ブログ

「お酒で顔が赤くなる」は危険信号?日本人の4割が持つがんリスクの正体

こんにちは。

JR明石駅より徒歩5分、明石やまだ内科歯科クリニック院長の山田恭孝です。

「コップ一杯のビールで顔が真っ赤になる」

「すぐドキドキして気持ち悪くなる」

そんな経験はありませんか?

実は、日本人の約4割は、遺伝的に「お酒に弱い体質」だと言われています。

今回は、なぜ顔が赤くなるのか、そしてその体質の方が気をつけるべき「病気のリスク」について、消化器専門医の視点からお話しします。

1.犯人は「アセトアルデヒド」という毒素

お酒(アルコール)を飲むと、肝臓で分解されて「アセトアルデヒド」という物質に変わります。

このアセトアルデヒドは、実はタバコの煙などにも含まれる有害物質で、顔が赤くなったり、吐き気や頭痛を引き起こしたりする原因となります。

通常、この毒素はさらに「酢酸」という無害な物質に分解されて体の外へ出されます。

しかし、この分解を助ける酵素(ALDH2)の力が弱いか、あるいは全く持っていない人がいます。

これが、いわゆる「お酒に弱い人(ND型・DD型)」です。

日本人の約4割がこのタイプに当てはまると言われており、分解できない毒素が体の中を駆け巡るため、すぐに顔が赤くなってしまうのです。

2.「赤くなる人」が無理して飲むとどうなる?

「鍛えれば強くなる」と無理にお酒を飲んでいると、どうなるでしょうか。

分解酵素の力は遺伝子で決まっているため、どれだけ飲んでも強くなることはありません。

むしろ、毒素(アセトアルデヒド)が長時間、食道や喉の粘膜を刺激し続けることになります。

その結果、お酒に強い人と比べて、「食道がん」や「咽頭がん」になるリスクが何倍にも跳ね上がることがわかっています。

特に、「若い頃は赤くなっていたけど、今は慣れて飲めるようになった」という方は要注意です。

体質が変わったのではなく、脳がアルコールに麻痺しているだけで、発がんリスクは高いままなのです。

3.お口の中も乾燥し、歯周病のリスクに

当院は歯科も併設していますが、お酒は「お口の健康」にも影響します。

アルコールには利尿作用があるため、体中の水分が奪われ、お口の中も乾燥(ドライマウス)しやすくなります。

唾液が減ると、お口の中の細菌を洗い流す作用が弱まり、虫歯や歯周病が進行しやすくなります。

また、アルコールそのものが歯茎の炎症を悪化させることもあるため、晩酌の習慣がある方は、普段以上に入念な歯磨きと歯科検診が必要です。

まとめ:自分の「体質」を知って、賢く付き合おう

「お酒で顔が赤くなる」というのは、恥ずかしいことではなく、体が「もう毒素を分解できません!」と悲鳴を上げているサインです。

ご自身がこの体質に当てはまる場合、あるいはご家族にそのような方がいる場合は、無理な飲酒は控えるようにしましょう。

また、食道がんなどのリスクが高いため、定期的な「胃カメラ(内視鏡検査)」を受けることを強くおすすめします。

当院では、内科と歯科の両面から、あなたのお酒との付き合い方をサポートいたします。

 

明石やまだ内科歯科クリニック