないまま血管をボロボロに傷つけ、全身に深刻な「合併症」を引き起こすことです。特に以下の3つは「三大合併症」と呼ばれています。

糖尿病網膜症(目)

目の網膜の毛細血管がダメージを受け、視力低下を引き起こし、最悪の場合は失明に至ります。

糖尿病性腎症(腎臓)

血液をろ過する腎臓の毛細血管が傷つき、腎機能が低下します。進行すると腎不全となり、週に何度も通院して人工透析を受けなければ生きていけない状態になります。

糖尿病性神経障害(神経)

末梢神経がダメージを受け、手足にしびれや痛みが生じます。感覚が鈍くなるため、足の小さな傷に気づかず化膿し、最悪の場合は足が腐り(壊疽)、切断を余儀なくされるケースもあります。

これらに加え、血管に慢性的な炎症を引き起こして動脈硬化を進行させるため、心筋梗塞や脳梗塞といった命に関わる病気の発症リスクも跳ね上がります。

■まとめ:お口のケアも糖尿病予防につながります

糖尿病は、初期段階では痛みなどの分かりやすい症状がありません。だからこそ、定期的な健康診断やクリニックでの血液検査が命を守る鍵となります。

また、当院が掲げる「医科歯科連携」の観点からも、歯周病と糖尿病には密接な関係があることが分かっています。歯周病菌がお口の中から血管に入り込むと、インスリンの働きを悪くしてしまうため、お口のケアを怠ることが糖尿病の悪化につながるのです。

「最近疲れやすい」「健康診断で数値が高めだった」という方は、内科での検査はもちろん、歯科でのケアも含めて、当院へトータルにご相談ください。

明石やまだ内科歯科クリニック