「帯状疱疹かな?」と思ったら
症状・原因から予防まで、医師が解説します

こんにちは。明石やまだ内科歯科クリニックの院長、山田です。
今回は、最近患者さんからのご相談が増えている「帯状疱疹」についてお話しします。
「帯状疱疹ってどんな病気?」「もしかして、私って帯状疱疹かも?」と感じている方のために、症状や原因、そして大切な治療法や予防策について、詳しく解説します。
帯状疱疹はどんな病気?

帯状疱疹は、体の左右どちらか片側に、ピリピリとした痛みや、赤い発疹、そして水ぶくれが帯状に現れる病気です。
この病気の原因は、実は子どもの頃にかかる水ぼうそうと同じウイルスです。水ぼうそうが治った後も、ウイルスは体内の神経節に潜伏しています。通常は免疫力によって活動が抑えられていますが、加齢や疲労、ストレスなどで免疫力が低下すると、ウイルスが再び活発になり、帯状疱疹として発症するのです。
特に50歳以上の方に多く見られますが、近年は若い世代の発症も増えています。
帯状疱疹の症状チェックリスト

「帯状疱疹かな?」と思ったら、以下の症状がないか確認してみてください。
初期症状(前兆)
・体の片側の一部に、皮膚のピリピリ感、かゆみ、しびれがある
・神経痛のような痛みがある
・目の痛みや頭痛、発熱、倦怠感がある
その後現れる症状
・体の片側に、赤い斑点や水ぶくれが帯状に広がる
・「焼けるような」「刺すような」強い痛みがある
・皮膚がただれる
発疹や水ぶくれは、通常10日から2週間ほどでかさぶたになり、1ヶ月ほどで治癒します。しかし、発疹が出ない「無疱疹性帯状疱疹」というケースもあり、この場合は強い神経痛だけが残ります。
早期受診が重要な理由

「そのうち治るだろう」と放置したり、市販薬で済ませたりするのは大変危険です。治療が遅れると、発疹が消えた後も痛みが長く続く「帯状疱疹後神経痛(PHN)」という後遺症に移行するリスクが高まります。
特に、顔や目の周りに発症した場合は、失明や顔面麻痺、難聴といった重い合併症を引き起こすこともあります。
帯状疱疹の治療は、ウイルスが増殖するのを抑える抗ウイルス薬が中心となります。この薬は、発疹が出てから72時間以内(3日以内)に服用を開始するのが望ましいとされています。症状に気づいたら、できるだけ早く医療機関を受診しましょう。
帯状疱疹は人にうつる?
帯状疱疹が直接、他の人にうつることはありません。ただし、水ぶくれの中にはウイルスがいるため、水ぼうそうにかかったことのない赤ちゃんや妊婦さん、免疫力が低い方などに接触すると、相手が水ぼうそうを発症する可能性があります。
タオルを共有しない、入浴は家族の最後にするといった配慮が必要です。
帯状疱疹の予防策
帯状疱疹を予防するには、日々の体調管理が何よりも大切です。十分な睡眠と栄養をとり、ストレスを溜めないようにしましょう。
さらに、有効な予防策として「帯状疱疹ワクチン」があります。当院では2種類のワクチンをご用意しており、患者さんのご希望や健康状態に合わせてお選びいただけます。
- 生ワクチン:1回接種。費用は8,000円です(助成対象者は4,000円)。
- 組換えワクチン:2回接種。費用は1回あたり22,000円です(助成対象者は11,000円)。
助成金

2025年度からは、65歳以上の方などが定期接種の対象となりました。対象となる方は、ぜひ接種をご検討ください。
当院では、帯状疱疹に関するご相談やワクチン接種を受け付けています。「もしかして?」と思ったら、お一人で悩まず、お気軽にご相談ください。