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「まだ若いから大丈夫」は危険?増加する20代〜40代の大腸がんと、見逃してはいけない初期サイン

こんにちは。

JR明石駅より徒歩5分、明石やまだ内科歯科クリニック院長の山田恭孝です。

大腸がんというと「高齢者の病気」というイメージをお持ちの方が多いかもしれません。しかし近年、20代から40代の若い世代でも大腸がんにかかる方が増えており、世界的な問題となっています。

「血便が出たけれど、若いからただの痔だろう」と自己判断して放置し、発見が遅れてしまうケースも少なくありません。

今回は、最新のデータをもとに、若い世代にも忍び寄る大腸がんのリスクと、絶対に見逃してはいけない身体のサインについてお伝えします。

日本で最も多い「大腸がん」の現実

日本人が一生のうちに何らかのがんと診断される確率は、男性で約3人に2人(63.3%)、女性で約2人に1人(50.8%)とされています。そのため現在ではがんは万が一の病気ではなく1/2の病気ともいわれています。

その中でも大腸がんは非常に多く、2023年のデータでは、1年間に新たにがんと診断された数の中で、男女合計で最も多いがんとなっています(男性では前立腺がんに次いで2位、女性では乳がんに次いで2位)。

食生活の欧米化や運動不足などが影響し、今や大腸がんは私たちにとって最も身近ながんの一つなのです。

なぜ若い世代で大腸がんが増えているのか?

大腸がんは通常、40代から年齢とともにリスクが上がります。しかし最近の国際的な研究により、20代〜40代の若い世代において、大腸がんの罹患率が上昇していることが分かってきました。

はっきりとした原因はまだ特定されていませんが、肥満や食生活の変化、運動不足などの生活習慣が深く関わっていると指摘されています。

さらに日本では、市区町村が行う大腸がん検診(便潜血検査)の対象が原則として「40歳以上」となっています。そのため、40代未満の方は定期的に検査を受ける機会が少なく、「症状が出た時にはすでに進行していた」という事態に陥りやすいという制度的な落とし穴があるのです。

「痔だと思っていた…」放置してはいけない危険なサイン

ある40代の男性は、1年以上も血便が続いていたにもかかわらず「ただの痔だ」と思い込み、市販薬で様子を見ていました。仕事の忙しさから受診を先送りした結果、進行した大腸がんが見つかり、人工肛門を作る大きな手術が必要になってしまいました。

このような悲劇を防ぐためにも、以下の「身体のサイン」に心当たりがある場合は、年齢に関わらず早めに消化器内科を受診してください。

受診の目安となるサイン

・血便(便に血が混じる、拭いた紙に血がつく)

・便通の変化(便秘や下痢を繰り返す、長引く)

・便が細くなった

・お腹の張りや痛みが続く

・健康診断で貧血を指摘された

・ダイエットしていないのに体重が減る、だるい

すぐに受診が必要な緊急サイン

・血の量が多い(便器が赤く染まる、立ちくらみや冷や汗を伴う)

・激しい腹痛と嘔吐がある

・便もガス(おなら)も全く出ない

早期発見できれば「9割以上」が治る時代です

怖いお話もしましたが、大腸がんは決して不治の病ではありません。がんが大腸の壁にとどまっている「早期」の段階で発見できれば、5年相対生存率は9割以上と、非常に高い確率で完治が望めます。

不安をなくし、命を守るための唯一の対策は「おかしいなと思ったら、すぐに大腸カメラ(内視鏡検査)を受けること」です。

当院では、患者様の「痛い・苦しい・恥ずかしい」という負担を最小限に抑えるため、鎮静剤を使用し、ウトウトしている間に終わる大腸カメラ検査を行っています。

「まだ若いから大丈夫」「仕事が忙しいから」と後回しにせず、少しでもお腹やお通じに不安があれば、明石やまだ内科歯科クリニックへお気軽にご相談ください。

明石やまだ内科歯科クリニック